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南北アメリカツアー2024ビハインド(のビハインド)

2024年3月15日~3月31日、JUST Bが初めての南北アメリカツアーにやってきました。

ツアー日程は次のとおり。*【】内は飛行機で直行便の場合の移動時間

3.15  |  ジャージーシティ(Jersey City, NJ)
   【4時間】
3.17  |  プエルトリコ(Puerto Rico)
   【4時間】
3.20  |  マイアミビーチ(Miami Beach, FL)
   【8時間】
3.22  |  サンパウロ(São Paulo, Brazil)
   【10.5時間】
    注:ここはアトランタ経由だったので、もっと時間がかかったはず
3.24  |  ダラス(Dallas, TX)
   【2時間】
3.26  |  デンバー(Denver, CO)
   【4時間】
3.28  |  メキシコ・シティ(Mexico City, Mexico)
           【4時間】
3.31  |  ロサンゼルス(Los Angeles, CA) 

私はジャージーシティーマイアミに行きました。

サンパウロからダラスへ向かう経由地アトランタでのゴヌ。旅の疲れも見せず、超人。

ジャスビにとっては、ほぼ1日おきの移動。移動はすべて飛行機。ソウルからいったんアメリカ大陸に来てしまえば、各都市間の時差は数時間程度ですが、だだっ広いアメリカのこと、移動のフライト時間が長い時も多く、本当に大変だったと思います。

ツイッターXやYouTubeに続々とコンサート動画が投稿されていることと思いますが、ここではそのビハインド(のビハインド)に迫りたいと思います。

INTRO. 旅程 

  • スケジュールは、ジャスビ関連のイベントかコンサートで、観光する時間はほぼありませんでした。でも、ジャージーシティーとマイアミ。それぞれ全く趣の異なる都市での滞在は、楽しいものでした。

気候
ジャージーシティー
私の住む町から飛行機で南下すること約1時間。普段は気候はほぼ同じなのですが、滞在中はびっくりするほどの春の陽気で、出かけるには最適でした。

マイアミ
飛行機で4時間ほど南下。外は連日25℃の陽気で、湿気もちょうどよく、暑くも寒くもなく、快適でした。コンサート当日は午後7時開演、その頃はまだ陽も高く、ジャスビのメンバー達は汗だくになっていましたが、そのうち日が暮れると、そよ風が心地よく吹き始め、空には明るい月がぽっかりと浮かび、至高の時間となりました。

米国&ヨーロッパオンリビ友たちとの再会
私がこれまで参戦したのは、2022年カナダ、2023年オタコン(ワシントンDC)、今回2024年アメリカの3回ですが、毎回のように顔を合わせるオンリビさんも出てきました。特に、ドイツに暮らすTちゃんとは普段からツイッターXのチャットでやりとりするほどの仲で、今回NY(ジャージーシティ)でも落ち合うことになりました。ひいきの俳優さんがオフブロードウェイのミュージカルに出演するとかで、私も偶然その俳優さんのことを知っていたので、一緒に観に行きました。開演前に劇場近くのダイナーで2人で食事をし、じっくりとお互いの近況を話す時間もありました。

オフブロードウェイの小さな劇場

2020年放映のオーディション番組「I-LAND」時代から、ゴヌを応援しデビューを待ちわびていた、大切な仲間の一人であるJちゃんとは、パリに本店のあるおしゃれなティーサロンでランチをしました。ニース風サラダ美味しかった。ホイップクリームの乗っかったホットココアも味見させてもらったけれど、味がしっかりチョコレート味でおいしかった。

具材たっぷりニース風サラダ

もちろん、当日のコンサートにも一緒に行きました。ジャージーシティの会場では、トロントやワシントンDCで出会った、顔見知りのオンリビ何人かと再会しました。お互い、名前は忘れてしまっても顔は覚えていて、おおおおおお!ハーイ!とぎゅっとハグの嵐。すべてアメリカ大陸の東海岸側の都市なので、同じ顔触れのファンが来るのは当然といえば当然ですが。

