![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/101409136/rectangle_large_type_2_7046bd126ca545ad730398e1733f588e.jpg?width=1200)
WBCマイアミ観戦記 2023/03/19 ニューアーク→マイアミ/アメリカvsキューバ
SEA→NWA悪夢の6時間フライトを経て3本目マイアミ行き、ここにはWBC行きと思しき人もちらほらいましたがドミニカとかプエルトリコサポが多く日本人は1組見かけた程度。次も3時間と日本なら石垣島辺り行けそうなフライト時間ですがもはや慣れると一瞬、3時間のフライトを経てアメリカの南東の端マイアミ国際空港に到着したのは現地10時頃でした。
ここまで日付変更線→米国西部→米国東部と移動し続けてもはや正確な経過時間が分からずとりあえず風呂には入れておらず眠れていない。前日シアトルでの知見からエリア外には何もないと判断しマイアミ国際空港の制限エリア内でホテルチェックインの15時まで滞在を決定。椅子もある、電源もある、しかし眠い。置引防止のためガチ寝するわけにも行かず寝落ちを続けながらひたすら待ちました。この時間が本当に長かった…。15:00と同時にホテルチェックイン→シャワー→仮眠を経て何とか生き返りました。ホテルの部屋の鏡で見た自身の姿は、ひしゃげた黒キャップ+ベージュ色のジャケットに薄汚れた肌と睡眠不足すぎて眼光のみ異様にギラついており一言で言えば「日本兵」、空港で歩いてても何度かギョッとした表情で見られたのは残留日本兵がマイアミの地に現れていたからです。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/101409627/picture_pc_53b23f591f88a04928dadb56174ba579.jpg?width=1200)
マイアミ国際空港からWBC決勝ラウンド開催地であるローンデポパークへの移動はまず空港からレンタルカーやバス等のステーションまで無料のMIA Moverで5分程度の移動。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/101409559/picture_pc_f34a2624eb3025a61ce1f88b12dba1a9.jpg?width=1200)
ここからMetroRailのオレンジラインで南方面Southboundに移動します。MetroRailは市内から空港行きがオレンジライン、空港に行かない北方面Northbound行きがグリーンラインと区分して運行されていました。時刻表はなく電光掲示板で発車予定時刻を確認するスタイル、たまにMiami Int Airportからグリーンラインとの乗換駅までの区間運行もあるようです。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/101409406/picture_pc_ae58668d310ad1365ef4b581b144f36d.jpg?width=1200)
ローンデポパークへの最寄り駅と案内されているのがCulmer駅、しかし人通りも車両も少ない閑散地区で昼から歩くのが少し怖かったのでほぼ等距離であるCivicCenter駅から行くのもいいかもしれません。ちょうど日本人らしき人が目の前にいたので離されないように着いて行きました。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/101409702/picture_pc_a087a3802139920b015bd979e66d5955.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/101409761/picture_pc_bf50645bb05b18953d90c9e69e0514bc.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/101409804/picture_pc_580531cfee47b0c5324d62e2350640cf.jpg?width=1200)
MetroRailの高架線からも一際異彩を放つ白い屋根の大型建物がローンデポパーク、開閉式屋根を持つスタジアムながら近年は屋根閉じて試合するのが一般的なようでグランドも人工芝となってます。四方を大型駐車場に囲まれているのもアメリカらしく公共交通機関としてはMetroRailかバスくらいでどちらも大勢乗車することはあまりない模様。手荷物検査はクリアバッグのみ持参可・金属探知ゲート通過と日本より厳重。チケットによる入場ゲートの区別は特にないようです。球場エリア内はグッズショップや飲食ブース等充実しており逆に場外はWendy'sやSUBWAYがある程度なので早々に入場した方が良さげです。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/101410022/picture_pc_82f0bc2b35c773e732b509e8e117584c.jpg?width=1200)
