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マーケティングの基本

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マーケティングの基本について書いた記事をまとめています。
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#心理学

マーケティングと心理学の融合:顧客を魅了する戦術

マーケティングと心理学は、顧客の行動や意思決定に深く関わる要素です。 これらの2つの領域を組み合わせることで、より効果的なマーケティング戦術を展開することが可能です。 今日は、マーケティングと心理学をかけ合わせた戦術を紹介します。 ソーシャルプルーフ(社会的証明)を活用する 人々は他人の行動や意見に影響を受けやすい傾向があります。これを利用して、商品やサービスの魅力を引き立てましょう。具体的な方法としては、満足した顧客のレビューや評価を積極的に公開し、ソーシャルメディア上で

ドア・イン・ザ・フェイス (Door in the face)

マーケティングや営業を学んだ方なら何度か聞いたことがあると思います。 断らせてから譲歩するという手法のドア・イン・ザ・フェイス (Door in the face)。 直訳すればドアの前に顔があるという意味ですが、なぜこれが断らせてから譲歩するなのでしょうか? ドア・イン・ザ・フェイスの由来は「shut the door in someone’s face」あるいは「slam the door in someone’s face」という慣用句からきています。どちらも「話す

マーケティングにも力学のようなものが存在すると思う

SNSマーケティングを実践しているひとは多くいますが、ひとによって結果が大きく異なります。 8割以上の人はほとんど利益に繋がっていないのですが、2割の人はそれなりに儲かっている傾向にあり、二極化していると思います。 大多数のひとがお金を手に入れることができない反面たくさんのお金を手に入れることができる人がいるのは、やはりそこに何らかの力学が存在している可能性も高いでしょう。 目に見えないもののためこれを証明することは難しいですが、能力の高いひとに、有利に働くような力が加

ノーベル経済学賞を受賞した「ナッジ理論」

ナッジ(Nudge)とは、「ヒジで軽く小突く」という意味です。 ナッジ理論は、「ヒジで軽く小突くように、自発的に望ましい行動を選択するように促す」というものです。 「人は感情で動く」という観点から経済活動を体系的に組み立てた 「行動経済学」の理論のひとつで、2017年にリチャード・セイラー教授がこの理論を提唱し、ノーベル経済学賞を受賞しました。 この受賞がきっかけとなり、マーケティング戦略やビジネスの場で広く活用が進んでいる、注目の理論なのです。 この理論は、実用性が

広報担当者が知っておきたいSNS活用法

広報担当者は、日々情報収集して、社内外に対して発信する情報を精査し、特に外部への宣伝に力を注いでいると思います。 しかしながら、なかなか結果が出ない時もあるでしょう。 昔のように、たくさんのお金を使って宣伝をする方法もありますが、予算のないところはそれも難しいです。業績が落ち込むと、真っ先に予算を削られるのは広報部門ですから… でも、最近は少しずつ宣伝の仕方もかたちを変えてきています。小額予算で宣伝をすることが多く、お金をかけない広報も可能になりました。 具体的には、S

販売価格を無効にして、値段に関係なく購入してもらう方法

販売価格を無効にする方法。 結論、それはファンになってもらうことです。 自社だったり、製品だったり、サービスだったり、自身だったり、ファンになってもらうと、ある程度の価格設定は、その効力を無くす可能性があります。 ちょっと大袈裟な表現になってしまって恐縮です😅 例えば、勝手知った仲間がお店をオープンさせたとします。 で、自らそのお店に足を運んで、サービスを受けたとき、会計はあまり気にしないと思います。 例えば、自分が尊敬しているひとが書籍を出版したとします。 その、定

世の中はマーケティングで溢れている

マーケティングには、いろいろな定義があります。 言い換えると、絶対的な正しい定義は、存在しないのです。 マーケティングの定義を私は、「欲しい人の目の前に欲しい物を差し出す活動全般」として、整理しています。 目に見えない消費者の潜在意識を顕在化することで、新規顧客の開拓や新商品の開発に役立てます。 「マーケティングと販売は正反対」という言葉がありますが、的確に消費者のニーズを掴み特定のターゲットに向けた商品・サービスを提供すれば販売活動などせずとも自然に売れるという意味で

マジカルナンバーがマーケティングに有効な理由

「マジカルナンバー7」という言葉があります。 別名「ミラーの法則」とも言います。 米国ハーバード大学の心理学者、ジョージ・ミラー氏が考案したもので、ひとの短期記憶は、一度に7±2個(7を中心としてプラスマイナス2、つまり5~9)のものしか同時に把握、記憶することができないという考え方です。 この考え方は、なんと1956年の論文「The Magical number seven, plus or minus two」で登場したんですよね。 短期記憶とは、ひとが瞬間的に保持

マーケティングと心理学の関係

ビジネスで新商品やサービスを展開する際に、必ずと言っていいほど行われるマーケティングは、具体的な市場ニーズを確認するために非常に重要なものとなっています。 これらは、具体的には実際の市場が要求する要素を確認するための行為と考えられている面がありますが、近年では顧客の表に出ない様々な欲求を掘り起こす目的に利用されることも多くなってきました。 いわゆる潜在ニーズと呼ばれる部分を掘り起こすことで、多くの企業は新たな顧客の欲求を掘り起こし、これに合った商品やサービスを生み出すこと

アメリカ大統領の選挙活動にも使われたABテスト

ABテストは、WEBマーケティングにおける手法のひとつです。 WEBサイトや広告のバナー等の画像をAパターンとBパターンの2パターンを用意して「どちらがより良い成果を出せるのか」ということを検証するものです。 複数の組み合わせを検証をするケースもあります。 例えば、バナー3パターン、キャッチコピー4パターンの組み合わせなど。 狭義では、ABテストは仮説検定を指す俗称。 広義のABテストは、インターネットマーケティングにおける施策の良否を判断するために、2つの施策同士を

ひとの行動に興味を持つとマーケティングが面白くなる

マーケティングを行ううえで、理解しておきたいことのひとつは、行動心理学です。 行動心理学を学ぶことにより、認知度向上や売上増加につながる戦術を導き出せます。 当たり前のことを書きますが、インターネットで商売をする場合には、商品をネット上に提示して、クリックしてもらい、それを購入させることが必要です。 ひとは、商品を見たときから買い物カゴの中に入れて、お会計を済ませるまでに、何らかの心理作用が働きます。 行動心理を学ぶことで、多くのひとが買い物かごに入れて、お会計を済ま

脳に本音を聞くニューロマーケティングで無意識を分析する

マーケティングを利用して消費者の興味や意識を商品の開発に生かす事は古くから行われてきましたが、これまでの方法では必ずしもこれらのデータを利用して開発した商品は全て良い売れ行きを示す結果に至ってはいないのが実態です。 その理由は、消費者には様々なアンケートや質問等に答える際、意識をして答えている部分があり、その結果が本来の消費者の購買行動に結びつかないことも多いのが理由です。 一般的に路上でアンケートを行う場合等は、その見返りに何かを配布しないと、なかなか答えてもらうことが

マーケティング活動で役立つ消費者心理5選

マーケティングを行っていくうえで必要なのは、経済や経営の知識だけではありません。 消費者の思考や気持ちをしっかりと考えていく必要があります。 そこでポイントになるのは、ビジネスにおける行動心理学の基本を押さえておくことです。 これは、普通の心理学とは異なり、振舞いや言動から心理を推察する行為がメインとなっています。 もちろん完全に見通せるわけではありませんが、「なぜひとは物を買うのか」という観点で以下の5点を知っていれば、有利に立ち回れると思います。 ※インターネット上だ