PART I. VVIP特典イベント

1.スケジュール

各会場共通で、コンサート当日、会場で開催されたので楽でした。

2:20PM  |   VVIP入場
3:00PM  |   サイン会、団体(ファン1名対ジャスビ6名)写真
6:00PM  |   VIP、GA(一般席)入場
7:00PM  |   コンサート開始
9:00PM  |   ハイタッチ、メンバー別個人写真

2. サイン会・団体撮影・ハイタッチ・個別撮影

(1) サイン会
ジャスビが細長いテーブルに座り、ベルトコンベア式に順々に特典のアルバムにサインをしてもらいます。その際に、メンバーにつき5秒ぐらい言葉を交わせます。マイアミではベインちゃんからついに「あんた、どこにでもいるね (You’re everywhere!)」と言われてしまいました。てへ。

(2) 団体写真撮影
サイン会が終わると、今度は6対1の団体写真撮影です。ジャージーシティでは、ちょうど隣にゴヌがいたので、ハートゥを一緒に作ってもらいましたが、その後、バックハグをやってもらっているファンを見て、「おおおおお、そんなこともやっていいのか!」となり、マイアミでは挑戦するぞ!と心に固く誓いました。
マイアミでは、私の前の方の列にいたファンが、イムジにバックハグを所望しており(もちろんリクエスト制です。自動的にやってもらえるわけではなく、本人に『やってくれ』と言わないとやってもらえません)、イムジが前の方に出て来て、少し前にかがみながら、あの立派に鍛え上げたムキムキの上腕をゆっくりと彼女の首に回したときには、会場全体から思わず、「おおおおおおおおーっ」と感嘆の声が漏れました。こういう時、人間は国籍人種文化の壁を乗り越えて全く同じことを考えるわけですね。人類みな兄弟、海外生活の醍醐味を感じる瞬間です。
私も1分ぐらい迷いましたが、このチャンスを逃したら(毎回接触OKなわけではない。イベントや会場によってルールは異なる。カナダのトロントでは接触禁止でした)次は無いと思って、ゴヌが私の誘いお願いを断るはずがないのに、断られたらどうしようとかドキドキしながらも、勇気を出してゴヌに恐る恐るリクエストすると、ゴヌは「オフコース!」と言って私の後ろに回ってくれました。

人生思い残すことはございません

「オンマと6人の息子たちfeat.長男のバックハグ」みたいなほのぼのした写真になってしまいました。さすが私。まあ、このバックハグをやってもらった人というのは(私も含め)自己顕示欲の強い傾向にある人だと思うので、ツイッターXのタイムラインにはこの写真ばかりがどんどん流れて来て、まるで全員がこれをやってもらったかのように見えたかもしれませんが、実際には全体の4分の1ぐらいだったと思います。別に、全員の撮影の様子をずっと見ていたわけではないので正確な数字はわかりませんが、こういうのはちょっと気が重いな恥ずかしいなって思う人はもっと普通の(普通の笑)ポーズで撮ってましたし、アメリカは基本的に他人の目を気にしないし同調圧力もなくて、やりたい人はやるし、やりたくない人はやらないので、その点は気楽です。

<ここでコンサート(約2時間)>

(3) ハイタッチ
コンサートが終了すると、今度はハイタッチです。舞台に一列に並んだジャスビの前を、ファンも一列に並んで順々にハイタッチをしていくわけなんですが、ジャージーシティーではイベンターの段取りが悪すぎてハイタッチの時間がカットされてしまったんです。ハイタッチの後の個人撮影のチケットも、事前購入していたにも関わらず足りなくなってしまったりと信じられない事態もありまして。いろいろな不手際で、時間も押しに押して、終わったのは午後10時を過ぎてたと思います。体調崩したり泣いてるファンもちらほらいました。この不手際には後でクレームをつけた人達が多かったのか、最近になってお詫びの特典を送ってくれることになりました。私はもうこれだけのせいで、その日のジャスビの頑張りからもらったエネルギーと素晴らしい思い出を台無しにしたくなかったので、極力スルーし、あえてクレームのメールを送ったりもしなかったのですが、やっぱり泣き寝入りせずに権利はきちんと主張するということは大事だと思ったし、今回のイベンターは(も?)有能とは言えなかったけど、こういった形で対応してくれたのはとてもありがたかったと思っています。私はメンバーのサイン入りポラを頼んだけれど、誰のが来るかな。

