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女性の憧れの職業?!CA

女性が憧れる華やかな職業のひとつと今も(?!)挙げられる職業CA。客室乗務員、フライトアテンダント、キャビンアテンダント、かつてはスチュワーデスとも言われていました。
今日はそんな世の中で憧れられてる、憧れられてたCAという職業に就くまでのことを綴ります。あくまでも私の個人的な記憶に依ります。事実と異なる場合もございます。

よく「小さい頃からなりたかったんですか?」と聞かれることがありますが、私は違います。大学4年、就職活動の時になってさあどうしようとなった時に周りの友人に導かれるように入社試験を受けたのがきっかけです。
まだバブルの名残はあったもののどうやら大企業は採用を控える方向になるらしいと噂がありました。当時は大企業への就職=成功という考えでした。
手っ取り早く知られている企業を受けてみよう、そんな気持ちでした。(浅はかでした。)
親類縁者は皆近くに住んでいたため、帰省で飛行機に乗ったこともなければ、バブルだったからと言って海外旅行や留学するほど外国への憧れも強くはありませんでした。
ただなんとなく大学で仲良かった友人は航空会社受ける子が多かったし、高校時代の友人までもやってみようよと誘ってくれて、OG訪問という名の合コン(現役CA3人と女子大生私含む3人)までセッティングしてくれました。
合コンが行われたのは忘れもしない、かの帝国ホテルのラウンジ。どんな話だったのか今では全く覚えていませんが2つしか年の違う女性がこんなにもキラキラしてて優雅、大人の女性だなーと同性の私から見ても憧れの存在となりました。
それ以外にも美容院で就職活動する話をしたら、美容院のお客様で現役CAがいらっしゃるということで紹介していただいたり、同級生で短大卒の友人がCAという人を紹介していただいたり…。
今当時の心境を振り返ってみて「CAになりたい」とか「CAになる」と決めてたわけではないが周りに話すことで人を紹介していただいて私の気持ちがCAになりたいなという方向に向かっていきました。

CAの魅力的な特徴

私がお会いした現役CAの方々は今思えばCAピラミッドの中でも下位職、つまりまだそれほど経験を積んでいないフレッシュな人達でした。入社してからCAの平均年齢は他社に比べて高いことを知りました。(でもそれは働きやすい職場なんだとも思いました。)
彼女たちの共通する魅力的な特徴は
・背が高い。(確か入社条件は身長160cm以上だったが、身長の高い女性が集まるとこんなにも目線が高くなり背筋が伸びるのか・・・。)
・髪の毛が長い。(髪の毛をまとめる=オンモードとでも決めているかのように、外見からもオンオフの切り替えをしっかりしている。)
・話し方がやさしい。(優しい、易しいどちらもあてはまる。話を聴いていてとても心地よく、中身よりも⁈声で魅了されてしまう。)
・職業上の共通言語がありその会話がハイソ(に聞こえた)で、楽しそう。(仕事で起こったことを聞いていても愚痴ではなく、ドラマのシナリオのように聞こえた。←個人的印象とあいまいな記憶)
・実際ハイスペック。(結構稼いでそうな印象が持ち物や服装から感じ取れる)

CAに内定するまで

「CAになるには専門学校とか行くんですよね」というのもよく聞かれる質問ですが、私は無縁でした。同期に聞くと通ってた人も数人いました。就職試験のひとつと思っていたので、特別なことはせずむしろ大学生活とアルバイトを楽しんでいました。
今より情報の少なかった時代ですがじゃあ今はどうなんだと調べてみたら、友人が、とってもとっても分かりやすく内定までの道筋を解説してくれています。CAになるには・・・。

おぼろげながら覚えているのは一次試験が5人組のディスカッションと面接、、2次試験がペーパーテスト、3次試験が体力測定と役員面接、最終試験が健康診断だった・・・かな。役員面接で文章の朗読をしました。これは今でも覚えています。なぜならスーツではなく半袖短パンで役員面接したことと、いまだにその一文を覚えているからです。最初の一文

ポケットをつくろう

だったのです。緊張していてこの文がポケットを“作ろう”だったのか、ポケットを“繕う”だったのか分からないまま読み進め、結局何が言いたいのか分からないまま終わってしまい、「あ、これ落ちたな」と思ったのでした。
はたして私は内定しました。内定の連絡はなんと電報でした。時代を感じます。嬉しかったのは勿論ですが他社の内定をお断りしなければいけないという心の重さと、大学卒業してからの行き場が決まったなという安堵でした。喜んだのは両親の方で、こんなに喜んでくれるなんて!と正直驚きました。お赤飯だったかお寿司だったか忘れましたが両親からこんなにも喜ばれることをしたんだと、子ども心に覚えています。とはいえ、これは30年近く前のことです。時代は大きく変わったので私は親としては、子どもたちに私が理解不能な進路を進んでほしいと思っています。

未来のことは分からないけれど

この先将来どんな世の中になるのかは分からないけど、これからもCAが憧れられる職業の中にあってほしいなーと思います。特に自由に行き来ができない今だからこそ、現役CAの仲間のことを応援しているし、また飛行機に乗る日が待ち遠しいです。CAの仕事ってやってること自体は飲み物や食べ物の提供をしたり・・・(緊急事態には保安要員であることも忘れない)ですが、そこに最大限のサービス、おもてなしという人間にしかできない(だろう)ことを考えて行うことに喜びを感じる仕事がCAだと思うのです。しかも地に足がついてないうえ、限られた時間、空間、人、モノ、決められたルールの中で。
CAって「感動を配る」仕事だったんだな。

つづきます。

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