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星どろぼう

星どろぼう 

今日は絵本の紹介です。

母が絵本が好きで、小さいころ絵本が家に100冊以上あったのですが、その中でもすごく好きな本です。

星を盗む泥棒が主人公です。空にはしごをかけて、星をすべて盗んで自分のものにします。最後に月を盗もうとした所、見つかってしまいます。 

星を空に返そうと思うのですが、星は空に戻ってくれません。

その時、ふと男の子が「触らせて」とお願いすると、星は空に戻りました。

役割を果たして、星は次々に空に戻っていきます。

小さいころ、この絵本の星の絵を見て、胸がドキドキしていたのをよく覚えています。

絵本は子供のためのもの、というイメージがあると思いますが、そうではないと思います。作者は子供に向けて描いているわけではなくて、子供でも分かることを描いているだけだと思うのです。 

同じ絵を使う本でも、漫画はなんとなくYouTubeの動画を見るようなイメージ。

絵本は、映画を見るようなイメージじゃないでしょうか。

その絵本の言葉こそ少ないし、ページ数は漫画に比べて圧倒的に少ないのだけれど、頭の中に描かれるものは、どのジャンルの本よりも多いと思います。
通常の本が頭に語りかけるものなら、絵本は心に語り掛ける本なんじゃないかな。

だから文字がいっぱいの本を沢山読んでいる私にとっても、この本がどの本よりも大切な本なんだと思います。

最近 この本の一ページ目がすごく気になっています。

「両親へ」

作者の強い思い入れのある本なのだろうだろうなと思います。

星が好きな人も、そうじゃない人も、泥棒をしたことがある人も、そうじゃない人にも、
おすすめの絵本です。

願い事は 「ただの星」を 「空の星」に 変えるみたいです。