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#25 「産業保健職のネットワーキングのコツ」

産業保健もやもやハレハレ

この番組では、産業保健についてモヤモヤするけれど、身近に語れる人がいない!そんな孤独な産業保健職と一緒に、現場にありがちなモヤモヤを3人のパーソナリティと共に深掘りしてみます。


「産業保健職のネットワーキングのコツ」のもやもや🌥️


いが 今回のテーマは「産業保健職にとってネットワークのコツ」です!今までもネットワークの大切さは話してきたけど、どうやって作るかまではあまり議論してなかったので、作り方をディスカッションしていければなと思います。

学会の懇親会こそネットワーキングの場

みずえ まずは、お仕事の都合で途中から抜けちゃうよーたさんから聞いてみようかな。どうやってネットワーク作ってきました?

よーた 僕は十年前の産業医の資格を取った時に、2つコミュニティに入ったんだよね。1つが「伝塾」と呼ばれている浜口先生の勉強会。そこに参加してたんだけど、どんどんどんどん人が集まって、ネットワーキングっていう形になっていった。ここは本当に私塾なので、勉強や仕事関係の悩みをお互いに相談し合うみたいなものを通して、数年五年とかやってると阿吽の呼吸になったりするっていうのが1つ。もう1つはやっぱり学会だね。僕最初は、日本産業衛生学会の懇親会に参加するの、結構ためらってたのよ

いが ええ!?

よーた だっていがさんもわかると思うけど、八年前の学会ってもう産業医大の同窓会みたいになってて、すげえ入りにくいのよ笑

みずえ わかるアウェイ感があります、、笑

よーた そう、アウェイ感がすごくて。でも、普通の内科学会系の学会に比べると、みんなめっちゃいい人なのよw 「おお!よく来たな!」ってウェルカムしながら、でも途中で同窓会やってるみたいなw

みずえ あったかいよね

サンクスメールは絶対送る

よーた そこで知り合った産業医大の先生たちとでもうめちゃくちゃ広がっていって。当然ながら新しく人と出会うってことは、先輩方も多いわけ。だから、サンクスメールは絶対送るんだよね。

いが マジか

よーた 最初から絶対送る。名刺交換した後、ご挨拶の形でサンクスメールは絶対全員に送る。

いが いつ送らなくなりました?

よーた それは3.4年前ぐらいかな。毎年参加してると新しい人と出会わなくなるのよ笑

いが でも産業医の業界入って4.5年ぐらいはずっと送り続けてたってことですね。

よーた やるやる絶対やる。次の翌週の月曜日とかね。まあ月曜日だとあまり見られない可能性もあるから、夕方とかにあえて送ったり。

いが ええ〜!僕、サンクスメールは新しい人に100人ぐらい会っても、メールを送ってくれるのは5人いないかぐらいですね。だから結構やってる人は少ないと思う

よーた でも絶対やった方がいいよ。サンクスメールって「何を話したか覚えてるんだこの人」って印象に残りやすいんだよ。そうすると、基本的に学会の講習会に参加してる目上の先生たちってめちゃくちゃ優しいから、覚えててくれたりするんだよ

みずえ うんうん。マイナスにはならないけど、絶対プラスにはなるよね。別にメールが来ないからって「あの人来なかったわ」なんて一切思わないけど、来るとちょっとだけ名前の順位が上がるよね。でもすごいね、私ほとんどやってないわ笑 

よーた でも学会も、最近は産業医大じゃない先生たちが増えてるから、同窓会じゃなく、本当に優しい学会になってるよね。だから学会のネットワーキングってめちゃくちゃ有用だと思うけどね。

ご縁は接点を持つことから始まる

いが よーたさん、そういう学会とか研修会とか、多分浜口先生にも最初突撃したと思うんですけど、名刺交換とかその辺りのムーブを教えてほしいなと思って。

よーた 浜口先生の場合は、講演の中で質問しただけなのよ笑 彼と知り合いたいとかじゃなくて、単純に質問をしに行ったのよ。そしたら「君に面白いね」って言われて、「こんな勉強会があるから今度来いよ」って誘われたのが伝塾の前身となる勉強会だったんだよね。そこに参加したらメンバーたちがいっぱいいて。だから何事もご縁って接点を持つことから始まるので、興味を持って質問するとか、連絡を取るみたいなのが大事だなって気がする。

いが 質問とか感想とかでも、覚えてもらえたり印象づけるにはすごく大切だし、これがネットワークの始まりなんだろうね。

声をかけられる位置に行く 

いが 他に意識してることってありますか?

