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私がMTGのアーティストプルーフと出会い、沼に沈んでいく話

はじめに

日頃、もの凄いアーティストプルーフのコレクションの投稿を見てはコレクターを名乗って良いのか不安になりますが、一応、アーティストプルーフのコレクターをやっているイツキと申します。
MTGにおけるアーティストプルーフ(以下プルーフ)は最近になって存在を知られてきましたが、いまだにニッチなオタクアイテムでコアなコレクターが集めるものと言っても過言ではないと自分は思います。
そんなプルーフの存在を知るきっかけみたいなものが誰にでもありますよね。最近ではプレイヤーズコンベンションの販売やカードショップで取り扱われたことで存在を知った方も多いでしょうか。

自分の場合どういうきっかけだったのか、どういう風にプルーフの沼に沈んでいったのか…書いてみようかなと、ふと思ったのでその経緯を書いてみようと思います。
※特に何か役に立つ情報があるわけではなく、ただの身の上話になります。

きっかけ

自分がMTGについて知ったのは2021年で結構最近です。ちょうど何か趣味になるものを探していて、小学生の頃に遊戯王で遊んでいたことを思い出し、懐かしくなって今どうなっているか調べた時にTCGの元祖という触れ込みでMTGについて紹介しているブログを見たことがきっかけでMTGについて興味を持ちました。

この時点ではたまにパックを買って開封する程度で本格的に趣味にしようとは考えていませんでした。ただ、この時点のセットはカルドハイムで北欧神話モチーフのイラストがかなりかっこよくて、イラストを見て楽しんでいました。その後のセット、ストリクスヘイヴンで日本絵のミスティカルアーカイブが出たことでさらにMTGのイラストに対して興味が出てきた覚えがあります。

肝心のプルーフについて。
多分、一番初めに存在を知るきっかけになったのはきゅーぶさんのブログでサインドとプルーフについての記事を読んだのがきっかけだったと思います。

当時読んだ時は世界に50枚しかないというのもすごいなと思いましたが、イラストを描いているアーティストさんから直接購入するという点、そもそも直接会えるということ自体、発想がなかったのでかなり衝撃を受けました。記事の中には東京MTGさんへのリンクがあったので当時あったイベントの紹介ページを見ていつかこういうイベントに参加してみたいとも思いましたね。

これがきっかけで調べてみようとプルーフをググってみると色々記事が出てきたり実際の画像が出てくるのですが、そこで初めてスケッチ入りのプルーフを目にして2度目の衝撃が走りました。(多分、最初に見たスケッチは加藤栄宝さんのnoteの記事に載っているAmy Weberさんのスケッチです。https://note.com/eiho_kato/n/n2c501518f0a6)
アーティストさん直筆の絵が入ったものもあると知り、ますます気になって実際に手に入れることが出来ないか?とまで考えるようになっていました。

普通はすぐに手に入れることは難しいはずなのですが…その頃はOwlさんがオンラインでプルーフをちょうど売り始めていた時期で販売サイトを見つけて注文するのも時間の問題でした。

こうして初めてのプルーフを入手することになります。ちなみにその時注文したプルーフはこちら。

何のスケッチ…?

Nils Hammさんのグリクシスの全景です。なぜか、この何が描いてあるかよくわからないスケッチに惹かれました。ほぼ直感で選んだ気がします。
今でもよくわかりませんが(丘陵か何かかと思っています)、筆の跡や油絵の具が盛られて立体的になっている部分などペイントの基本的な魅力を抑えているスケッチで、ろくに実際の絵画を見たことが無かった当時の自分にとっては感動するのには十分な代物でした。(今でもかなり好きなスケッチです)
これを手に入れていなければプルーフを収集しようとは思わなかったと思います。

そんな感じで様々なタイミングが重なって意図せずトントン拍子に沼につっこむことになりました。

さらに沼に沈む

その後もいくつかOwlさんで注文をして、いくつかのプルーフを手に入れて満足していたある日のこと、プルーフについて調べているとFacebookに専用のグループがあり、とりあえず入っておくと良いという情報を目にしました。
じゃあ入るかとFacebookのアカウントをすぐ作ってグループに参加しました。(初めてプルーフを入手してから2ヶ月後)
そこで目にしたのは自分の想像を遥かに超える世界でした。MTGを知ってから日の浅い自分でも知っている有名なカードのプルーフがめちゃくちゃな値段で売られていたり、もはや原画みたいな高いクオリティのスケッチの写真が投稿されていたり、アーティスト自身がそこでプルーフを売り出していたり…見ているだけでも楽しかったです。

