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『戦国コレクション COLLECTION 19「Vengeful Fang-IS」』感想

みなさんは『戦国コレクション』というアニメを見たことがありますか?
わたしがこのアニメを初めてみたのは、今はなきGYAOで無料配信したいたときのことでした。すると、これがなかなかおもしろい。
現在はDアニメストア等で配信されていますね。おすすめです。ぜひ見ましょう。

女女アニメ

アニメ全体の内容としては、戦国武将等の名を持つ美少女キャラクターたちが現代世界にやってきて、適応したり、適応しなかったりするのを描くオムニバス形式。
なぜか第一話では織田信長(女)と現代世界の男性との交流を描いているが、それ以降の回においてはほとんど、戦国武将(女)と戦国武将(女)との関係だったり、戦国武将(女)と現代社会の女性との関係が各エピソードの中心となっていく……すなわち、百合です。
数えたことはないけど7割くらいは百合エピソードなんじゃないかな。(とはいえ、残りの3割の非百合エピソードもおもしろいのよ)

織田信長と明智光秀って百合なんだよな……

織田信長、徳川家康、豊臣秀吉、伊達政宗……と種々の戦国武将(美少女)が出てきたなかで、満を持して登場したのがこの『明智光秀』。
ちなみに百合オタクでない方に説明すると、数ある戦国武将のなかでも明智光秀は百合性が高いとされています(プロ♡パラ調べ)。

パロディ満載のトンチキ回

さてこの第19話は、探偵もののパロディである。
明智光秀はその名字をスライドさせて探偵役を担うし、それに森蘭丸は『森』の字を分解して、小林少年ならぬ『木林少年』となる。
この明智探偵と木林少年はある田舎の殺人事件に遭遇し……と物語は始まる。
殺人事件の調査を本筋としながらも、容疑者としてスターシステム的に登場するのは他の回に出てきた戦国武将の名を持つ美少女キャラクタだったり、その配役が戦国時代のエピソードとひっかけられていたりして、なんだかおもしろい。
今回は良く作りこまれたトンチキ回だな……と、視聴者が思っていたところに、物語は急展開する。

明智光秀……

前述のとおり、19話はパロディであり、トンチキ回である。けれどそのわけのわからない虚実混交した世界だからこそ、世界の根底にある真実が真に迫って突きつけられたと、そんな風に思えてならないエピソードでした。
いってしまえば、あの曇り空の田舎町は全部、お芝居の世界であり、存在しない世界である。けれど、その中で一番嘘であってほしい出来事だけが、たったひとつの真実であるという残酷さ……たまらねえ~……

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