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#お金について考える

 先週末に発表された大谷翔平選手の移籍先はドジャースに決まりましたが、それより契約金額がすごい!
 メジャー史上最高額となる10年間で7億ドル(日本円では約1,014億円)と破格な金額で契約されました!

 もちろん10年という契約年数もすごいですが、桁違いの契約金額ですので、大谷選手は海外もスゴい存在だ認めたということですね!
 最近でこそ、日本のプロスポーツ選手が海外で活躍するケースが多く見受けられますが、それでも日本人として海外で活躍している選手をニュースなどで見かけると、そのスポーツに興味がなくても応援したくなりますよね〜
 さて今回の週末noteは、大谷選手の桁違いの契約金額のニュースもあったことと、本日で終了となるnoteのお題企画に挑戦することも含めて、「お金」について、Pro Bono さの的にまとめさせていただきますので、ぜひご覧いただき、最近少なくなってきた”スキ”をしていただければと思いますので、最後までお付き合いのほど、よろしくお願いします<(_ _)>

今回のテーマは「お金」です💰

Prologueプロローグ:「お金」を考えるようになったきっかけ

 恥ずかしいことながら、つい数年前まで「お金」の本質を知っていないことに気づきました。それまではお金があればあるほど幸せだと思っていましたが、その考えが根底から間違っていると思わせる一冊の本に出会ったからです。
 その本とは、投資信託「ひふみ」の最高投資責任者でもあり、ファンドマネージャーの藤野英人ふじのひでとさんの「投資家みたいに生きろ」です。

 この本を読んでから、藤野さんの作品を片っ端から読みあさり、一冊読むごとに新たな目から鱗が落ちる話が多く、価値あるお話に心酔するばかりでした。日本人は「お金を稼ぐ」ことには抵抗があるのに、「貯金」には目がないという矛盾した考えを持つ人種です。私(=Pro Bono さの)もその一人でしたが、藤野さんの作品はファンドマネージャーのお仕事をされているにも関わらず、「投資はいいものだ」と主張しすぎることはなく、「お金」と「働く」を丁寧に教えてくださっており、自分なりの「お金」と「働く」について考えたくなり、いろいろ勉強するようになりました。

Pro Bono さのは「お金」と「働く」について勉強しています!

Ch.チャプター1:そもそもお金はいくらあれば幸せか

 冒頭でもお話しましたように、私もお金があればあるほど”幸せ”になると勘違いしていましたが、実際にはそうではないそうです。もちろん、生活できる以上のお金がなければ”幸せ”を実感できませんが、一定以上の収入を超えると”幸せ”を実感できないそうです。これは2002年にノーベル経済学賞を受賞した、アメリカ・プリンストン大学の心理学者ダニエル・カーネマンの研究結果によるものですが、年収約800万円(大阪大学21世紀COEの調査では700万円)を超えると、それまでのような”幸せ”が実感できないそうなのです。

 海外と日本の違いは、その年収での責任度の違いなのかもしれませんが、年収が上がれば上がるほど、責任の度合いが違ってきます。年収が一定以上超えると幸福感を味わえないのは、そのくらいの年収であれば一定以上の役職に就いているためその責任に度合いが大きくなることが原因なのかなと感じます。
 あと、お金があっても幸せに感じなくなるのは責任以外に、周囲に頼りになる人がいなくなると感じる「孤独」と、今あるお金がなくならないかという「不安」がつきまとうためだとも言われています。
 ただ、お金があると幸せになれないということではなく、お金のことばかり考えていると幸せになれないということですので誤解のないようにしてください。
 ではどういうことなのか、次の章以降で説明させていただきます。

一定以上の収入があっても幸福感を味わえないそうです🤑

■Ch.2:身の回りにあるモノから知るお金

 日常的に使われている商品でどれだけの仕事が関わっているでしょうか?
 身近なモノだと毎日食べるお米で考えてみましょうか。お米を作る人(農家)、お米の肥料を作る人、お米を運ぶ人、お米の袋をデザインする人、お米の袋を作る人、お米を売る人、お米の売っている店舗を経営する人•••などなど、ちょっと考えてみただけでもたくさんの人が関わっていることがわかりますよね。
 しかしこれを一人で全てできるかというと絶対にできませんよね。つまり、自分ができないことをしてくれている人たちが、お米だけでもたくさんいるわけです。
 お金を使うことは、自分のできないことしてくれて「ありがとう」の感謝の気持ちを伝えることだと思いませんか?
 いま世間ではカスタマーハラスメント(カスハラ)が問題になっています。カスタマーは消費者を意味しますが、つまり、商品やサービスをお金を出しているからお店の店員や店長などに高圧的な態度をとったり、法外な要求したりすることです。確かにお店の従業員の対応が悪いこともあるので言わなければいけないこともありますが、「土下座しろ」とか「(必要以上の)お金を返せ」とか言うのは不当要求に当たります。
 消費は自分ができないことを、してくれている人たちへの感謝の気持ちを持っていれば、そのようなハラスメントにまで発展しないのかなと感じます•••

