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高校受験面接攻略ガイド1 

もう直ぐ高校受験を控えている中学生のみなさんへ。

私は英語資格試験のオンライン講師をしています。もちろん面接指導もしている中で、年末近くにあると生徒さんたちから、「先生、高校受験の面接が不安で...」という声をよくお聞きします。

特に午前中の5教科の試験の後に面接があると知って、さらに不安になる生徒さんが多いんです。受験科目の方が最優先、面接に二の次…となってしまうからでしょう。

今の中学生たちは本当に忙しい…。

でも、実は面接試験は、受験生みなさんの魅力を直接アピールできる大切なチャンス。準備をすれば必ず自信が持てるようになります。

この記事では、たくさんの受験生を見てきた経験から、面接の準備から当日の流れまで、すべてをお伝えしていきます。一緒に、自信を持って面接に臨める準備をしていきましょう。


面接室での基本動作

  1. ドアの前で深呼吸

  2. ノック3回

  3. 「失礼します」

  4. 静かにドアを閉める

  5. 面接官にお辞儀

  6. 「受験番号○○番の△△です」

  7. 指示された席へ

よく聞かれる質問と答え方

1. 志望理由

「なぜ本校を選びましたか?」
志望理由を語る際は、その学校特有の具体的な特徴や魅力に焦点を当てるといいですね。

学校の特色を活かした例
「御校の探究学習プログラムで、興味を持っている環境問題について研究を深め、自分なりの解決策を提案してみたいと考えています。」

「御校では多様な学びの選択肢があり、幅広い分野に挑戦できる点に魅力を感じました。特に、自分でテーマを選んで研究する自由度の高さに惹かれています。」

「御校の特色ある国際交流プログラムに参加し、多文化を学びながら、自分の視野を広げていきたいと思いました。」

部活動に焦点を当てた例
「吹奏楽部の全国大会出場歴を伺い、自分もその一員として技術を磨き、より高い目標に挑戦したいと思い志望しました。」

「御校の充実した運動部活動を通じて、仲間と切磋琢磨しながら成長し、学校全体を盛り上げる活動に貢献したいです。」

「部活動を通して、技術だけでなくチームワークの重要性を学びたいと考えています。御校の吹奏楽部でその経験を積みたいです。」

オープンスクールの印象を加えた例
「オープンスクールで先生方が生徒に熱心に指導されている姿を拝見し、御校で学ぶことで自分も努力を続けられると感じました。」

「先輩方の明るい笑顔や積極的な姿勢が印象的で、私もこのような環境で学びたいと強く思いました。」

「学校説明会で拝見した図書館の充実度と学習環境に感動し、自分の学びを深めるには最高の場だと感じました。」

進路に結びつけた例
「御校の医療系大学進学率の高さに魅力を感じ、自分の夢である医師になる道を切り開くための一歩として志望しました。」

「御校の理系教育のカリキュラムで、化学や物理の知識を深め、将来エンジニアとして役立つスキルを磨きたいと思っています。」

「御校の進学実績を見て、希望の大学に進学するための力をここでつけたいと考えました。」

環境や設備をアピールに活用した例
「最新の実験設備が整った環境で学ぶことで、実験を通じて理論を深く理解し、将来の研究に役立てたいと思いました。」

「ICT環境が整った御校で、デジタル技術を活用した学習に取り組み、これからの時代に求められるスキルを身につけたいです。」

「広いグラウンドや体育館を活用して部活動に励み、体力だけでなく精神面も鍛えていきたいと思いました。」

2.中学校で頑張ってきたことは?


