お弁当に入った甘い豆
こんばんは、春野桃です。
スーパーで売っているきんぴらごぼうとかひじきの煮物とか、ああいったちょっとしたお惣菜のパックってみなさん買いますか?
私は最近はこういったパックをいくつか買っておいて、もうだめだの日のピンチヒッターになってもらってます。
このところだめだの日が多かったのでストックがなくなってしまい、そろそろ買いに行かないとなと思っているところです。
ところでお惣菜のコーナーに豆を煮たものってありますよね?五目豆とか黒豆とか金時豆とか。
私は豆を煮たお惣菜、特に甘く炊いたものを見るといつも母の作ってくれたお弁当を思い出すのです。
私の高校は食堂はなく、購買は小さくて。
お昼にパン屋さんかな?出張でパンを売りに来ていたのですが、食欲旺盛な運動部生徒や男子高校生の勢いがすごく、そこで昼食を調達したことはほとんどありません。ごく稀に、余っていた三角の甘いパンを買って食べたなあ。お砂糖がまぶしていて美味しかったです。なんで名前のパンだったか失念してしまいました。
まあそんな感じだったので、高校生の頃は毎日母がお弁当を作ってくれていました。そのお弁当に高確率で入っていた甘い豆。母は何故かいつもこの甘い豆をご飯の上に置いていたのです。
あーっまた甘い豆!ご飯の上!なんでご飯の上に置いちゃうの!ってぷりぷりしながら真っ先に食べていました。
(私は好きじゃないおかずがあるときはそれから食べて最後にお口の中を好きな味でしめたいタイプです)
もともとは豆は別に嫌いじゃなかったと思うのですが、ご飯の上に乗せられると話は別なんです。
だって、甘い味がご飯に移るじゃないですか?
ご飯が甘いのは嫌だーって思ってたんですよね。
そんな経緯で当時は豆がなんとなく苦手に思っていました。
時は過ぎ去り、私は実家を出て長いため、たまの帰省でしか母の作るご飯を食べる機会はありません。
お弁当なんて勿論作ってもらう機会はありません。
あの甘い豆はおそらく母が炊いたものではなくて買ってきたもののはずです。彩りや栄養、味のバランスを考えて弁当に詰めてくれたのだと思います。
味付けはどこかのメーカーのだったのかもしれないですが、思い出をもってして、甘い豆は私にとって母の味のひとつなのです。
そうして、これからもスーパーで甘い豆のパックを見るたびに、母の作ってくれたお弁当を思い出すのでしょう。なんて、今日寒かったからかちょっとセンチメンタルだな。
ここまでお付き合いいただきありがとうございました。 読んでくださったあなたにもちょっとした良いことが起こりますように。良い夜を。
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