マイアミでは無事にハイタッチが実施されましたが、スタッフさんが「ハイタッチはハイタッチだけです。お話ししないでどんどん進んでください!」と再三指示しているにも関わらず、各メンバーと言葉を交わしてなかなか列が進まない。しかも列を止めてる元凶が、列の一番最初に並んでたベインちゃんだったという(笑)。ファンの両手をしっかり握りながら(ここですでにハイタッチではないw)「コンサートどうだった?」とか一人一人に聞いてるからそこで会話が始まってしまう。最後の方には、スタッフさんがようやくしびれを切らしてベインちゃんに注意してました(笑)。いや、私もベインちゃんに「ほかの会場にも来るの?」って聞かれて、いや、これで最後って答えて会話してましたけど。ベインちゃん、何気にがっかりしてました(笑)。いやあ全通した人もいるかもしれないけど、これ以上はもう無理っす。ニューヨークで落ち合ったTちゃんは、その後ダラスとデンバーにも行ったそうで、あんたクレイジーって言ったらエリーには言われたくないね、と。てへ。

(4) 個人ポラ撮影
さて、特典イベントの最後は、各メンバーとのポラ撮影です。これは食券形式というか、撮りたいメンバーのチケットを事前に購入し、あらかじめ決められた5つのポーズから好きなのを指定して、一緒に撮影してもらうというものです。
ジャージーシティーでもマイアミでも、私はなるべく接触系のポーズを指定しました。次は接触NGかもしれないから(笑)。
ベインちゃんとげんこつをこっつんこするポーズは、実は指切りげんまんみたいに小指を絡ませてからこっつんこするというポーズで、ベインちゃんがこうやってーこうやってーこうやってーやるんだよって優しく丁寧に教えてくれたんですが、もうドキドキでしたよ。全世界のベインペンのみなさん、この場を借りて深くお詫び申し上げます。
イムジには、さすがにバックハグはお願いする勇気はありませんでしたが、ここでは肩を抱いてもらうポーズをお願いし、30秒ほどイムジの女になってきました。全世界のイムジペンのみなさん、この場を借りて深くお詫び申し上げます。
サンウとは「うんこずわり」ポーズで撮ってもらいましたが、わたし嬉しすぎて満面の笑顔で、ヤンキー感ゼロでした。礼儀正しい体育会系肌のサンウは、「おひさしぶりです!」と軽く一礼しながら(日本語で)挨拶してくれました。
そのほか、ゴヌには顎をくいってやってもらうポーズにしたんですけど、ちょっとゴヌの手の位置が私には高すぎて若干息苦しかったとかいろいろありましたが、とても楽しい時間でした。
撮影と撮影の間に、時々中途半端な待ち時間が流れたりするんですが、そういう時は、ファンの人がメンバーと普通に雑談とかしてて、すごく雰囲気がよかったです。私はドヨミに(日本語で)「(コンサートは)よかったですか?」って聞かれたので、ちょっとお話をしました。ドヨミは私があちこちに出没するので顔は覚えてくれているのですが、どこに住んでいるかはいつも忘れてしまうようで、今回もニュージャージーに住んでいるのかって聞かれました。この前は、日本でお会いしましたっけ?って言われたし。

ボストンね。ボストン。

PART II. コンサート

1.会場

デビューしてからすぐにドームツアーができる人気アイドルもいますが、下積み生活の長いジャスビは中小規模の会場派。その分、会場ごとに全く雰囲気が違って、観客としては楽しいです(私だけ?)。彼らも東京ドームのような大きな会場でツアーをやりたいという野心は当然あると思いますけれど、雰囲気も舞台の広さもまったく異なる会場で、同じクオリティのライブをやるための場数を踏んでいますから、そういった経験値の積み重ねが、あの去年(2023年)の東京ドームのMAMAでの素晴らしいパフォーマンスに確実につながったと思っています。