重要なのは、単なる経験の羅列ではなく、その経験から何を学び、どう成長したかを具体的に伝えることです。以下のような構成で話すと説得力が増します。

部活動の場合
「サッカー部で守備のポジションを任され、失点を減らすために練習後も自主トレーニングを続けました。特に試合中のポジショニングを意識することで、3年生の最後の大会ではチームをベスト8に導くことができました。この経験から、努力の積み重ねが結果につながることを学びました。」

「吹奏楽部で副部長を務め、部員同士の意見が合わないときは、全員の意見をしっかり聞き、解決策を提案する役割を担いました。結果として、コンクールで銀賞を獲得し、コミュニケーションの大切さを実感しました。」

「陸上部でリレーの選手としてタイムを縮めるために、毎日フォームの見直しを行い、コーチのアドバイスをもとに練習しました。その結果、地区大会で準優勝を果たし、地道な努力が大きな成果につながることを学びました。」

委員会活動の場合
「生徒会役員として、学校全体の清掃時間を見直すプロジェクトを行い、効率よく掃除が進むように役割分担を変更しました。その結果、全校の掃除時間が短縮され、快適な環境を維持することができました。」

「文化委員長として、学校全体で本に親しむ活動を広めるため、図書室で『おすすめ本の展示』を企画しました。展示内容を委員会で話し合い、ポスターも手作りで作成しました。その結果、図書室の利用者が増え、チームで目標を達成する喜びを感じました。」

「体育委員会でスポーツイベントの進行を担当し、運動が苦手な生徒でも楽しめるプログラムを考えました。この経験から、全員が参加できる環境を作ることの大切さを学びました。」

学校行事の場合
「体育祭で応援団のリーダーを務め、全員の意欲を高めるために新しい応援歌を作りました。その結果、応援合戦で優勝することができ、仲間とともに達成感を味わいました。」

「文化祭でクラスの展示を担当し、テーマをどう表現するか話し合いを重ねました。最終的に、視覚的に楽しめる作品を作り、他学年の生徒からも高い評価を受けました。」

「合唱コンクールで指揮者を務め、音のバランスや練習時間の調整を担当しました。クラスメートと目標を共有し、一丸となって取り組むことの大切さを感じました。」

学習面の場合
「英語が苦手でしたが、毎日1単語ずつ覚える習慣をつけました。単語帳を活用した結果、3年生の模試では点数が20点向上し、継続的な努力の重要性を学びました。」

「理科の実験レポートで良い評価を取るために、先生にアドバイスをもらいながら改善を重ねました。その結果、実験内容を分かりやすく伝える力が身につきました。」

「社会の歴史分野で覚えにくい年号を語呂合わせにする工夫をして学習したことで、テストの得点を上げることができました。この経験を通じて、自分に合った勉強法を見つけることが大切だと気付きました。」

話す際のポイント
具体的な数字や成果を含める
・課題に対してどう工夫して取り組んだかを説明する
・その経験を通じて得た学びや成長を必ず伝える
・自分だけでなく、周囲の協力にも触れる
・高校生活にどう活かしたいかまで言及できるとなお良い

このように、単に「〜をしました」で終わるのではなく、具体的なエピソードと、そこから得た学びや成長を組み合わせて話すことで、より印象に残る答えとなります。

3. 高校生活の目標

「高校で何をしたいですか?」

部活動を中心にした例
「吹奏楽部に入部し、先輩方からアドバイスを受けながら演奏技術を向上させ、全国大会を目指したいです。特に苦手なリズム練習に取り組み、個人の成長だけでなく、チームの一員として貢献したいと考えています。」

「運動部に入って体力やチームワークを磨きたいです。部活動を通じて集中力や忍耐力を身につけることができれば、学業にも良い影響を与えられると考えています。」

「文化部に参加し、自分の得意な分野を活かしながら、校内外の大会や発表に挑戦し、スキルを高めたいです。」

学習を中心にした例
「英語に興味があるので、授業に加えて英検準1級の取得を目標に、日々の予習復習やリスニング練習を計画的に行いたいです。これを通じて語学力を高め、将来の進学や留学の準備をしたいと思います。」

