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デジタルトランスフォーメーション(DX)

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デジタルトランスフォーメーション(DX)についての自身のコラムをまとめています。
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2024年4月の記事一覧

経営層にデジタルマインドを持ってもらうための会話術

所属する組織・会社によっては経営層がITに疎く、どうにもDXの話が進まないということも多々あると思います。これは経営層が思う「デジタル」と、本来理解すべき「デジタル」にズレがあるのが原因です。 ITに疎い人は多くの場合、「便利なITツール(PCソフトなど)を導入して業務時間を短縮すること」を「デジタル化」のイメージとして持っていますが、それは非常に表面的な捉え方です。 例えばIPA(情報処理推進機構)から「全てのビジネスパーソンが身に付けるべき知識・スキル」として発表され

DXコンサルタントってどんな仕事をしてるの?

これまでデジタル技術が用いられていなかった現場はもちろん、既にデジタル技術が使用されていたものの、さらなる効率化や生産性向上を目論む際に頼りになるのがDXコンサルタントです。 コンサルタントは、まず初期段階として、目指す明確なビジョンをつくることから着手します。 明確なビジョンをつくる際には、対象の現場にて生じている課題や今後について意識をするのはもとより、考えたアプローチを現場で活躍している人々に対してどのようにアドバイスをしていくのかも思慮していきます。 確固たる明

デジタル人材の教育と人員配置の正解は?

デジタル化が進む現代において、企業にとってデジタル人材の確保は喫緊の課題となっています。しかし、デジタル人材の教育と人員配置には正解がなく、多くの企業が試行錯誤しています。 デジタル人材とは? デジタル人材とは、デジタル技術を活用して業務を効率化したり、新たなビジネスモデルを創出したりできる人材です。具体的には、以下のようなスキルが求められます。 デジタル技術に関する知識 データ分析スキル プログラミングスキル 問題解決スキル コミュニケーションスキル デジタ

企業の離職率低下を目指すには企業風土とコミュニケーション頻度の見直しが重要

新年度もそろそろ一ヶ月が経とうとしています。 人材不足が深刻化する中、企業にとって若者の離職率の低下は大きな課題となっていますよね。 離職率が高いと、人材育成コストや採用コストがかさみ、企業の競争力を低下させる可能性があります。 離職率に影響を与える要素 離職率に影響を与える要素は様々ありますが、特に重要なのは以下の2つです。 1. 企業風土 社員が働きやすいと感じられる企業風土は、離職率を低減する重要な要素です。具体的には、以下のような企業風土が理想的です。 尊重

DXを実現するためのPoCとは

DX(デジタルトランスフォーメーション)への関心が高まる一方、進め方ややり方がわからないという声をよく耳にします。 DXを実現するためには、まずPoC(Proof of Concept:概念実証)を行うことが重要です。 PoCとは PoCとは、新しい技術やサービスが実際に業務に適用できるかどうかを検証するための手法です。具体的には、以下のような目的で行われます。 技術やサービスの有効性・実現可能性を検証する 導入効果を具体的に見積もる 導入に伴う課題を洗い出す 関

ノーコード・ローコードで業務効率化は果たせるのか?

ノーコード・ローコード開発ツールの注目度が高まっています。 これらのツールは、プログラミング知識がなくても、アプリやシステム開発を可能にするものです。 ノーコード・ローコード開発ツールのメリット プログラミング知識がなくても開発できる: プログラミング知識がなくても、ドラッグ&ドロップやテンプレートを用いて、簡単にアプリやシステム開発ができる。 開発期間とコストを削減: 従来の開発方法に比べて、開発期間とコストを大幅に削減できる。 業務効率化: 定型業務を自動化するこ

経験や勘に頼らないデータドリブン経営になるための第一歩とは

データドリブン経営という言葉が注目されています。 データドリブン経営とは、経験や勘に頼るのではなく、データに基づいて意思決定を行う経営スタイルです。 データドリブン経営のメリット 客観的な意思決定: データに基づいて意思決定を行うことで、客観的な判断が可能になります。 迅速な意思決定: データ分析によって、問題点を迅速に発見し、解決策を講ることができます。 効率的な資源配分: データに基づいて、資源を効率的に配分することができます。 顧客満足度の向上: 顧客のニー

バックオフィスのDXの障壁となる既存データの取り扱い方

多くの企業がバックオフィスのDX(デジタルトランスフォーメーション)に取り組んでいます。 しかし、既存データの取り扱い方が課題となり、DXが実現できないケースも多く見られます。 既存データの取り扱い方の課題 データの非構造化: 紙の書類やExcelファイルなど、非構造化データが多い データの分散: データが複数の部門やシステムに分散している データの品質: データが不正確であったり、欠損していたりする データのセキュリティ: データの漏洩や不正アクセスに対する対策が

IT戦略は守りよりも攻めの軸で考える

IT技術の進歩は目覚ましく、あらゆる業界でデジタル化が進んでいます。企業にとって、IT戦略は競争力を維持するために不可欠な要素となっています。従来の守りから攻めへの意識転換が求められ、攻めのIT戦略を構築することで、新たなビジネスチャンスを獲得することができます。 攻めのIT戦略とは 攻めのIT戦略とは、単に業務効率化やコスト削減といった守りの目的ではなく、積極的にITを活用して新たなビジネスモデルを構築したり、市場シェアを拡大したりすることを目的としたIT戦略です。具体