EVだけじゃなかったイーロン・マスクのこんなにすごいビッグビジネス!!
こんにちは。
最近、よくビジネスメディアでイーロン・マスク氏のニュースを見ますよね。ご存知のように、マスク氏はEV(電気自動車)のテスラのCEOとして有名ですが、最近ではTwitter社を買収したことでも騒がれています。
ところが、それ以外にも、マスク氏が登場するニュースは多岐にわたっており、そこにはしたたかな戦略も見えてきます。
まず、このニュース
テスラが「仮想発電所」に注力(日経ビジネスより)
そして、それと関連した、こちらのニュース
米EV急速充電、テスラ式が標準に GM、フォード採用(日経新聞より)
マスク氏が狙っているのは、単なる電気自動車だけではなくて、電気、電力ビジネスではないかということです。
1. 電力ビジネス
実際にマスク氏の発言からも「テスラは分散型電力会社だ。」と言っています。テスラが構想している事業モデルは太陽光発電、蓄電池、そしてEVとその急速充電網を束ねて制御し、一つの発電所として運用する「仮想発電所」システムなのです。
構想力が半端ないですね。
さらに、テスラ社の企業目的も最近はEV普及のみでなく、以下のように地球環境を考える企業という位置付けに変わっています。
「テスラは100%電気自動車だけでなく、限りなく拡張可能なクリーンエネルギーを発蓄電する製品をも製造する会社となり、世界の化石燃料への依存に終止符をうち、ゼロエミッション社会への移行を加速することでよりよい未来を実現する」
現在、この仮想発電所(VPP)事業はカリフォルニア州にて2023年2月時点で6000世帯以上が参加して始まっているようです。
2. 宇宙ビジネス
さて、マスク氏が次に手がけるビッグビジネスは宇宙ビジネス「スペースX」です。
こんなニュースが最近ありました。
衛星通信もマスク氏席巻(日経新聞より)
スペースXのメインの事業は、自社開発のロケットを打ち上げるものです。よくニュースに出ているようにFalcon 9という中型2段階ロケットが有名です。打ち上げコストも他社と比べて安いようですよ。
そして、スペースX社として、この1回のロケットで大気圏に一度に60基も打ち上げているのが通信衛星です。
そして、この通信衛星をフルに活用した通信ビジネスが「スターリンク」です。最近ではウクライナ戦争の時にウクライナ側が活用したことでも話題になりました。
現在、スペースXが打ち上げた「スターリンク」の衛生は2023年6月時点で1000基を超えるそうです。通信衛星としての世界シェアはなんと6割です。衛星通信サービスでは、ほぼ「スターリンク」が独占しているような状況ですね。
そのため、この「スターリンク」のユーザー数は2022年の7100万人から2031年には1億5300万人に倍増すると予測されています。また、この衛星通信の市場規模は2040年に世界で9500億ドル(約14兆円)と見込まれているビッグビジネスです。
さらに驚いたのが、この衛星通信の用途として、将来は自動運転分野で自動車へ、衛星通信によりソフトウェアの随時アップデートを場所を選ばずにできる方法と考えられています。ここで、テスラのEVビジネスとスペースXの衛星通信ビジネスはつながるのです!
マスク氏の構想力は本当にすごいですね。
3. AIビジネス
さて、最後に紹介するマスク氏が狙う分野はご存知、AIです。早速、つい最近もこんなニュースがありました。
生成AI人材引き抜き マスク氏新会社、ライバル社から(日経新聞より)
マスク氏はついにAI開発の新会社「xAI(エックスエーアイ)」を始動させました。オープンAI、そしてグーグルなどに続く第三極のAI開発ビジネスとして地位を狙っているようです。そのため、優秀な人材をガンガン引き抜いているようです。生成AIの市場も2027年に世界で1210億ドル(約17兆円)という巨大な市場になることが予測されています。マスク氏はこの「xAI(エックスエーアイ)」とテスラを自動運転の分野でも協力させる方針も示しています。ここでも事業のシナジー効果を感じますね。
このように、マスク氏が狙うビッグビジネスは、その事業単体でも十分大きいですが、お互いに関連しているところが、そのビジネス構想のデカさを感じます。
ちなみに、より未来のビジネスを狙ったブレインマシンインターフェースを研究開発するニューラリンク社、地下輸送システムのボーリング・カンパニー社なども動いています。
マスク氏はもしかしたら未来から来た人間ではないか、というくらい、未来社会のビジョンを明確にもって一つ一つ実現に移していますよね。
それでは。
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