「理系の授業で実験や研究活動に積極的に取り組みたいです。特に興味のある化学分野を深め、高校3年間で課題研究にも挑戦し、自分の可能性を広げたいと考えています。」

「苦手な数学を克服するために、授業や問題集に積極的に取り組み、定期テストで安定した点数を取れるよう目標を立てています。」

学校行事を中心にした例
「文化祭では、クラスの出し物でリーダーシップを発揮し、仲間と協力して良い結果を残せるよう努力したいです。初めての経験でも、自分から積極的に意見を出すことで役立ちたいと考えています。」

「体育祭では応援団に参加し、全力で学校全体を盛り上げたいです。仲間と一緒に目標を達成する経験を通じて、達成感や責任感を学びたいと思います。」

「校内のボランティア活動やイベントに積極的に参加し、学校全体を支える立場で貢献したいです。」

将来の進路につなげる例
「進学を視野に入れ、資格取得や模試の結果を意識した学習計画を立てたいです。特に国際関係学を学びたいので、英語力を伸ばすために留学プログラムにも挑戦したいと考えています。」

「看護師を目指しているため、理科や保健の授業を中心に深く学びたいです。資格試験や大学進学のために、コツコツ努力を続けるつもりです。」

「将来エンジニアになることを目標にしているので、情報技術やプログラミングのスキルを身につけるために、高校でのICT教育を最大限活用したいです。」

避けるべき回答「頑張ります」だけの抽象的な表現
実現可能性を考えない高すぎる目標
具体的な行動計画のない漠然とした目標
学校の特徴を考慮していない目標 ←高校HPは必ずチェックすること。

このように、具体的な時期や行動計画を含めた目標を示すことで、より真剣に考えていることが伝わります。

4. 時事問題への対応

・スマートフォン利用時間の増加
「若者のスマートフォン利用時間が増えているというニュースを見て、私も時間管理を見直す必要があると感じました。高校では学習や部活動を優先し、効率的な生活を目指したいです。」

「スマートフォンの使い過ぎが生活に悪影響を与えると知り、時間を決めて使う習慣をつけたいと思いました。高校では、自分に合った時間管理を実践していきたいです。」

地域の高齢化問題
「地域の高齢化問題に関するニュースを見て、祖父母と過ごす時間の大切さを実感しました。高校では世代間交流の活動にも参加したいです。」

「高齢化が進む中で、地域社会に貢献する方法を考えるようになりました。高校では、ボランティアを通じて交流を深めたいです。」

気候変動と環境問題
「地球温暖化に関するニュースを見て、身近なエコ活動の重要性を感じました。高校では環境問題を学び、具体的な行動につなげたいです。」

「環境問題についてのニュースを通じて、自分にできることから始める大切さを知りました。高校生活でも省エネやリサイクル活動を積極的に行いたいです。」

回答のポイント
身近な話題を選ぶ
スマートフォンや地域社会の話題など、普段の生活で関心を持ちやすい内容を選ぶ。

関心を持った理由を説明する
なぜその話題に興味を持ったのか、具体的な経験や背景を交える。

自分なりの考えや行動につなげる
話題についてどう考え、今後どのように行動したいかを明確に伝える。

建設的な視点を持つ
批判ではなく、「こうしていきたい」という前向きな提案を含める。


避けるべき話題
政治的に対立を生む話題
(例 特定の政策批判)

事件・事故など暗いニュース(例 犯罪についてなど)

十分な知識がない話題(例 経済問題や医療の専門知識を問うもの)

一方的な批判(例 周囲を過度に批判するような発言)