ジャージーシティ会場  White Eagle Hall
ちょっとレトロな雰囲気の建物のライブハウス。アメリカにはこのぐらいの規模のライブハウスが全国にあって、映画館に行くような気軽さでライブを観に行く文化が根付いているように思います。だいたい、どこも昔の劇場などを内装の一部は残したまま改装していて、この会場の天井のステンドグラスも趣があって素敵でした。

マイアミ会場 Miami Beach Bandshell
こちらは屋外型のステージで、観客席側には大きなテントのような屋根があり、少々の雨ならしのげるような造りになっていました。世界的に有名なマイアミビーチが通りをはさんで目の先のところにあり、すばらしい立地でした。ドヨミが自分で振り付けたショーン・メンデスのソロ動画を上げていましたが、あれがマイアミ・ビーチです。

マイアミのライブの最後で、ドヨミが「マイアミなんて一生のあいだで、いったいいつ行けるんだろうって昔は思ってたけど、オンリビのみんなのおかげでこんなに早く来られた。ありがとう」って言ってました。


会場とマイアミビーチとVVIPのタグ


2.プログラム構成(セトリあり)

(1)衣装
ジャージーシティでは、王子様の服(たぶんM COUNTDOWNのGet Awayの衣装)

マイアミでは「MEDUSA」の赤いリサイクル素材の衣装でした。
屋外だったし気温も湿度も高かったしで、王子様衣装じゃなくてよかったと思います。近くで見ると、地模様も凝っていて、かっこいい衣装でした。

どの会場でも、これまでに着たことのある衣装を上手く使いまわしていましたね。

(2)セトリ
Get Away(スタートの定番曲!)
Make It New(これが2曲目に来たのが意外だった!)
RE=LOAD
Try
Damage
kポメドレーダンス

ソロパフォーマンス(日替わりで3人ずつ):
ジャージーシティ
・ゴヌのRock With You
ゴヌにとって永遠のアイコン、マイコ―の有名な歌。ファンも一緒に歌っていました。さすがアメリカ。
・チュジのSeasons
こういうバラード歌わせたら右に出る者はいない、ちゅじのスイートで優しい歌声。癒されました。
・サンウのフリースタイルダンス
サンウの真骨頂、フリースタイルのダンス。長期間の休養、大変だったと思うけど、舞台に戻って来てくれてありがとうサンウ。

マイアミ
・ベイン
Maneskinの『Beggin』
オーディション番組『ビルドアップ』に出演し、一皮剥けた感のあるベインちゃんの才能とスキル全開の素晴らしいパフォーマンスでした。今後もどんどんはっちゃけてほしいです。
・ドヨミ
ショーン・メンデス『Wonder』の自作振付パフォ
高校は舞踊科出身のドヨミならではの、モダン系の軽やかでしなやかなダンス、白いひらひらとした衣装もよく似合って、夢のようでした。
・イムジ
DPR Ianの『Don't Go Insane』のダンスカバー
一方、筋トレで鍛え上げた完璧な肉体で踊るイムジのパワーはすんごい迫力で、私ならひと息で吹っ飛ばされそう。きゃー。
ベルトで自分を羽交い絞めにしちゃう場面では、会場自体がInsaneになってました。Don't Go Insaneなんて無理無理。私の後ろに座ってたのは、バースデーガールの10代の娘さんに付き添いでついてきたママとパパでしたが、どう思ったのか意見を聞いてみたかったところです。
6人全員のソロが観られたのは全くの偶然でしたが、ラッキーでした。

カバーソング
One Directionの『Perfect』(マイアミとラテンアメリカでは『Despacito』)。開催地によって、観客が良く知っていて、喜んでもらえるような粋な選曲だったと思います。
ここからまたジャスビの曲が始まります。
Coming Home - English Version
Lights On 
ME
Daddy's Girl (英語新曲)
Domino
MEDUSA この曲のカムバは散々な結果でしたけど、この歌は盛り上がりやすいしダンスもカッコいいし、ジャスビの代表曲になるんじゃないかなと思っています。

アンコール!アンコール!