みずえ 声をかけられる位置に行くって大事だよね。もちろん自分から行くのもいいんだけど、それも段階がある気がして。その場所に行く、そしてさらに声をかけてもらうって二段階ある気がした

よーた そう!浜口先生の例を挙げると、学会に行けば「あ、よーた、ちょっと来て」って言って、浜さんが他の先生を紹介してくれるんですよ。だから僕も新しい人に対しては「あそこに○○先生いるからちょっとおいで」ってやるし、誰かと一緒に行って、そこでネットワークを作るのもすごいやりやすいよね。

みずえ うん、めちゃくちゃいいよね。私もそれだな。

よーた そう、学会じゃなくて勉強会でもそうだと思うんだけど、誰かと一緒についていくっていうのは一番ハードル低いし、実はすごい大事なのよ

いが なるほど。確かに顔つなぎというか、お互い紹介しあうの良いね。自分でグイグイいくことも一つだけど、いろんなネットワークを通じて、また次の顔つなぎで繋がっていくっていう。場合によっては前回の話じゃないけど「良い産業を探してるんです」とか自分の求めてるものを言っとくと、「なんかこれ探したでしょう、今度紹介するよ」ってなるもんね

よーた うん。「顔つなぎ」はすごい大事だよね。

いが いい話ですね〜、今日の話🎵

よーた みずえさんはどんな感じなの?

みずえ 私もそんなにネットワーク広げたいなっていうタイプじゃなかったんだけど、最初は上司が紹介してくれた。「あなた一緒に懇親会行かない?一回は行っといたほうがいいよ」って言ってくれて、そこでいろんな先生を紹介してくださってご挨拶もできて、すごいいい経験になったんだよね。私もそれは真似したいなと思って「私懇親会行くけど行く?」って何人かに声をかけたりする。もう今は懇親会には行かないけど、全国協議会の懇戦会も地域性があったり、割とカジュアルなので繋がりをつくっていくのもいいよね

誠実に人の時間をもらう

よーた ちなみに、1つだけ注意点があるかなとも思っている。

みずえ なになに

よーた 稀になんだけど「これについて相談したいので時間くれませんか?」って言う人がいるわけよね。別にあっていいんだけど、質問するからには相手のことをちゃんと調べたほうがいいのよ。調べた上で、その相手に何のプレゼントを渡せるのかまで、相手の30分とか1時間を貰うんだったら誠心誠意ちゃんとやるべきなのよ。僕も若い時適当だったと思うんだけど笑

みずえ 笑

よーた 相手がどういったアクティビティをしているのか、例えば、どういう論文を書いたのかとか、どういう活動を最近しているのかとか、ググれば出てくる話なので、そこを省略した形で会いに行ったり、オンラインミーティングを設定するのは、逆にネガティブな感じにとらわれやすいので、ここを注意した方がいいね。「あ、この人すげえ適当にやってくるんだ」って思われてしまうから、注意ポイントかもしれないね。

みずえ そうだね、こういうネットワークってさ、コミュニケーションを取ってて良い面もあるけど、悪い面もあるじゃない。悪いことが伝わると関係を築けなくなるっていうのもあるからねー

よーた あっという間に広がるからね笑

みずえ そうね、めっちゃ大事

よーた だから、いがちゃんがいつもGive Give Give Giver Giver Giverって言ってるけど、すごい大事だと思ってて。やっぱね、話すと「あの人Takeするよ」っていうのがわかっちゃう。

いが Takerはわかるよね笑

よーた 本人はそういうつもりはないのかもしれないけどね。誠実に人の時間をもらうっていう感覚を持ったほうがいいよね。無礼じゃないんだけど、ちゃんとできてなくても許されるのは学生の時だけだよ。学生までは全然許される。でも社会人になってそれをやってるっていうことは悪い方に働いちゃう気がするので、注意しながらネットワーキングした方がいいなとは思いますけどね。っていうことでバイバイ!

みずえ お仕事いってらっしゃい笑 ここからはいがさんと2人ですね

失敗を恐れてなにも行動しないよりも、まずはいっちゃえ

いが 最後のよーたさんの話ってとても大事なんだけど、一方で、これは別に批判じゃないんだけどさ

みずえ なになに?