入場して面食らったのがクラブの如く大音量で響くダンスミュージック。日本の球場みたいにBGMではなくがっつり踊らせる程度の鳴りで鳴ってます。場外にはDJブースも設けられこちらは試合展開とは関係なく場外でプレイし続けていて野球場とクラブがもはや両立している感じでした。この日の座席は最上段の300レベルの外野寄りと端席。端でまったり観る予定でいました。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/101410305/picture_pc_d5e52fdbe0489e2ba3195d576735a8aa.jpg?width=1200)
準決勝1日目はアメリカvsキューバ。日本が出ないことが事前アナウンスされていたものの遠方遥々来たのでセット観戦に訪れていた日本人ファンも少なからず、自分の隣は関西弁喋る阪神ファン2人だったので屋根つきスタジアムというのもあり京セラドームにでもいる感覚となりました。大多数はキューバサポ、アメリカ南端部のマイアミはキューバにルーツある人が多数いるようです。本国アメリカとも二分する観衆ながら盛り上がりや声量はキューバが圧倒的に上、熱狂の中迎えた1回表は先発ウェインライトや内野の守備がミスを連発、"キューバ"コールの歓声は一層大きくなります。日本で長らく野球見てきたけども内野席しかも最上段の端にいるのに歓声レベルはどっかの外野席の真ん中に放り込まれた状態。東京ドームで国際試合やる時のキューバはサポーター数十人程度のまったり感の方が強かったのでこれほど本場にて圧ある存在とは知らなかった。ラテンアメリカのベースボールはあまりに新鮮でした。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/101410343/picture_pc_fdff19e99dfac18d06dd4daf904121e1.jpg?width=1200)
前日コロンビア戦での劣勢を終盤ターナーの逆転グランドスラムで制したアメリカ打線は正にスター揃い。1番ベッツ、2番トラウト、3番ゴールドシュミット、4番アレナド…とMLBスターのオンパレード、この中の1人でも日米野球に来たら祭りやでという豪華さで彼らのプレーを肉眼で観ることが出来ただけでもマイアミに来た価値はありました(日本が準決勝未進出ならそんなツアーになるとこでした)。1回裏、今度は地鳴りのようなUSAコールに押されてゴールドシュミットが逆転弾、前夜の勢いそのままにターナーが更にホームランと徐々に加点。打撃戦モードの展開となると投手陣に弱さが隠せないキューバにとっては厳しくアメリカはウェインライト→マイコラスのカージナルスコンビが8回まで投げ切り、結果的には大差の試合と決しました。あとデスパイネも元気そうで良かったです。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/101410382/picture_pc_62fa7d881d7378d60ada35b27271ee18.jpg?width=1200)
政治的に見ればアメリカとキューバの関係性は決して良くない状況、試合途中からはグランドへの乱入者が3人も出る始末。ライトのベッツがダルそうに座ってたのが印象的です。試合後の球場周囲は治安が良くなさそうどころか球場正面にデモ隊が陣取り警察隊がそれを取り囲む状況、開戦間近やないか。タクシー乗り場も見つからず人波に紛れて早々にMetro Railの駅を目指そうと歩いていたのに皆どこかへ散っていきこのままでは夜道にアジア人1人…
そうするとガソリンスタンドに車を構えていた黒人男性から"Taxi?"と声かけられました。明確にやべえやつです。乗るわけが…"Yes"と返事し乗り込む自分、警告の意でクラクション鳴らしたCABの運転手に何やらキレる黒人、ドアが閉じロックがかかり発車。あ、これ、あかんやつや。相場価格の3倍程度のキャッシュを手渡すことで無事ホテルに辿り着きましたが道中生きた心地しなかったし良い子の皆は真似しないで欲しいです。マイアミの夜道を心配しすぎた結果更なる失敗という結果で終わりつつも、この旅初めてベッドでの就寝。ゆっくり寝れることへのありがたみが詐欺られたショックを上回っていました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?