歯磨きをした後のオレンジジュースが苦いのはなぜ?ねる🍨*ちゃんの実験に学ぶ
僕はツイキャスというサイトで配信をしている。
そのサイトで僕は、配信をするだけではなく、リスナーとしても他の配信者の配信を聴くことが多い。
ねる🍨*ちゃんも僕が聴きに行く配信者のうちの一人だ。
ある日、そのねる🍨*ちゃんが配信中に言っていた。
「歯磨きをした後にオレンジジュースを飲んだら苦い」
と。
そう、彼女は歯磨きをした後にオレンジジュースを飲んだのである。
そして、その味がなぜか苦いと言っているのだ。
彼女がどうして歯磨きをした後にオレンジジュースを飲んでしまったのかということについては、歯磨きをした後に喉がかわいたとか、水を取りに行くのが面倒臭くて自分の部屋に置きっ放しにしていたオレンジジュースが目の前にあったからとかいうクソどうでもいい(怒られる)理由があるのだが、それは本題ではない。
そう、ここでの問題は
どうして歯磨きをした後にオレンジジュースを飲んだら苦く感じたのか
ということである。
その謎を解くために我々はアマゾンの奥地に行くということはない。目の前にある箱を叩くだけである。
今回は、歯磨きをした後にオレンジジュースを苦く感じる理由について述べていく。
歯磨きをした後にオレンジジュースを飲むと苦く感じるものなの?
そもそも、歯磨きをした後にオレンジジュースを飲むと苦く感じるものなのか、そこから疑う必要がある。歯磨きをしたのにオレンジジュースを飲むという行為自体謎であるし、ねる🍨*ちゃんの味覚に問題がある可能性もあるからだ。
しかし、実はこの点については、疑う余地がない。なぜなら「歯磨き後のオレンジジュースは苦い」というそのまんまな内容の記事がネット上には溢れているからだ。つまり
世の中には歯磨き後にオレンジジュースを飲む人がたくさんいる!
ということになる。なんで?
歯磨きをしたのにわざわざオレンジジュースを飲むということが理解できない。苦みを感じるかどうかはさておき、気分がいいものでないことは間違いないはずである。
まさか某ねる🍨*ちゃんみたいに、深夜に歯磨きをした直後に喉がかわいてオレンジジュースを飲む人が日本に大量にいるわけでもあるまい。
考えられることは、朝食前に歯磨きをし、その後朝食としてオレンジジュースを飲んだということだ。これなら理解できる。実際に、朝食前に歯磨きをした方がいいとすすめる歯科医師は多い。
とにかく、歯磨きをした後にオレンジジュースを飲むと苦いこと自体は、間違いないようである。
どうして歯磨きをした後にオレンジジュースを飲むと苦いの?
どうして歯磨きをした後にオレンジジュースを飲むと苦く感じるのか。その問いの答えは、ハーバード大学のGuy Crosby氏が説明してくれている。キーワードはラウリル硫酸ナトリウムだ。
ラウリル硫酸ナトリウムは、歯磨き粉に含まれている化合物である。このラウリル硫酸ナトリウムは、僕たちがオレンジジュースを飲んで甘みを感じるのを阻害するだけではなく、オレンジジュースに含まれるクエン酸の苦みを増加させる作用を持つ。
つまり、歯磨きをすることで歯磨き粉に含まれているラウリル硫酸ナトリウムが口の中に残り、そのせいでオレンジジュースを飲んでも甘さを感じず、苦みばかり感じるようになるというわけだ。
なおこのことについて詳しく知りたい人は、この記事を読んで欲しい
歯磨きをした後にオレンジジュースを飲んでも苦く感じないようにするためにはどうしたらいいの?
原因がわかったところで、次は対処法を見ていこう。考えられる対処法は以下の3つである。
・ラウリル硫酸ナトリウムが含まれていない歯磨き粉を使う
・数分間待つ
・お湯で口を念入りにすすぐ
一つ目はわかりやすい対処法だ。ラウリル硫酸ナトリウムのせいで苦みが増すのなら、それが含まれない歯磨き粉を使えばいいのだ。
二つ目はハーバード大学のGuy Crosby氏が述べたもので、ラウリル硫酸ナトリウムの作用は一時的なものであり、数分もすれば消滅するとのこと。
三つ目は、歯磨き粉を可能な限りすすいで出そうというもの。効果があるかはわからないが、ラウリル硫酸ナトリウムだけではなく、歯磨き粉の味が混ざってオレンジジュースをマズく感じるときに有効だろう。
今回は、この中から三つ目であるお湯で口を念入りにすすぐという方法をねる🍨*ちゃんが挑戦した。
お湯で口をすすいでオレンジジュースの苦みはなくなるのか?
午前2時に踏み切りに望遠鏡をかついで行く人はいても、午前4時にお湯を沸かしてオレンジジュースの苦みをなくそうとする人はなかなかいないだろう。
しかし、令和元年7月10日早朝、確かにそこに、午前4時にお湯を沸かしてオレンジジュースの苦みをなくそうとする人がいたのである。そう、ねる🍨*ちゃんだ。
彼女は配信中に「歯磨きをした後にオレンジジュースを飲んだら苦い」と言っただけではなく、ネットで対策を検索し、「お湯を口をすすいで苦みがとれるか実験する」と言い出したのである。
彼女ももう2〇歳のいい大人であるが、午前4時にオレンジジュースの苦みがとれるのかという実験をしてしまうほどの子供のような好奇心を持っているのだ。ある意味尊敬できる要素であると言えよう。
これは、空想や妄想の類ではない。確かな現実があるんだということを、僕はスマホを通して感じていた。
実験開始
彼女はお湯を沸かし、しばらくしてお湯をグッと飲み始めた。第一声は
「あつっ!」
である。当たり前である。沸かしたばかりのお湯が熱くないはずがない。しかし、今はそれどころではない。大事なのは、オレンジジュースの苦みがなくなるのかどうかということである。
彼女はすぐにオレンジジュースをグッと飲み、味を確認する。結果は……。
「甘……いや、苦い、苦っ!」
苦いのかよ!
僕はスマホ越しに叫んだ。僕だっていい大人である。なんで午前4時にスマホに向かって一人ツッコミをしなければならないのだ。自分の生きる意味を問い、意識が遠のきそうになっていた僕であるが、ねる🍨*ちゃんは諦めない。
もっとお湯で念入りに口をすすいでから、再度オレンジジュースを飲んだのだ。
「……あ! 苦くなーい!」
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!と、10年前のオタクなら叫んでいたであろう。感動のフィナーレである。見事実験は成功、オレンジジュースを飲んでも過度の苦みを感じることはなくなったのである。
(数分経ったからラウリル硫酸ナトリウムの効果が薄れてきていただけでは?)
という疑問を抱いてはいけない。そんなことを気にしてはいけない。だって僕らは大人なのだから。
まとめ
歯磨きをした後にオレンジジュースを飲んだら苦く感じるのは、ラウリル硫酸ナトリウムのせいである。
よって、対策をしたいという人は、ラウリル硫酸ナトリウムが入っていない歯磨き粉を使うか、歯磨き後は身支度をするなどして、食事まで時間をあけることをおすすめする。もちろん、午前4時にお湯で口をすすいでもいい。
ねる🍨*ちゃんみたいに歯磨き後のオレンジジュースに悩んでいる人がいたら、是非とも参考にして欲しい。
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