Youth (ワン!ツー!スリー!レッツゴー!で盛り上がる)
Paper Plane

3. コンサート雑感

おことわり: 
いつものとおり、ゴヌ絡みのコメントに偏っててごめんちゃい。

・ライブにハプニングはつきもの。ジャージーシティでは、『Damage』の出だしが上手くいかなくて何度かやり直したり、勢いあまってゴヌが途中ですっ転んだり(曲が終わってからベインがさりげなく『大丈夫?』って感じでフォローしてました。さすが気遣いのベインちゃん)、マイアミでは1曲目の『Get Away』でセンターの位置がズレてて修正したり、しかもここでも出だしが上手くいかず、一番精神的に集中しなくちゃいけない部分で気持ちを整えるのは大変だったと思うけど、そこは気合とジョークとプロフェッショナル精神で見事に乗り切っていました。

・ツアー初日のジャージーシティのライブは、とにかく気合200%で、こんなに最初からぶっ飛ばしてたら最後まで気力も体力も持つんだろうかって心配になるほどでしたが、ちゃんと最後までやり切りましたね。ベインちゃんがビルドアップの最終回に出演するために、途中で急遽韓国とアメリカを往復するというハプニングもありましたが(ありえねえ)、とにかく無事に終わってホッとしました。

・その突出した英語力を買われ、ゴヌは総合司会とメンバーの通訳で大活躍でした。韓国語→英語、英語→韓国語の双方向を通訳するのは、それだけ頭を酷使するので大変疲弊するものなのですが、ゴヌは歌って踊ってさらにそんなこともしていたので大変だったと思います。記者会見でもゴヌは英語で応対していました。通訳なしでインタビューに応じることができるのは本当に素晴らしいスキルだと思います。でも、こういう時はゴヌに頼らず、プロの通訳を使ってあげて。

・新曲の『Daddy's Girl』。こういうカントリー&ロックな曲って、アメリカでは結構ウケがいいんですが(まあ本場ですし)、ジャスビは今後、徐々にアメリカの音楽市場に照準を定めて行くのではないかと思いました。
私はR&B派ですが、『DOMINO』みたいなロック調の曲もすごくかっこいいし、本人たちもパンクロックとかロック系をやってみたいって言ってたし、まあ何でもこなせるので、好きなジャンルにどんどん挑戦しながら、自分達ならではのスタイルを確立してほしいと思います。

・2年前のツアーではカバー曲が多くて、このままカバードルになるんじゃないかって思ってたんだけど、だんだん持ち歌も増えて、そしてすべて良曲。アメリカ大陸の観客って、全員がオンリビとは限らず、幅広くKポを追っている人が多いので、Kポのカバーをやれば盛り上がるし、だんだん持ち歌とカバーのバランスがよくなって来たように思います。

・サンパウロのチケットの売れ行きが思わしくなく、ゴヌがコンサートの前に会場近くに集まっていたファンの前に出て来て、『友達にも声をかけてコンサートに来てもらって』と、ここではチケット販促部長役まで買って出てました。これはゴヌの仕事じゃなくて事務所とプロモーターの仕事だろって思いましたけど、前日にサンパウロに到着した際にファンから贈られたと思われるブラジルサッカーの国旗カラーのユニフォームを着て、ジャスビのためにひと肌脱いでくれました。皆さんご存じだと思いますが、サッカーはブラジル国民にとって命の次に大切と言ってぐらいの国民的スポーツ。私が住んでいる近所にもブラジル人コミュニティがありますが、ワールドサッカー杯の時期になると、ブラジル人だけでなくラテンアメリカ諸国の人々は、それぞれのお国のサッカーユニフォームを着て日常を過ごし、それで仕事に出かけるぐらいなんです。試合のある日は、自分の国のチームが勝つと、車に乗って国旗をひらひらとなびかせながら、クラクションをパオパオと鳴らして暴走し、試合を見てなくても『ああ、ブラジル勝ったんだな』と笑。そういう思い入れの強いナショナルユニフォームを(背中に各メンバーの名前入りで)作ってプレゼントしたファンの思いと、それを着て出て来たゴヌの思いに私は素直に心を動かされました。彼らはどの開催地においても精一杯、ファンの気持ちに応えていたと思います。

