高尾山ノスタルジア No.6:高尾山ケーブルカー開業
高尾山ケーブルカーが開業したのは、昭和2年(1927)。大変興味深いのが、ケーブルカー敷設を推進した中心人物が、当時薬王院有喜寺山主であった27世武藤範秀貫主とされていることです。
高尾山ケーブルカーを運営する高尾登山電鉄株式会社が編集し昭和54年(1979)に発行した社史、「高尾登山電鉄復活30年史」に、以下の記述があります(*1)。
「武藤貫主は大変開明的で新進の気性に富んだ方であったと伝えられている。当時薬王院の信徒は30万人と称せられ、関東各地に散在していた。信徒