いが 蛮勇とか、ある種の無鉄砲な、何も考えてないことを若手はできると思うんだよね。まだ何も持ってない若手、初心者の産業保健職って別にGiveできるものもないわけだからさ。その時は、別に何かあげなきゃいけないとかじゃなくって、教えてくださいとかっていうのは、決して悪いことじゃないと思ってる

みずえ そうだね 

いが 確かに相手のことをちゃんと調べていきましょうってのは大事なんだけど、一方で、ある程度、もう行っちゃえっていう部分もある。とりあえずまずは聞いてみる、やってみる。失敗を恐れててもしょうがないってことはネットワーキングのために必要だと思う。特に、立ち話レベルだったら、ちょっとどうなんですかねとかって聞いちゃって、相手が迷惑そうだったら、なんかすいません、また今度詳しく教えてくださいって撤退する。一回はジャブ打ってみて無理だったら撤退ぐらいの感じでもいいのかなと思う。何もせずにネットワーキングはできないから、ある程度失敗することも含めて、突撃するのも大事かなと思いますけどね。

みずえ ああ、それはでもいがさんっぽいね。

いが 俺っぽいでしょう笑 

みずえ そうやってきたんだろうなって思った。で、それをなんか可愛い奴だなって言ってくれた方々と今もいい関係を築いているんだなって思った笑さっきのよーたさんのは、時間をくださいって言いながらもらうだけみたいな人に立場上たくさん会ってきたんだろうなって思った

いが うんうん

みずえ さっきいがさんが言ったみたいに立ち話とかだったら私も全然いっっちゃっていいと思うんだよね。で、真剣にお時間欲しいなって思ったら、今度なんとか先生に話聞きたいんだけど、どう思いますか?って少し上の先輩に聞いてみるとか。失礼にならないように行動したいんですけど、どうしたらいいでしょうか?みたいな、それもいいかなって思う。

いが 学会の廊下の立ち話と、懇親会の立ち話と、飲み会で膝突き合わせ15分しゃべる場面でも違うし、メールでのコミュニケーションも違うし、学会での質問みたいな場面もある。その時にちょうど良いコミュニケーションして、ビジネスマナーをもってやるしかない。個人的には日本人の多くはどっちかっていうと引っ込み思案ってかやらない人の方が多いので、

みずえ そうね笑

いが ネットワークできませんっていう人が多いじゃない。だけど、そもそも質問もしてなければ、名刺交換しにも行ってないし。だから失敗を恐れて何もしないことよりも、このモヤハレリスナーの方には、まずいってほしい!、そっちの方に僕はけしかけたい

みずえ けしかけたいんだね笑 まずは挨拶からでもいいよね。別にはじめましてって言って、それで嫌な顔する人はいないし、それで嫌な顔した人とは付き合わなくていいしさ。ネットワークがなくていいよねぐらいでもいいかもね

いが 産業保健職ってけっこう癖が強い人が多いじゃない?

みずえ どの口が言っている?笑

いが いやいや、我々含め

みずえ 我々含めw

いが 笑 クセ強い人多いからこそ、衝突っていうか、合わない時もあるじゃない。でもそこで衝突を恐れて何もしなかったらネットワーキングなんてできないからね。いろんな人にアプローチしていくっていうのがいいのかなと思います

自分を救ってくれるいい人に出会えただけ

みずえ そうだね、なんか自分に合ったコミュニケーションが取れるっていうか、ネットワーク作るっていうのが結構大事かなと思って。私もそんなにいけないんだよ。

いが そうなの?笑

みずえ うん、どっちかっていうと、私はできない。そう思うと、私は紹介されて生きのびているんですよ。私は営業とかできないしさ。そういう意味では救ってくれるいい人と出会えただけなんだよね

名刺交換だけじゃネットワークはうまれない

いが 名刺交換って大事だと思うんですけど、名刺交換だけじゃネットワークってうまれないよね

みずえ うまれないよね。名刺交換してそれっきりの人いっぱいいるじゃない?

いが たくさんいる。だってほとんど名刺交換したところで、メールの一つもしない人も多ければ、なんなら忘れてて2回目の名刺交換をしちゃう人もいるじゃん

みずえ あるある笑 あれ〜??みたいな

いが 名刺交換って意外とライトすぎるから、ちょっとフランクな話題とか、自己開示ができたほうが、結果的にはその後につながりうるんじゃないかな。だから、名刺交換のあとにもうひとアクションをする準備しておくといいんじゃないかなと思ってる。

みずえ うんうん、私もそれをすごい思ってて。仲良くなろうっていうよりは自分の紹介を上手にできるといいなって思っている。

いが 自己開示だね。重くない範囲の自己開示とか、変に重くない相談とかね。こんなことが最近大変で〜〜、とか。相談ベースよりは、こんな感じの仕事なんです〜、これをうまくやっていきたいんです〜、ぐらいの前向きな話。そういう自己開示があると、次に「じゃあこんな人紹介するよ」とか「ソリューションを持ってるよ」って話になるかもしれないし。

