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6月になりました。健康についての新しい認識⑦『免疫について』と“はたらく細胞”

みなさん、こんにちは。
ナグです。

6月に入りましたね。先週木曜日あたりから関東は“梅雨入りしたのかな?”と思うような雨続きのお天気で、ようやく昨日午後あたりからすこし晴れ間が見えるようになってきました。

今までになかった「線状降水帯」という気象用語も生まれて、40年ほど前、僕らがまだ子供だった頃の“梅雨”とは、だいぶ趣が変わってきているように思います。

今年の梅雨も局地的な豪雨などに見舞われる地域が出ないように、祈るような思いもあります。

前回の記事では、体を健康な状態に保つために重要なファクターになる「幹細胞」について書いていきましたけど、今回は「免疫」について書いてみたいと思います。

アニメで『はたらく細胞』ってあるの、ご存じですか?
僕は結構、おもしろいなぁ、ためになるなぁ。っと思って観ていたのです。

免疫系の話を理解するにはとても良いアニメ「はたらく細胞」

健康系雑誌などでは『免疫力アップ』とか、ひとくちに「免疫」と言いますが、その大まかなシステムの相関関係を知ることって大切なことだと感じます。”知る”ことによって、より効率的に、具体的に自分の免疫機能を強化することや、維持することができるようになるでしょう。

人間の体では、私たちが意識していなくても日々、さまざまな細胞が活動して、この「人体という巨大なシステム」が循環維持されるように、働いているんですよね。だから、

『〇〇が体に良い』

と言って、一時的にそれらを大量に食べる、ということをしても逆効果になったりすることもあるわけです。

免疫は、大きなシステムで「免疫細胞」とその働きをきちんと機能させるためのさまざまな酵素やホルモンなどの成分が絶妙なバランスの中で維持されています。

例えば、以前の記事で書いた「グルタチオン」は免疫の働き(免疫力)に重要な役割を担う体内細胞内で生成される成分ですが、免疫細胞そのものの数が大幅に減少していると、やはり免疫力は低下するわけです。

今日は、「免疫細胞って、どこで作られるの?」ということについて、書いてみたいと思います。

免疫細胞には、T細胞、B細胞、NK細胞、マクロファージ、樹状細胞などいろいろな種類があります。種類が違い働きも違いますが、これらの免疫細胞は、すべて「造血幹細胞」から作られます。(多能性幹細胞から、それぞれ血球だったり、筋肉だったり、と分化していくのです。)

造血幹細胞は、骨髄の中で血球を作り出すもとになっている細胞です。胎児のときは肝臓、生まれたあとは骨髄で作られています。ただし、胎児のときも生まれてからも、T細胞だけは胸腺で作られます

胸腺と骨髄。

免疫について考える上で、この二つについては外すことはできません。

体の中では、さまざまなホルモンバランスなどに関わる「腺中枢」と呼ばれるものがありますが、胸腺はその一つで、生後すぐは10〜15g程度の小さな臓器です。

思春期ごろには30〜40gまで大きくなり、成人してからは少しずつ小さくなっていくと言われています。

造血幹細胞は、骨髄内で作られて骨髄系幹細胞とリンパ球幹細胞に分かれる前の前駆細胞に分化します。そして、リンパ球幹細胞の一部、T細胞になるものだけが胸腺へ移動し、そこでT細胞へと成長・変化していくのです。

T細胞には、キラーT細胞、ヘルパーT細胞などいくつかの種類があるのですが、すべてのT細胞が胸腺で作られるのです。

骨髄は、白血病などの治療において、骨髄移植が行われるように、血液を作る、という重要な役割を担っているものです。

加齢と共に胸腺は退縮し、T細胞を生み出す力が衰えてきます。研究によると40代くらいになると新生児の時の100分の1くらいになるとも言われています。

また、骨髄の中にある造血幹細胞も加齢と共に、前駆細胞へ分化する段階でリンパ球幹細胞に分化する能力が衰えてくるそうです。

そうなると、T細胞の元となるリンパ球幹細胞が少なくなってくる、また胸腺でのT細胞の生産が少なくなる、という状況が生まれてきます。そして、T細胞は「免疫系の司令塔」であるので、若い頃よりも全身の免疫反応が弱くなるということへとつながっていくのです。

胸腺は、加齢と共に退縮することだけでなく、強いストレスにさらされ続けることでその進行が早まることもわかっています。ですので、日々のストレスケアは、健やかな免疫を維持するためにも大切な要素となっているわけです。

このようにみていくと、免疫力を維持していくには、胸腺と骨(骨髄)のケアが大切になることがわかると思いますが、前回の記事で「20代の時点で幹細胞は“残り20%”になる」と記しています。

多能性幹細胞は、自己複製の能力とそれぞれの組織を作り出すために分化する能力がありますが、この「自己複製の能力」を高めることができれば、全体的な幹細胞の減少速度は抑えることができるし、もしも増やすことができれば、若い頃の状態に近づいていくことも可能になるのです。

単に「〇〇が、△△に良い」ではなく、その関連性や相関関係を少し調べていくだけでも、また違った視点、新しい視点で日々の中での健康を意識することができるようになるんですね。

で、アニメの「はたらく細胞」。これ、おすすめですよ(^_^)
Netflixとかサブスクの動画で観られたりするので、関心のある方はぜひ。

次回は、何のお話になるか・・・わかりませんが、また興味が沸いたところの話題を記事にしてみたいと思っています。

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