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バイク事故で受傷の患者さんが来院。聞けば当て逃げで健保で整形も受診済み?さてどうする?

勉強会に既受講の方から質問がありました。
・バイクに乗っている際に停車中、後ろから玉突き事故起こされる

・当てた車の運転手は逃亡、いわゆる当て逃げ状態

・犯人は現在捕まっていないが、診断書の関係もあるので健康保険にて整形外科に既に通院済み

・この場合接骨院では健康保険での施術になるのでしょうか?


こういった話は年に何回か相談される内容です。

こういった事案では、昨今の治療家業界の方で出てきている「自賠責保険に直接被害者請求をして費用を回収する」というスキームは当然ながら使えません。

私がこのスキームに対して軽蔑のまなざしを持っている理由は
・現場の人たちは、こういった時の対処法とかを知りたいのに、手っ取り早く金が入り思考が停止すると言う内容で展開している

・患者さんの受け取るべき慰謝料を、例えで言うならば治療家が搾取してると同然・・・治療家自身が、きちんと制度知って正攻法で請求あげればいいことを、患者さんい尻拭きさせていると同様

だからです。



今回のポイントとしては、情報は少ないのですけれども、限られたこの中で判断するに
・当て逃げなので自賠責保険が使えない
・すでに整形外科で健康保険を使っている

ここが注意点です。

この時点でできることを、今回は解説したいと思います。


①まずは患者さんの加入しているバイクの任意保険を確認


医療従事者側が間違ってはいけないのが「患者さんは正しくすべての情報を必ずこちらに伝えてくれる」というスタンスで対応してはなりません。

これには・・・

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FBページから始まった「半ばブラックボックス化された交通事故対応方法」の医療従事者向け勉強会。 ・勉強会に足を運ぶことが、なかなか叶わない…

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