・マイアミのトークタイムで、マイアミの食べ物では何がおいしい?というジャスビの質問に、観客が口々に叫ぶので答えがよく聞こえず、ゴヌが聞き間違えて「キューピッド?」と言いながら、片足をぴょんと上げて弓を射るジェスチャーをしたのがすごくかわいかった。正解は「キューバン(キューバ風)サンドイッチ」。フランスパンみたいな硬めのパンに、分厚いハムとチーズを挟んだサンドイッチです。私も帰りの空港で何とかありつけました。

Cuban Sandwich

・オンリビ以外の幅広いkポファンが観客に多いのは確かですが、回数を重ねるごとに、ジャスビが目的でコンサートに来るオンリビも着実に増えていて、ジャスビの持ち歌はもちろん全部知っていて、盛り上がるところで一緒に盛り上がれるのがすごく楽しかったです(Youth のワンツースリーレッツゴーとか、Make it Newのパイ!パイ!パイ!とか)。こっちの人たちは曲ごとの指定の掛け声はあまり覚える気がないみたいで(私もw)、歌詞のあちこちに散りばめられている英語の部分を一緒に歌うという感じで、私はいつも『さすがネイティブは発音がいい』などと下らんことを思いながら声を張り上げております。
今回は「ビルドアップ」をきっかけに観に来た人もいたようです。

・おまけ

マイアミで最後のイベントである個別ポラの撮影の時のことでした。
ゴヌと無事に撮影を終え、いよいよお別れの挨拶をすることになった時、ゴヌが私の目をまっすぐ見て『来てくれて本当にありがとう (Thank you so much for coming)』と言ってくれました。ところが、それに対して、私は何と返事をしたのか全く覚えてないんです。というのは、ゴヌがそう言いながら、私の手を取ってぎゅっと握ってくれたので、息が止まるほどびっくりしてしまって。
ジャスビがデビューしてからもうすぐ3年、その間、私なりのやり方で地道にゴヌを応援しながら良好な愛人人間関係を築いてきたつもりですが、2年目ぐらいから私もヨントンやイベントに顔を出すようになったこともあって、顔も覚えてくれて、最近では、私がエリーという名前で、アメリカに住んでいる日本人で、定期的に手紙を書いていて、プレゼントも時々送っている人、とようやく認識してくれるようになりました。だからといって、馴れ馴れしくしたりしないようには人一倍気を付けているだけに、この時は本当にびっくりしました。でも、あの時だけは、アイドルとしてのリップサービスではなく、ゴヌの心の底からふと湧き出た言動であったと信じたいです。あ、でも一瞬の出来事だったから、もしかしたらあれは幻だったのかもしれない笑。

PART III.  旅行の思い出

1. フライト

(1) ボストン→ニューアーク
ジャージーシティに近いニューアークの空港。ボストンからは1時間半ほどで到着します。離陸して水平飛行になって飲み物のサービスがあってすぐに着陸するぐらい、あっという間。
国際線と国内線が入り乱れ、ターミナルがいくつもあるニューヨークの空港とは異なり、こぢんまりしていてきれいな空港でした。

ニューアークの空港

(2) ボストン→マイアミ
フライト時間はノンストップで4時間弱。夜遅くの到着でしたが、空港の売店は開いてるし、人もいっぱいいるし、マイアミの空港デカい。マイアミ大都会。おみやげ屋さんでほぼ衝動的に麦わら帽子を買ったのですが、これが陽射しの強いマイアミには非常に役に立ちました。