みずえ うんうん

仲良くなろうよりもまずは自己紹介を上手にする

いが あとはSNSでつながることかな

みずえ いや、めっちゃ思う。会う間あるもんね、学会と学会の間。

いが そうそう。だからツイッターやフェイスブックか、インスタグラムかもしれないし、その後にSNSで、自分ってこういう人なんですって、例えばお弁当の写真でもいいかもしれないし、ペットとか、趣味の写真、ゴルフとかなんでもいいと思うんだけど。あ、こういう人なんだって、自分のことわかってもらえるじゃん。SNSだったらスクロールの一瞬で済むからさ。文字で私こんなこと考えてますとか、そういうことも含めた自己開示があると、次につながっていく

みずえ それ、すごいそうだね。自分を開示するって結構勇気のいることなんだよね。

いが うんうん

みずえ それができる人とできない人っていると思うんだけど、やっぱそこの段階でオープンになってるだけ他の人も入ってきやすいよね。あと、次会った時に会話のタネにもなるじゃない。「あの時、ああ、言ってましたけど、すごいなんか共感したんです」とか、「その考え方好きなんです」とか。そういうふうにして、価値観、信念、価値観が似た人とか、似てないけど尊敬してる人とか、そういう人たちとつながれると思う。

いが やっぱり自己開示はポイントだね笑 ネットワーキングってなんか他者に働きかけることよりも、まず自分をどうだけ出せるかってことの方が結構大きいのかも。学会での質問ってある意味では、自分がわかってないことのさらけ出しじゃないですか

みずえ うんうん

いが その恥をかけるかというか。ん?恥なのかな?笑

みずえ 恥っていうとちょっとネガティブだけどね笑

いが 良くも悪くも自分をさらけ出せるかどうかがネットワーキングの始まりなのかもしれないですね。そう考えると

みずえ っていうか、もうコミュニケーションの始まりがそうじゃない。自分だけ閉じて安全にしといて、あなたのことを教えてくださいって結構失礼だと思うのよ。やっぱりさ、仕事でもそうだけど、私ってこういう人なんです。よろしくお願いしますってなるからね

いが 普段の保健指導とか面談とかでも適度な自己開示として、自分が何者なのかとか、こういう人ですってことがないと関係性作りってなかなか難しいですよね

みずえ それこそいがさんも落とし穴を言語化するじゃない。それも自己開示でしょう。

いが そうですね

みずえ それが言える強さっていうか、弱いところを見せられる強さをみたくて、いがさんと喋りたい人たちがいっぱいいるんでしょ?いがちゃんファンがいっぱいいるもんね

いが ファンがいるかいないかはよくわかりませんが笑 じゃあ、ハレハレにいきますか!

「産業保健職のネットワーキングのコツ」のはれはれ🌞

自分にハッシュタグをつけていく

みずえ いがさん、どうぞ

いが 自分が何者なのかをちゃんと言えるかどうかだね。旗を立てることが大事だなって

みずえ 旗を立てる・・・もうちょっと詳しく。わからない人もいるかもしれないし

いが 例えば、自分は何をしたいのかとか、自分何者なのかっていう、それを周りに見えるようにしていくっていうことですね

みずえ 爪痕を残すみたいな?

いが そうそう

みずえ 自己開示であり、自分をさらけ出すことであり、旗を立てることであり、まさに爪痕を残すって感じ。それができるとネットワークってそう難しくない気がするんですよね。だから、自分のハッシュタグを作っていくっていうか。自分は、#産業医科大学出身で、とか、#地方出身で、とか、#製造業の産業医で、とか。覚えてもらうためのハッシュタグを作っていくと、相手にインパクト残せると思うので、自分って何者なんだろうっていうハッシュタグをつけてみると、相手にもアピールしやすい覚えてもらいやすいんじゃないかって思ってます!

みずえ わーいハレハレ!😆

ネットワークを持ってる人の近くで巻き込まれよう!

いが みずえさん、お願いします!

みずえ あえて違うこと言うなら、ネットワーク持ってる人のそばに行け

いが おお!?

みずえ 行動がなかなか難しい人もいるかもしれない。そういう人は、自分を巻き込んでくれる人の近くに行ってみる。そうするとね、もしかしたら「じゃあ一緒に来る?」「懇親会一緒に来る?」って言ってくれるかもしれないし、「こんな人がいたんだけど」って紹介してくれるかもしれないっていう。それ、私は「巻き込まれ力」って言ってるんだけど、

いが おお!「巻き込まれ力」!いい言葉だね

みずえ 私はね、自分でなんかできない時には人に巻き込まれようと思って意図的にね。なんか、それもいいかなって思ってる。どう?

いが なんかいいと思う笑

みずえ 私は脱力系のアイディアとして出してみましたがどうですか

いが いいと思います。

みずえ 今日のエピソードはいかがでしたでしょうか?今回も聴いてくださりありがとうございました!また次回お会いいたしましょう~!

いが またね~!😆

音声ソース

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