美しい彼女

高校の頃、学校祭とあわせミスコンがあった。

高校３年生の女子生徒の中で１番、華やかで目立つ子が１番になりがちな学校祭のミスコンであった。

わたしの学年からは美しい２人のうちどちらかが１番になるだろうという感じだった。

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で。

ミスコンなんて出ないし、華やかではないけれど、めちゃくちゃキレイな子がいた。

男の子のようなショートヘアで、化粧っけがない。スカートだって校則のとおりの長さ。でも、めちゃくちゃキレイ。

まさに「ダイヤの原石」という感じ。

学年で１、２の華やかな女子生徒は「お化粧をしないと人前に出れない」なんて言う。いつぞや、朝の支度時間がなくて片方の目しかマスカラが塗れてなくて、目をふさいで登校したことも。目にケガをしたのかと心配したが、お化粧が片方の顔しかできなかったから、と聞いたときには面白かった。

でも、ダイヤの原石の女の子は違う。何もしないのに綺麗。ヨーロッパのほうの血が流れているらしい。

ミスコンはどうなる？という話題で「でも、やっぱりわたしはダイヤの原石が一番キレイだと思う」なんて友人に言ったところ「当たり前じゃん。クオーターだもん。ズルイよ。」と返されてしまったが。

・・・

今、ダイヤの原石の女の子はニュースキャスターである！！！

もちろん、あの頃と違ってお化粧をしているし髪の毛だって巻いているけれど。

やっぱりダイヤの原石だったんだよな～。