消費者が「任せている」食べものの世界。だからきっと、消費者には心がない。|生きる行脚#10@消費者
豚肉はおいしいし、安いから、僕は結構な頻度で食べる。きっと、多くの人の食卓にも頻繁に登場し、みんなが何気なく口にしている、僕たちの食生活からは切り離すことのできない食材だと思う。
そんな親しみのある食材なのに、豚という「生き物」が豚肉という「食べ物」になるまでの過程を多くの人たちは知らない。屠畜(家畜を食肉・皮革などにするため殺すこと。)は、進んで見たくなるようなものではないから、消費する側はその過程から目を背け、江戸時代の身分制度が存在していた頃から特定の人たちによっ