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【編者後記】最後まで読んでいただき、感謝いたします!

 本日(令和3年1月27日)、最終の第70話の復刻を終え、とりあえず、全70話の復刻作業が完成いたしました。
 昨日も書きましたが、この作業を、わたしは、死ぬまでにやりとげたいことの一つに掲げておりましたので、完成できて、非常に嬉しい限りです。
 また、途中、昨年末に体調を崩し、1週間ほど更新ができなかった時を除き、毎日更新することができたことも、「やればできるじゃないか!」という自信をもつことができました。

 復刻作業は、なかなか骨が折れました。

 まず第一に、なにしろ大正時代の古書であり、活字が今の本のように鮮明ではありません。特に振り仮名は、活字がにじんで判読困難なものが多かった。

 第二は、現代ではめったに使わないような漢字が多用されていたこと。ま、同時に、これによって、現在では、JIS第3、第4水準なんていう漢字表があって、たいがいの漢字はコンピューターで扱えるようになっていることも、あらためて驚きました。
 「漢字辞典Online」には、多大にお世話になりました。
https://kanji.jitenon.jp
 変体仮名は、多くはありませんでしたが、ときどき、忘れたころに出てきました。なにこれ?となるも、文脈から判断して、適当に、いまのひらがなを充てております。

 第三は、当て字の多いことでした。
 「矢張り(やはり)」「流石(さすが)」「兎に角(とにかく)」などは、いまでも使う人もいますが、当て字とわたしが判断したものは、原則仮名書きに改めて復刻しております。このあたりの判断も、わたくしごとき浅学の独断と偏見によっての作業ですから、苦労しました。

 第四は、句読点やカギ括弧が、現代文のように厳格には使われていないこと。なので、これもわたしの独断と偏見で、句読点を加え、会話文にはカギ括弧を施し、改行して読みやすくしております。

 明日からは、「名娼明月」ゆかりの地の訪問記を、数回にわたって投稿していこうかと思っております。請うご期待を!

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