いつぞやの嬢が帰ってきた。【後編】

酒のせいにして色々覚えてないとすっとぼける嬢を目の前にして、また飲ませようとするのは下策だ。
酒の力を借りて楽しく事を勧めるのは悪い手ではないが、どうせなら素面の状態で言い分けにガチな関係構築を求めた方がよりリアルな感じを楽しむことが出来るはず。

ということで、酒も飲まずに一緒に家に帰る。(はやっ)

家に帰ると話もそこそこにどちらともなくシャワーを浴びる流れになり、お互いがシャワーを浴びたらベッドで合流となった。
俺は嬢の局部を手で触診しているが、目で確認したわけでもないので、自然な流れからの前戯に入る。

(表現がマイルドなのはR18指定を懸念しての対応です。)

お互いに攻守入れ替えながらの前戯バトルが終わると、嬉々とした表情で俺の上に跨り、緩やかにパイルダーオン。

男女ともに重要なのが、緩やかなパイルダーオンと、パイルダーオン直後に激しく動かない事、この2点だ。
前戯の時に指などを使ってほぐしておかないと、いきなり動くとどっちも結構痛くなりがち。
この日は指でのほぐしはほとんどないままの合体となった為にパイルダーオン後はお互いにしばらく動かずにいたのだが、上にいる嬢が先に動いてきた。
さらに体重をかけて深めのパイルダーオンを求めてきて、そこからゆっくりと前後左右にシフトレバーを動かすように操作し始めた。
この間、俺は特に何もする事なく、嬢の所作をつぶさに観察していた。
というのも、このタイミングはソムリエが客にワインをサーブする前のテイスティングをしているような状態であり、嬢が俺のシフトレバーの感触を確かめているのを邪魔してはいけないのだ。

嬢がシフトレバーの感触や操作感をひと通り理解すると、お互いにギアを上げていっても良い時合いがやってくる。
初対戦でなければこのような確認の手順をある程度は省く事が出来るのだが、初対戦はやはり既に何戦も戦ってきているシリーズ戦よりも慎重に事を進めていかなければならないということで、俺は一つ一つ手順を確かめるように動かし、その反応を確かめていく。

あれこれと試している内に馴染んできたのか、高揚した嬢から一言漏れてきた。

「あぁ・・・これよこれ!丁度いい!今までで一番いいっ!」

お褒めのお言葉を賜り、恐悦至極に存じまする。(武士)

良く褒められるのだが、俺のシフトレバーが特別に巨大であるとかそういう話ではなく、要は使い方だと俺は思っている。
大きさだけなら俺よりも大きいシフトレバーはごまんとある事だろう、が、道具のスペックを過信してそれをうまく使いこなそうとしない人は宝の持ち腐れだ。
俺のシフトレバーのようにそこまでハイスペックでなくとも、そこに職人技を駆使して自由自在に使いこなすことが出来た暁には、その辺のお宝ホルダーよりもよい評価を受ける事が出来てしまうのだ。

裏を返せばお宝ホルダーが真面目に職人技を極めようと努力をしてしまうと、俺みたいな並のシフトレバー野郎は足元にも及ばなくなるが、それはそれで喜ぶ女性が増えるということで世界が平和になるはずだ(壮大)

話が少し逸れてしまったが、こうして局部触らせ嬢との再会を果たし、その流れで無事に合体することが出来た。
こういう面白い出会いは大事にしていきたいものだ。



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