マイアミは大都会だった

2.宿泊

(1) ジャージーシティ
ジャージーシティーのホテルは、ニューヨーク市内のホテルに比べると、料金も安く部屋も広いので、その中から会員になっているヒルトン系列のホテルを選びました。一人にはもったいないぐらいのスイートタイプの広い部屋でした。電車の最寄り駅からも徒歩10分ほどで近く、ニューヨークで働く人たちのベッドタウンになっているのか、夜になっても人がたくさんいて安全でした。

ホテルの部屋とレストラン

(2) マイアミ
1泊目は夜遅くの到着だったので、空港近くのホテルにしました。ヒルトンブランドとしては比較的新しい『TRU』シリーズのホテルで、サービスは必要最低限のビジネスホテルレベルなのですが、部屋はおしゃれでポップな内装で、テレビ画面に『WELCOME エリー』と表示されていて気分を盛り上げてくれ、ビュッフェ形式の朝食は無料、窓の外はラグーンが広がっていて、南国情緒たっぷりでした。

2泊目は、会場と同じ通り沿いにあるホテルに移動しました。コンサートに行く前に部屋の準備が間に合わず、部屋に入ったのはコンサートから戻った夜だったので気づかなかったのですが、翌朝起きて窓のカーテンを開けると、こんな景色が広がっていました。

プランテーションスタイルの落ち着きのある部屋

ボストンの人は老後は寒いボストンを離れ、常夏のフロリダに移り住む人が結構いるのですが、初めてその気持ちが分かったような気がしました。

マイアミ、最高。

3.移動手段

(1) UBER
ジャージーシティーとニューヨーク間の移動手段は、最初は疲れていたこともあって、UBERを使っていたのですが、目ん玉が飛び出るほど料金が高かったので、途中から電車での移動に切り替えました。
マイアミではもっぱらUBERでした。リゾート地らしく、長期滞在型の観光客が多いせいなのか、荷物をたくさん載せられる大型の車が多いのが特徴でした。

(2) 公共交通機関
ジャージーシティーからニューヨークの中心までは電車1本で30分ほどの移動。いったん切符の買い方や乗り方を覚えてしまえば非常に便利で、ニューヨーク市内では数ブロックごとに地下鉄や電車の駅があるのでどこからでも乗れて、冒険気分ですごく楽しかったです。

PART IV. 雑感

年明けの突然の予告から始まったアメリカツアー。
例によって例のごとく、詳細が決まるまですったもんだありましたが、旅行気分も味わえ、新しいオンリビとの出会いもあり、終わってみればとても楽しい経験でした。

開催中、色んな意見を見聞きして多少複雑な思いもしました。これまでも言って来たように、私は日本の言い分も海外の言い分もそれぞれ分かってしまうので、別に自分が責められているわけでもないのに、勝手に板挟みになった気分がして疲れてしまうのです。それはジャスビを追い始めてから始まったことではなく、6才の時に初めて日本以外の国に住んでから、ずっとついて回っていることであって、今のアメリカ生活の中でも日常レベルで起こっていることなのですが。

でも、折り返し地点をとうに過ぎた残りの人生は、生まれ育った日本や、すでに人生の半分以上暮らしている外国など、特定の場所に縛られず、地球のどこかに暮らしているひとりの人間というもっと広くて大きな枠の中で、自由な心で物事を捉えながら、穏やかに幸せに推し活を含め、生きて行きたいです。

でも、もし、何か心の中でくすぶっていることがあれば、直接連絡をくだされば、私のわかる範囲で解説します。それがご自分の心の持ち様のせいなのか、あるいは相手の文化を知らないことによる誤解のせいなのか、といった区別がつくだけでも、ずいぶんと心がラクになれると思います。

国や文化や人種や性別、ジャスビはそういった次元をひょいと飛び超えたところで推せる、唯一無二の存在だと私は思っています。


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