生活はハイテクでも、昔ながらの健康法
自分が留守の間に勝ってに掃除をしてくれる・・・
そんな時代が来るって数年前に思っていましたか?
はじめはそんな夢みたいなことがあればいいなと思い、それが、ぜいたく品に変わり、そして、取り入れることが当たり前になりつつあります。
家に帰る時間にあわせてエアコンが自動で入り、お風呂が用意され、冷蔵庫が中身や消費期限を管理してくれ、その製品自体のメンテナンスや掃除も自分で勝手にしてくれる。
そのような時代がもう来ており、めちゃくちゃ便利で、楽で、快適な生活を取り入れつつあります。
でも、ここで問題が・・・。
ひと昔前は、家事のほとんどを手作業でやっていました。
そして今は、機械がその作業の多くを担ってくれるようになり、身体への負担も時間も労力も軽減されてきています。
だからといって、身体は、ますます健康になってきているでしょうか?
疲れることが減って、爽快な気分の日が多くなってきているでしょうか?
おそらく数十年前の疲れと今の疲れは「質」が違うのです。
以前は身体を使うことでの肉体疲労が主でした。
現在は「脳」や「神経」を使うことでの精神疲労が多くなっています。
そして健康を考えたときに、肉体疲労は滋養のあるものを食べ、ぐっすり眠ることで回復し、健康を維持することができます。
しかし、精神疲労は、ひどくなると、この食べたり、眠ったりすること自体に悪影響を与え、徐々に健康にダメージを与えていきます。
パソコンやスマホの普及で「脳」を使うことは、現代やこれからの社会で切り離すことはできません。また複雑化した社会の中でストレスを感じることも当たり前となっています。
では、より健康をつくるためにどうすればよいのでしょうか?
人間が人間らしい活動ができるようになったのは、「立って」、「目」で多くのものを見ることができるようになったからです。
これによって「脳」は他の動物たちとは格段に違う発達を成し遂げました。
そして、多くの「物」を作りだし、使いこなし、生活をより豊かに、快適にすることを可能にしました。
その結果、身体を使うことより、脳を使うことの比率がぐんと大きくなったのです。
この恩恵はもちろん少ないものではありませんが、精神的疲労からくる健康へのダメージを少なくするには、進化の前の状態を再現することが、一つの方法になります。
つまり、「立つ」ことを中断し、「思考」することを休め、脳の休息をはかるのです。
動物たちは、四つ足歩行をします。
動物は思考脳が発達していない分、人間のようなストレス性の病気はなく、自然治癒力というものもしっかりと働きます。
ちなみに、家族の一員として、人間の暮らしに近い生活をしている犬や猫は、人間と同じようにアレルギーや生活習慣病があります。
自然から離れるとやはりこういうことが起こるようです。
話を戻して、治癒力を高めるために、自然の動物たちを見習って、四つ足歩行の真似事をしてみるのです。
犬や猫のように、手と足をついて歩く。
ヤモリのようにほふく前進する。
くものように、お腹を天井にむけて、おしりをうかして手と足で歩く。(難易度高い・・)
このような運動でもいいですが、おすすめは・・・
「床のふきそうじ」です。
拭き掃除は真剣に行うと、結構きついので、モップがけが当たり前になった今では、率先して雑巾がけをしようとは思わないでしょう。
しかし、時々あえて、「ふきそうじ」を取り入れるのです。
身体にとってもいいのですが、生活のよごれをふき取る作業は無心で行うと、後の気分がすっきりとさわやかになります。
私もほんとに時々ですが、雑巾がけをすると、心の汚れもふき取ってくれるようで、「心が整う」という心地がしますね。
掃除ができて綺麗になり、自分の身体にもよく、心まで健康的になれる・・・・一石三鳥の効果があります。
動物の歩き方の真似をしたり、拭き掃除をしたりすることは脳の休息にいいだけではありません。
普段、立ち姿勢や、座っている姿勢だと、内臓は縦に並んでいる状態です。下の方にある内臓は、どうしても上の内臓の圧迫を受けます。
年齢とともに、内臓は下垂してくるのでなおさらです。
ところが、四つ足状態になると、内臓はすべてが、背骨という物干しざおに干された洗濯物のように、ゆらゆらと動くことができます。
その結果、内臓の血行がよくなり、働きが活性化するのです。
こういったメリットもあるので、健康法の1つとして「動物歩き」「拭き掃除」などを取り入れることをおすすめします。
時代は進んでいっても、人の身体の性質ががらりと変わることはありません。
ハイテクを利用した健康法は今後いろいろと現れてくるでしょう。
でも、どこまでいっても自然のパワーに勝るものはありません。
時代が進化する中でこそ、古い時代から受け継がれているもの・自然界のものを何か取り入れることは、人間本来の力を呼び起こすのに必要なことであり、忘れずにいたいものですね。
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