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もがきながら

嫌なことから逃げている。
今一番嫌なことから逃避するために、この前まで一番嫌だったことがすいすいと処理されていく様を見て、我ながら呆れる。
なんだこの、不健全な循環は…。

いずれにせよ、どちらもいつかは片づけなくてはならない問題で、ただ後回しにしているだけである。
前もって、先に先に処理できるようになりたい。

高校のときの友人たちと話していると、みんなちゃんと自分の人生を考えて生きていた。
悩んでもがいてとっ散らかしながらも、逃げすに考えていた。
見習わなきゃ。

母は事あるごとに、友達が何してくれるわけでもない、と言う。
だから、あんたもそんなに友人関係に時間と心を割くな、という趣旨だろう。
でも私は中学生の頃から、友人のおかげで気づけた価値観、友人に連れて行ってもらった新たな世界、友人がいてくれたから乗り越えられた試練があり、現在の私のどこかを構成している。
そしてそれを、誇りに思っている。
今回も、友人たちの自分の将来に対する真剣な眼差しに、ハッとして、反省し、君なら大丈夫だよと勇気づけてもらった。

もしかしたらこの関係性、お互い様なのかもしれないな。
そんな友人たちの顔が何人も浮かぶ私は、とても幸せ者である。
大切にしよう。

高校時代の、安全で平和でコロコロとした笑い声が響く思い出を回顧すると同時に、自分の人生の山場から逃げずにしなやかに頑張らねばなあと奮い立つ夜であった。