定数ではなく変数を動かす・・・このスキームから見えてくること
2021年11月14日にTBS系列で放送された「日曜日の初耳学」
その中で「インタビュアー林修」というコーナーが有ったのですが、その日のゲストは有名マーケターの森岡毅さんでした。
森岡さんは、以前は業績が低迷していたユニバーサルスタジオジャパンをV字回復に導いた実績を持っている事で有名です。
その中で出ていた「定数ではなく変数を動かす」、・・これは私がお話している交通事故のことや、関連するようないろんな業務にも・・・そして日常生活におけることにも非常に優位な表現だなと思いましたので、今回はこれを取り上げながらお話をさせていただきたいと思います。
以前にも、事あるごとに医療従事者の思っていることと実際のことの乖離・・・これをきちんと把握してうまく立ち回らなければ、無理が生じて道理もおかしくなる・・・その関連した表現は何回か使わせていただいております。
このコーナーの中を要約するとこうなります。
まずは森岡さんから
・USJ復活は数学的な考え方のおかげ
・森岡さんは学生時代、数学が得意科目だった。数学の考え方をビジネスやマーケティングに応用してきた
・数学を勉強する理由は「問題にたどり着くために論理的に考える練習」であり、その練習によって「問題解決能力を鍛える」ことができる
・「論理的思考ができる人は、やりたいことが叶っている」とし、数学的に考えることで、人生でやりたいことの実現度にプラスに影響する
ここに林修先生が
・「数学をやって来なかった人は"定数"を動かそうとする」
・定数とは「変更できない数値」であり、その反対の変数とは「変化する数値」
森岡さんより
・定数は「自分の力ではどうしようもない事」、変数は「どうにかしなくてはいけない事」
となり
・自分の力でどうにかできることに対して人生の時間とエネルギーを使うことが大切
・定数に時間とエネルギーを浪費すると、自分でコントロールできるところの時間に集中がいかなくなる
・要領がよくない方は、どうしようもない所、つまり定数に取り組んでいる
と結論付いてました。
なるほどなぁ・・・
今回はこのことを題材にして以下の3つを解説していきたいと思います。
①確かにそうだ!数学的に取り組むことで仕事は変わるかも
②これまでの医療従事者の交通事故対応は、確かに定数ばかりにこだわっていると思うところ
③世の中の無責任コンサルティングなどに騙されないために、考える癖をつけるべきところ
の三点でお送りしたいと思います。
①確かにそうだ!数学的に取り組むことで仕事は変わるかも
実は私は算数・数学に対して子供の頃からトラウマやコンプレックスがあって、自分は得意でないと思い込んでいたので、どうしても取り組むことに真剣になれない・・・というジレンマを人生の中で持っていました。
しかしながら後で成人になり、社会に出てから色々な物事を判断する際に、文系と思っていた自分の頭の中は、実は理系で処理していることが多々あることがわかりました。
今思い返せば、あの頃取り組むきっかけが変われば、人生も変わっていたかもしれません(笑)
しかしそれなのに、柔道整復師だっていわゆる医療関連業であって理系だし、保険屋だって金融業になるから数字は大事だし、外食産業のマネージャーをやっていたときも、半外資系みたいな会社ですから数字は強くなければ生きていけなかったわけです。
しかしなぜ生き残れて、今でも皆さんに偉そうに講釈を垂れるようになれているのか・・・
無意識的に「構造を理解してから答えを出す」ということは確かにやっていました。
これ逆に言えば、構造が頭の中で理解して行かないと、さっぱり頭の中に入ってこないという弱点を私は持っています。
わかってしまえば理解は早くなる。
例えば私が節分の時期によく偉そうに言っている「恵方巻きの論理破綻」
これは
・節分だからと無条件に恵方巻を売ろうとするマーケティングがおかしい
・確かにこの時期ではないと提案できない商品かもしれないが、ひとりひとりが何本も食べるわけではない
・それでいながら経営側は勝手な予算を立てて、場合によっては前年度の売上からさらにから10~20パーセント上増しした目標を現場に課す
・売上の実際は、そこまで売れているのではなくて、現場従業員が自腹を切って在庫を減らすために買っていたモノ
・結局売上の金額から、その本質的なことを見極めないことを延々と続けているがゆえに、チキンレースのような、我慢比べのような、本来のマーケティングとはほど遠いような販売実績が出来上がっていく。
どう考えてもこれには、数学的な論理は存在していません。
あるのは無駄な根性論と、現場を分析することができない無能な経営者の存在だけになります。
これは治療院の展開にも同じことが言えるのではないでしょうか?
例えば新しい院を開設したいという時・・・
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