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#きのう何食べた?1話

ドラマを見る習慣はずっとなかったのです。

でも、最近はちょこちょこ見るようになり、「せっかくなので毎クール何か見てみよう」と思うようになりました。とはいえ数が多すぎて、何を見ればいいのかわからず、結局「原作漫画を読んでいるから」などの理由で番組を選んでいます。まだ俳優さんの名前をよく知らなくて、あの人が出てるからみよう的な衝動が生まれにくい。私のドラマ視聴全盛期は小学生の頃の月9で止まっている(101回目のプロポーズとか、東京ラブストーリーあたり。一つ屋根の下くらいで終焉を迎える)。

で、今回は「きのう何食べた?」です。

漫画のセリフをほとんど変えず、献立もそのままで、テンポよく紡がれる日常風景。なんてことない描写の連続なのに、なんで飽きずに見ていられるんだろう。すごいな。

西島秀俊さんが演じるシロさん。シロさん、漫画初登場の頃は40代だった気がするんだけど(劇中では時間が進んでもう50代のはず)、当時、西島秀俊さんが表舞台に戻っていたかどうか知らない私。今、ビジュアルが割と完璧で、このタイミングで演じてもらえたのはすごく良かったのだろうなと思ったり(他人事ながら。でもドラマは、他人事ながらハマっちゃえるところがいいのでしょう)。

この第一話の、鮭と舞茸の炊き込みご飯は、私も真似して作ってみたことがある。

でも、シロさんが作ったご飯の方が美味しそうだった。なんでかなー。私自身は料理は下手で、本当にセンスがないと言い切れる。料理が上手な人は、気配りができる人かなと思う。これを食べる時に一番美味しくなるような頭の中の計算ができる人。食材に程よく火が入る工程を考えられる人。作りながら片付けの工程まで組み立てられる人。

料理をしていると、すぐにハンドタオルがベタベタになる(手を洗いすぎて濡れてしまう)私は、やっぱり食べる方が好きだな。

でも、ケンジがとても幸せそうに食べる姿も一つの才能。

誰かを好きって表現できる柔らかさと優しさと強さも才能。

ゲイカップルの日常を描く「きのう何食べた?」は、別にゲイゲイしい表現は一つもなく、ただ、人と人との関わり合いを、料理を通して描いている。

それがこれほど美味しそうなのは、きっとよしながさんが本当に食べることが好きだから?(答えになってない)。よしながさんの食エッセイマンガもとてもとても面白いのだけど、タイトルは忘れました。


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ライター和田知子:CLANG CLANG クランクラン
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