見出し画像

そろそろ本気で「人が選ぶ」と言う事を真剣に考える時代かも

先日とあるパーティーのような集まりに、患者さんから「よろしければ一緒に行きませんか?」と、うちの院長(家内)が誘われて参加してきました。

パーティーはスポーツ系でしたので、多種多様な業界の方々がいらっしゃったのですが、その中で同業のいわゆる治療家業界の方もいらっしゃったようです。

全体の中で、当然ながら異業種交流的に名刺交換も行われるわけですから、その中で院長とその同業の方も挨拶をされたそう・・・

ご存知の方もいらっしゃると思いますが、うちの治療院は予約制の100%自費施術院です。

名刺交換の際に同業の方はとある団体の上の方だったそうで「ぜひうちの会に入ってください」とサジェストいただきました。

院長としては、自身は一匹狼のようなところがあり、集団の中で活動して行く意欲は全くない人です。
しかも、自院において療養費の扱いがないので、受領委任も縁が無いので尚更会に入る必要性が感じられない。


丁重に「自費で一人でやってますから」と返したそうですけれども「いや、それでも是非入ってください!」と押し返されたそうで、逃げるようにしてきたそうです。

「私はさ、全く入る気がないのにさ・・・なんで入れ入れって言われるんだろう・・・」
入れとは言われてないでしょうけれども、この出来事はそれなりにこの治療家業界が抱えている問題もリンクするかもしれませんので今回はそれを題材にしたいと思います。

①そもそもなんでうちの院長は入ることを拒んだのか?
②人が選択するという時はどういうことなのか?
③回数券ビジネスなどの問題点は何なのか?あらためて複数の角度から考えてみる

の3点でお送りしたいと思います。


①そもそもなんでうちの院長は入ることを拒んだのか?

「そんなのは入る気がないからだろう」確かにそうですけれども、それだけで終わらせると、逆にどうやったら会に入るかを考える上では、思考が停止してしまいます。

これは人間の欲望を満たすこの原理原則の部分にも関わってくるのですが・・・


人間はいくら理性があったとしても、欲求で動く生き物です。
三大欲求と言われるのが「食欲・性欲・睡眠欲」

これに修正して
・子孫を残さなくてもその場の人間は生きられるから「食欲・睡眠欲・排泄欲」

・睡眠はただ単に脳の機能なだけだから「食欲・性欲・集団欲」

という説もあるようですがとにもかくにも、人間が生きる上において必要な原動力を沸き立たせるのが欲求であるわけです。


人は社会の役に立つことを仕事にすることで社会の一員として成す・・・という、人としての社会学なことよりも、もっともっと原始的なものです。

だって仕事で対価を得てお金を得られないと、食べていけませんからね。

まず食べた上でじゃないと社会が成り立ちません、人がいなくなっちゃうから。

それで食べるとか最低限のことから、上に書いてあるような社会性のところ・・・購買の選択っていうのはこの中間点あたりにあったりするわけです。

・洋服や車など物を買う
・良い教育のために良い学校に行く
・清潔で広い居住で健康を営む
これらは選択の結果、獲得しているものです。

で、ここなんですよ・・・なんで人間って買うという選択を決めると思いますか?
また別の言い方をすると、命に関わらないケガや病気でない限り、緊急性はないけれども自費でも治療家の施術を受けたいと思うのか?

人間はそれを選択することで得られる価値に対して対価を払っている

これは私が20代前半に教わったことです。
一流の営業マンはここをうまく提案しているわけです。
「これを選択することによってあなたが得られることはこういうことです」

例えば私は、車はエスティマに乗って四駆です。
これは私のライフスタイルには、前輪駆動のセダンの車だと不足があり、私の価値観に満たしてくれるのはエスティマだからです。

これに限ったことではありません。

洋服を買う時も、その洋服を着ることによって自分がどのようなスタイルになるかを多少想像しながら買うと思います。

その想像にマッチするから買う価値が出てくる。

また必要性が強いのであるならば、その必要に対してマッチするから買う価値がある。

優先順位で言うならば
・生きて行くこと
・必要な物
・それを選択することで生活価値が向上するもの

本人が分かっているようでわかりきっていないから、それを整理して伝えお勧めする提案をする・・・これが、売れるセールスマンの特徴なんです。

話を戻すと、うちの院長には上記3つのの優先順位が全く当てはまらなかったわけです。
なので会に入りたいとも思わない。
お付き合いの必要もないから。

しかしもし・・・

ここから先は

2,795字

FBページから始まった「半ばブラックボックス化された交通事故対応方法」の医療従事者向け勉強会。 ・勉強会に足を運ぶことが、なかなか叶わない…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?