見出し画像

民間の発行するパートナーシップ証明書Famiee

こんにちは!プリンセススクゥエアーの笠原です。

弊社noteでも、たびたび自治体のパートナーシップ制度や同性婚を扱ってきました。
第三の選択肢として、民間で発行されるパートナーシップ証明書があること、ご存知でしたか?


Famieeとは

民間初のパートナーシップ証明書を始めたのが「Famiee Project」という団体です。
ブロックチェーン技術を生かして、同性カップル本人同士がパートナーシップ申請を行えるアプリを提供しています。
今は公正証書のように互いの契約関係を登録するようなものはリリース前となっており、現在はより気軽にできる「パートナーシップ宣誓」を利用することができます。


民間初のサービスが出てきた背景

Famieeのサービスは、「自治体初のパートナーシップ制度」の限界、同性婚がなかなか法制度化されない現状の中で出てきたと言えるでしょう。

パートナーシップ制度には導入されている自治体、されていない自治体があります。また、引っ越してしまうと利用できなくなったり、再申請しなければならないという限界があります。

Famieeは民間発の証明書ですので、「地域」には縛られません。また、アプリで簡単に提示できるメリットがあります。当事者にとってはとても利便性が高いですよね。

Famieeの仕組み

仕組みとしては、マイナンバーカードなどの本人確認書類と、戸籍確認書類、独身証明書などを登録する方法となっています。外国籍の方も、本人確認書類として在留カードなどを提出することで登録が可能です。

登録後は、定期的に関係性の更新を求められ、万が一関係を解消した場合にも情報を更新することができます。

Famieeは、「利用可能事業者」がHP上で公開されています。民間企業が多いですが、保険業界や、病院などの医療機関も登録されているんです。例えばパートナーが病気になった時、アプリで簡単に情報を提示でき、カップルとして扱われるとしたら心強いですよね。

もっと多くの企業や病院に広がっていってほしいですし、私たち住宅業界でも、いずれ住宅ローン審査の条件の一つに「Famieeに登録していること」も含まれたらいいなと妄想してしまいます。


とはいえ、同性婚や夫婦別姓が実現してほしい。

画期的な仕組みだとは思いますが、想定される課題はいくつもあります。

利用可能事業者はまだまだ少なく、これから増やしていく必要があると思われます。
それから、住宅ローン審査などでは公正証書等でより厳しくパートナー関係を確認されますので、今後リリース予定となっている「お二人の契約締結によって、パートナー関係を確認します。相続や扶養義務等のパートナー間の権利・義務について、お二人で柔軟に決められます。」という仕組みの整備が待たれます。また、民間のサービスなので、安定した運営という面ではもちろん行政にはかなわないところがあるでしょう。

そう思うと、こういったサービスが広がっていくのを期待すると共に、やはり同性婚や夫婦別姓の実現により、同性カップル・事実婚カップルの関係が公的に認められ、各種制度を利用できるようになることが必要に思います。

それまでの繋ぎとして、ぜひこういった面白い最新のサービスも、利用してみてください!

LGBTsの都内中古マンション購入はプリンセススクゥエアーへ!
Twitter : https://twitter.com/princesssq_lgbt
HP : https://www.lgbt-mansion.com/
お問い合わせフォーム:https://www.lgbt-mansion.com/request/


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?