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【プリズンライターズ】所内のコロナ事情 ・8

コロナが5類へ引き下げられてから2ヶ月近く経ちましたが、大分刑務所内では、毎朝の検温、マスクの着用、手洗いうがいの励行、向かい合っての運動の禁止などが続いています。

クラブ活動や行事など再開されました。それに伴ってか、突然、ソフトボール大会と輪投げのレクリエーションを実施すると告知があって練習期間も全く無い中、7月10日から試合開始という強行日程、試合時間も11:00~又は12:30~と、夏真っ只中の一番暑い時間帯に。
ソフトはクジ引きで決まった相手と一試合のみ行い、その得失点差で順位を決めるというルール。
輪投げについては、体育館に運動へ行くと輪投げが設置されており、心の準備やルールの把握、練習だとかをすっとばして唐突に試合が行われてしまい、何もわからないまま終わりました。

…勝手な推測ですが、コロナも緩和されたし、息抜きのために総集行事までとはいかないけれども行事を開催すれば、私達も喜ぶだろうと思ってやってるんだろう。(表向きは。)
けれどもやるからには本気に挑みたいし、準備・練習も大事。そして何より勝ちたい。
こんな中途半端な事をされると逆にストレスでしかないし。

懲役不在、職員らの実績作りの為にいつも振り回され…。
金を全く掛けず。このコロナ禍で何年も我慢し、食事もお菓子等も削られ続けたのだから、予算度外視して、サプライズで食事とお菓子とを振る舞って欲しいものです。

TVが毎月10台近く故障していて、調査すると、主電源を落とさずに一斉に電力を断つ事が原因だと、施設側から告知があり、その為各自のTVの電源を落とす様に指示が出ました。
今使っているTVは、SHARP「AQUOS」LC-19K40、2016年製。
TVの寿命って7年持てば凄い方だと思っていたので、本当の理由は単に寿命が来ただけでは無いのかと感じています。

物価高やらの影響で、食事の量・質と共に減少し、金曜日のカレーすら、出ない事もあります。
夏場の氷菓は姿を消し、棒アイスとなり、それすら配布機関が7月、8月のみと削られ、行事ごとの食事、ひな祭り・こどもの日・七夕・土用の丑の日・Xmasなどは一切出なくなりました。
万頭とかケーキ、果物でさえ、出さないのですから、今や何もしない事があたり前となりつつあります。

名古屋刑務所で起きた暴行事件にともない、調査を行ったとか、新聞を見て私達は知りました。
私達に対して何も聞き取りなど行っていないのに、もう既に調査は終了し、結果まで出ているという不思議な出来事に、一同首を傾げています。 隠蔽体質は変わらず、又、同じ事を繰り返すのでしょう。
そこを直さないことには、前には進めないのに、私達に対しては自分らの事は棚に上げて全く容赦がありません。とても残念です。

05.07.11


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