ヘルシンキ
羽田第3ターミナルをつかうのはひさしぶりだ。2019年のパリ以来。
何事もなく、オンラインチケットで搭乗。飛行機では、映画DUNE2や恋愛映画を数本みる。
13時間ほどで、ヘルシンキへ。空港での検査がだいぶかかったあと、出口にむかうと、トゥオマスさんとアウラちゃんが待ってくれている。
車で高速を飛ばし、ブレードランナーの街のような一角の、駐車場に車を止め、ここは大阪?みたいな海の工事現場のなかを歩くと、マルジェラの元ディレクターがつくったというSAUNAのネオンの煙突と、好きなセンスの木と白の写真でみていた建物があらわれた。
ずっとメールでやりとりしてくれていた、ねねさんともはじめましてをする。姿を目にすると、不思議な気分になる。
ねねさんは、グラフィックデザイナーで、トゥオマスさんは建築家と音楽家。
SAUNAは2人が設計した。
ヘルシンキ前のやりとりのなかで、宇宙マッサージの宇宙料金に関するカードをねねさんがデザインしてくれベネチアの印刷所でつくってくれたり、トゥオマスさんの、ベネチアビエンナーレのフィンランド館の音楽や、博物館にある貴重すぎて触ってはいけない楽器を振動で鳴らした音を聴かせてくれたりしていた。
みてはいけない舞とさわってはいけない楽器を一緒にやったら面白いねとか話していて、この現代アートの方向へフロウする強さは、オーアーゲーの流れにも感じていたことだ。
このパラレルフロウを世界中でしていくのは面白いかもというヴィジョンが、自然に生まれてくるのを、SAUNAに到着するとより一層、豊かに、感じた。
着いて早速、人生でちゃんと入るのははじめてのSAUNAを堪能する。
熱いスチームを全身全霊に感じるSAUNAを出て、海に入り、ベンチに座ると、チャクラが痺れる。
日本の、ホテルや銭湯にあるサウナ(にしか入ったことがなく、あまり好きではなかったが)では体感したことのない、自然に電流というか愛流が全身全霊に微細に波打ち、身体が宇宙と地球とを意識せずとも響く。
寝る場所は、行く前から気になっていた、ピラミッドの間。ガラスの全面に海がみえ、脇にある木製の窓を全開にしても、海の際にあるのに、蚊が入ってこない、夜や朝は寒いくらいの気候。
海なのに高原にいるように、素晴らしく過ごしやすい。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?