消費する側は売ってくれている人に感謝の気持ちを持ってくださいね

■Ch.3:正しいお金の使い方

 Prologueで紹介しました藤野さんの本に「お金」のことについて書かれていますので紹介させていただきます。

 今の君が持っているお金は、君がこれまで生きてきた営みの証。努力・環境・人間関係など、全部の結果があって引き寄せたもの。•••(中略)•••「お金を使って何をするか」という選択が、君の未来を形づくっていくのです。
 お金とは、過去を表し、未来を創るもの。過去と未来のつなぎ目にお金がある。

「14歳の自分に伝えたい「お金の話」(藤野英人著)」より引用

 いま「お金」があるから「今」だけを見てお金を使うと自分の未来をつくることはできません。また、いまあるお金を「自分のため」だけに使ってしまうと社会全体から見ると少しも良くなりません。そして、いまの暮らしだけを見て「お金を稼ぐ」ために働くと、お金に使われているだけの人になってしまいます。
 人の犠牲の上で成り立っているものは、必ずそこからひずみが生じ、いい社会にすることができず、結局のところ、みんなが本当の幸せになることはできません。それは何を意味するかと言うと、夢も希望もない住みづらい未来を、いま生きている世代が負の遺産として自分たちの子孫に残してしまうことなのだと思います。
 「便利だから」「洗うのが面倒だから」ということで、プラスチックゴミになる商品を大量に使っていると、地球温暖化から地球沸騰化へと進めてしまいます。
 また便利だからとか時間がないからという理由だけで、売っている人の顔も見えないECサイトなどで購入ばかりしていると、心の通わない経済になり、「お金の切れ目が縁の切れ目」のようなビジネスライクになってしまい、感謝の気持ちも生まれません。お金を正しく使うということは、誰かへのプレゼントや寄付、自分が成長するための自己投資、自分が応援したい会社やサービスを買うための豊かな消費なのかなと思います。
 お金がいくらあっても、天国まで持って行くことはできません。自分たちの子どもたちに残せばいいだろうと思われる方もおられるでしょうが、生前にきちんと分配していないと後で揉める原因にもなります。
 お金は正しく使うこと、それが豊かな未来をつくり、そして豊かな人生へとつながります。

豊かな未来を作るためのお金の使い方をしましょう

Epilogueエピローグ:お金#2.0

 平成のバブル期以降、日本の賃金はほぼ上がっておらず、かつてアジアのリーダーと呼ばれていた日本の賃金が韓国に抜かされてしまった現実があります。この背景には企業の内部留保もありますが、やはり日本の生産性に必要な価格設定をしていないことが挙げらます。賃金を上げていくためには経営者層との交渉も必要となりますが、日本人は満足していないにも関わらず賃金の交渉をすることが悪と思っている傾向にあります。個別で賃金交渉するとなると、経営者層にその人自身の企業にいなくてはならない存在であるという価値をアピールする必要があります。ただ残念なことに自己投資をせず自分の存在価値をアピールして適正な賃金がもらえるように努力されている方はまだまだ少ないです。
 また藤野さんの本で「仕事はお金がもらえる学校」と言っていましたが、自分が好きなことを学ぼうとするときはお金を払ってでも学ぼうとするところ、仕事は好きであるか否かはありますが、社会で活躍するためのスキルやノウハウを学ばせてもらえて、しかもお金がもらえるのです。お金を稼ぐためだけに働くのではなく、お金をもらえるだけのクオリティのある仕事して、自分の価値観を上げていくことがこれからの日本の賃金を上げていく為には必要かなと思います。
 今、以前お世話になっていた(一社)バリュー・リノベーションズ・さの(=VRS)さんと一緒に、「お金」と「働く」をテーマにしたワークショップを企画しています。今回のnoteでお話した内容をモチーフにして、年明けに開催を予定していますので、もしご興味のある方はVRSさんのSNSやHPでご確認をお願いします。
 今年も残り2週間となりましたが、体調を崩さぬようにしてくだいね!

VRSさんで開催している「女性のためのパラレルキャリアLABO」の模様


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