PieceCHECK(2024-3) 3次方程式の実数解
いつもご覧いただきまして、ありがとうございます。KATSUYAです。
【お知らせ】数学の問題集『Principle Piece』はほぼ全分野販売中です!!
1つの問題から、多くの問題が出来るようになるための考え方・手法(原則:Principle)を出来る限り分かりやすく、そして詳しく言葉に落とし込んだ数学の問題集です。
単元自体を未習の方も、本シリーズで最初から体系的に高校数学を学べます。
そして、学習後の到達レベルは「難関大入試合格最低点レベル」です!
今回の問題
YouTube動画をUPしました。23年の同志社大学文系で出題された3次方程式の実数解に関する問題です。
思考時間は約5分、目標解答時間はそこから約10分です。
解説・原則など
微分法の単元の問題で、入試問題としては基本的な問題ですが、本問だけで複数の原則が学べます。
まず、3次方程式は定数$${m}$$が定数項だけに入っているので、定数分離して視覚化の原則がもろに使えます。
$${m=}$$に直したときの右辺の関数の増減を調べて、その極値の間であれば3つの異なる実数解をもちます。
極値の計算が不安な場合は、極値の差を取ることで検算することが可能です。3次関数の極値の差は積分法の「6分の公式」の活用で簡単に計算できます。
後半は$${\gamma}$$の取りうる値ですが、極大値と同じ値をとる$${x}$$の値がポイントになることが分かります。こちらは、極値付近の3次関数の性質をおさえておくことで、答えは簡単に特定できます。
これにより、求める$${x=\displaystyle\frac{5}{2}}$$とすぐにわかります。答案では、因数分解をして求めたフリをしておけばOK。
$${y=極大値}$$は極大点における接線ですので、接点以外の交点を求めることと同じですから、こちらの原則でもいいですね。
これで、$${\gamma }$$の範囲は視覚的にわかりますね。
1.解けた人・・・今後の勉強はじっくり演習をしましょう。
2.解けなくて原則を知っていた人・・・拙著『Principle Piece』シリーズで該当するページを熟読し(詳細が書いてあります)、入試演習用の問題集で思考時間を長くする演習をしましょう。
3.解けなくて原則も知らなかった人・・・原則集めからやる必要があります。拙著『Principle Piece』シリーズのような原則習得タイプの問題集で演習しましょう。
関連する拙著『Principle Piece』シリーズ
Principle Piece シリーズは、出来あがった答案からは見えない部分を「Principle(原則)」を紹介しながら解説していくことで、「なぜそれが思い浮かぶのか」「なぜ解答の1行目がそれになるのか」が分かることを意識して書き上げた参考書です。
大手ネットショップBASEでも、デジタルコンテンツとして販売しています。
解答
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