よくある失敗とその対処法

その場で対処できること

質問の意味が分からなかった
→「すみません、もう少し詳しく教えてください。」

関係ない答えを言ってしまった
→「失礼しました、改めてお答えします。」
答えが短すぎた

→「補足しますと、さらに○○を学びました。」

言葉を間違えた
→「すみません、○○ではなく△△です。」

答えを忘れた
→「少し考えてもいいですか?」

面接官に気を取られた
→ ゆっくり話し、自分に集中する。

事前に防ぐこと

姿勢が悪くなる
→ 背筋を伸ばすことを習慣化する。

声が小さい・こもる
→ はっきり話す練習をする。録音もあり。

質問を忘れる
→ 一呼吸置いて考える時間をつくる。

自己紹介が長すぎる
→ 30秒以内で簡潔にまとめる。

表情が固い
→ 面接前に顔をほぐして緊張を和らげる。

回答が暗記っぽくなる
→ 上を見ない。要点を覚え、自然な言葉で話す練習をする。

冬休み中にやっておくこと

年明けは受験勉強の追い込みでさらに忙しくなるため、面接準備は早めに取り組むことが大切です。

志望理由をまとめる
学校の特徴や自分の目標を簡潔に整理し、具体的な内容にする。

面接練習を始める
基本的な質問(志望理由、中学校で頑張ったこと)を家族や友達と練習してみる。
姿勢や表情、声の大きさも確認しておく。

時事問題を意識する
最近のニュースを3つほど調べ、自分の意見を簡単にまとめておく。

身だしなみを整える
制服や靴、鞄の準備を確認し、当日に困らないようにしておく。

冬休みのスケジュールを作る
面接練習や筆記試験の勉強をバランスよく進める計画を立てる。
リラックスする時間も確保しておく。

これだけ準備しておけば、年明けの忙しい時期にも余裕を持って過ごせます。計画的に進めて、自信をつけましょう。

持ち物チェック

受験票(これを忘れると大変!前日までに確認を。)

ハンカチ・ティッシュ(身だしなみを整えるために必須。)

身だしなみを直すもの(小さな鏡やくしなど。)

上履きと靴袋(学校指定がある場合は必ず持参。)

筆記用具(予備のペンやシャープペンも忘れずに。)

時計(スマートフォンが使えない場合のために。)

マスク(感染対策用として予備も用意。)

前日に必ずチェックして、当日慌てないよう準備を整えましょう!

最後に

面接は、午前中の試験で疲れていても、自分自身を直接アピールできる大切な機会です。

これは英語資格試験の面接でも同じで、自分の努力や思いを伝えるチャンスでもあります。

緊張するのは当たり前。面接官の先生方もそれを分かっています。

大切なのは深呼吸をして、自分の言葉で素直に伝えることです。

「完璧」である必要はありません。

これまで一生懸命に取り組んできたこと、自分が大切にしてきた思いを伝えれば、それが一番のアピールになります。

頑張ってきた自分を信じてください。

ここまで準備してきたその努力が、きっとあなたを支えてくれるはずです。私も心から応援しています!

Kさん、Mさん、Sさん、Rさんへ
できる!できる!できる!
あなたたちなら大丈夫です(´ー`*)

ベティ園部朋子


追伸
AI活用英語学習のオンライン講師として活動していますが、現在は生徒さんでいっぱいの状態です。(無理してひろげたくないため。)

ただ、この記事を読んで質問がある受験生の方、もしくは保護者様は、noteのコメント欄やメッセージで気軽に声をかけてくださいね。できる限りお答えいたしますね。

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ベティ(園部朋子) @AI活用英検学習プランナー  25年以上の指導経験を持つオンライン英検特化型の英語講師。コロナ禍で聴覚障害を負いながらも、オンラインを通じて生徒一人ひとりに寄り添い、幼児から大学生、さらには社会人まで幅広い層をサポートしています。これまでに約2,722人の生徒を指導し、英検合格を目指した個別指導で生徒の自信を育むことを使命としています。  自身の留学経験を活かし、AIを活用した効率的な学習法も取り入れ、生徒・保護者・先生方の時間短縮を全力でサポート。また、音読と4つの基礎(発音・文法・単語・実践)を重視し「近道なしの地道な学習」を大切にした指導で、生徒の未来の選択肢を広げることを目指しています。






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