ですが、見ていると欲しくなってくるのは当然で気づいたらオークションに参加するため自分なりに翻訳ソフトを使用しつつオークションを主催していたエージェントに連絡をしていました。そしてオークションで勝ち取ったプルーフを2週間後くらいで受け取り、その流れでアーティストにコンタクトを取ってプルーフに描かれているスケッチの感想と感謝のメッセージを送りました。 

その時手に入れたプルーフはこちら。

題名は「Atlantean」

スケッチを見て一目惚れしたプルーフを手に入れられてこの時はめちゃくちゃ嬉しかったですね。実際に手元で見た時もその描き込みに感動して本当にすぐにアーティストへ直接感想を送りましたし、思い出深いプルーフです。

「届いてよかった。いつも外国へ荷物を送る時はきちんと届いたか不安になる。
私のライフスタイルを支えてくれてありがとう。 この作品があなたに何年もの笑顔をもたらすことを願っています」

アーティストからの返信

この時に初めてアーティストと直接コミュニケーションを取ることの魅力に触れた気がします。

…振り返っていて思ったのですが、この時点でプルーフ沼への沈む段階を何段かすっ飛ばしてる気がします。結果的にハードルがめちゃくちゃ下がってるので良いのですけれど。

直接依頼しよう!

その1ヶ月後くらいでしょうか。アーティストに直接依頼してプルーフをもらおうと思い立ちました。この時点ではいくつか方法があることは知っていましたので一番簡単そうなEtsyという海外のサイトを利用して依頼する方法を取ることにしました。

Etsyを通して依頼が出来るアーティストの中でレスポンスが安定していると良い評判だったMatt Stewartさんに決め、プルーフを依頼しました。依頼した後にアカウントに登録していた住所が日本語だったので、Mattさんから英語での住所を教えてくれと連絡があったトラブルがありましたが、それ以外は何の問題もなくプルーフを受け取ることが出来ました。

正直めちゃくちゃ簡単に依頼出来たので拍子抜けした覚えがあります。しかし届いたプルーフはめちゃくちゃ素晴らしいものでした。

現在は色々あって信頼できる人に譲りました。

あまりにもあっけなかったので次はアーティストの個人サイトから注文してみよう、どうせなら良いやつにしようと考えました。そこでAlayna Dannerさんに依頼してみることにしました。

かなりサイトは見やすく依頼しやすい

依頼するページに書かれてはいましたが、実際に約半年くらい届くまでかかりました。

Alaynaさんといえば、ということで宝石の睡蓮のプルーフを依頼しました!どうせならとブラックロータスと一緒に宝石の睡蓮を描いて下さいとリクエスト。初めてアーティストにスケッチの内容についてリクエストしたのが多分この宝石の睡蓮のプルーフで、リクエストに答えて頂き、言わば自分専用のスケッチを描いてもらったことに本当に感動しました。

終わりに

その後もプルーフを手に入れるため、Facebookのグループをたびたび確認したり、Etsyのストア更新を確認したり、ebayで 「artistproof mtg」の検索をして新規の出品がないか見たり、使ったことが無かったdiscordを入れて専用サーバーに参加したり色々しました。

プレイヤーズコンベンションで同じプルーフのコレクターさんに直接会って話す機会もありました。

海外のコレクターさんとやりとりしてプルーフのトレードをしたこともありました。

最近では日本だけでなく、海外のアーティストさんとも直接会える機会が増えており、ますますプルーフの収集がはかどりそうです。(できれば英語も勉強していきたい)

このアーティストプルーフという沼はとても深く、さまざまなこだわりを持ったコレクターさんとの出会いや自由な発想で描かれたスケッチに驚かされたりと自分の知っていると思っていたことはまだ沼の一部に過ぎなかったことをたびたび思い知らされます。おかげで、今でも飽きずにプルーフ沼につかり続けられているので良い趣味を見つけられたなと思っています。今後も末永く楽しんでいきたいところ。

最後にここまで読んで頂いた方へ、長文にお付き合い頂きありがとうございました。また何か機会があれば。

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