見出し画像

【数秘術】危機の渦中の33さんに学ぶこと

こんな時に数字なんか見てる場合かというご意見もあるかと思いますが、今回はウクライナのゼレンスキー大統領を通して33さんの生き方について考える話です。

ウクライナについて理解しようとしていたなかで副産物的に出てきた話なので自分の考えの整理も兼ねて書いています。今感じていることを織り交ぜながら数字の話をします。長くなりますが、ご覧いただければ幸いです。

まずは、ウクライナの方々の一人でも多くの命が守られることとゼレンスキー大統領とウクライナ軍の勝利を強く願います。それと同時に経済的に影響を受けるロシアの市民のためにも、一刻も早くロシアが手を引く決断をすることを願います。

ウクライナ国民のみならず、戦争に否定的なロシアの人々、第三国の平和を求める人々まで含めた共通の思いという意味で

#StandWithUkraine

の一言を添えて、記事を書き始めたいと思います。


ゼレンスキー大統領は1978年1月25日生まれで、数秘術では

1+9+7+8+1+2+5=33

33さんです。一般論としての話をすると、33のキーワードに「常識破り」「大ピンチ(からの逆転)」「窮すれば通ず」などがあります。

日頃は意味不明な人として扱われ、表向きは6のふりをしつつも常に居心地の悪さを感じている33さんですが、追い込まれた状況になると人が変わったかのように不思議なほど冴えた行動を取り、運も味方につけます。

もともとはコメディアンだったというゼレンスキー大統領。テレビで大統領を演じていたら本当にその立場になってしまい、そして今、今後の世界を左右する鍵を握っています。この時点で既に33さんらしさが際立っていますが、本題はここではありません。

今ウクライナの人々はロシアの不当な侵略に対して闘うと同時に、表立っては動くわけにはいかないアメリカやNATOの苦悩、遠くからの支援しかできない人々の歯痒い思い、未来に対する不安感など世界のすべてを引き受けたような構図になっています。

現地ではそのような外のことまで考えている暇はないでしょうし、何よりもまずウクライナを守ることが大事です。ウクライナの皆さんにはそれ以外の側面は気にしないで目の前のことに専念してほしいと思います。

…が、万が一にもロシアの言い分が通ってしまった場合、これは恐ろしいものがあります。核を持っている者は何をしても咎められないとなれば、この先には一部の国によるやりたい放題の世界が待っているかもしれません。次は台湾が危ないとも言われています。

余談ながら、その台湾の蔡英文総統も1956年8月31日生まれの33さんです。

1+9+5+6+8+3+1=33

一時期、蔡英文総統の支持率が下がって選挙で負けそうになったことがありました。そのタイミングで中国が香港の自由を奪う行動に出ました。恐ろしい現実を間近で目にした人々は蔡さんの台湾を守る意志を理解し、支持の動きが強まり、際どくも再選を果たしました。

土壇場に強いという意味では他にも、コロナ禍の初期、まだウイルスの特性が分からず恐れられていた頃にほぼ完璧な対応をしました。そして現在はもしかしたら訪れるかもしれない中国による危機(コロナも中国発でしたが…)に備えて世界を味方につけつつあります。

ウクライナと台湾という少しでも舵取りを間違えば極めて暗い将来に踏み込んでしまいそうなところのリーダーに、まさか数秘術を意識したわけではないでしょうが現実に国民は33さんを選びました。偶然か必然か、興味深い事実です。

話を戻して…

この状況のなかウクライナ国民の先頭に立つゼレンスキー大統領が、覚悟を決めて闘う姿勢をとったことが世界にどれだけ大きな影響を及ぼしたかということです。もしも自分の身を優先して逃げ出すような政治家が大統領だったらと考えるとゾッとします。

役者としての経験もあるゼレンスキー大統領のメッセージや現場レベルのウクライナ側の情報発信を通して(多少の誇張表現があるにしても)私たちは今起こっていることを大筋では理解し、世界の大部分が反プーチンで結束する動きにつながりました。

ひとつだけ残念なのはアメリカ議会でパールハーバーの話を持ち出したことです。アメリカ人の心を掴むためとは言え、民間人には一切危害を加えなかった真珠湾攻撃と、見境のないロシア軍の空爆や9.11テロをひとくくりにされるのは気持ちの良いものではありません。

演説で用いるなら、せめて「それは軍事施設だけを標的にしたものだったが」という注釈は入れてもらいたかったと感じるのが正直なところです。ひとつの目的のために団結している時に、余計な分断を生みかねない危うい失言だと思いますが、今はそれはさておき。

世界が現在のような流れになった以上、戦争の結果がどうであれプーチン体制は手詰まりです。各国のリーダー達はすでに今後の世界の在り方を考え、行動を始めているでしょう。ゼレンスキー大統領の勇気ある決断が世界の構造を作り直すきっかけになったと言えそうです。

ここが33さんらしいところで、プーチンの本性を浮き彫りにして世界に知らしめたこと、ロシアと徹底して戦うことでウクライナ国民がまとまったこと、世界中の人々が本気で平和を求めてひとつになりつつあることなどを考えるといくらかの希望も見えてきます。

もしもゼレンスキー大統領がここまで計算ずくでロシアを暴走させたのならとんでもない策士ですが、自国民への被害を考えれば、さすがにわざとこのような状況を作ってみせる意味は見いだせません。本人の望まない形でありながらも、世界は変わりつつあります。

ただ、仮にこの先でロシアの体力が尽きてプーチン体制が終わったとして、それを「結果良し」などと言うつもりはありません。ウクライナでたくさんの命が奪われ、そうでない人も平穏な暮らしを失い、思い出も壊されたでしょう。何も起こらないほうが良かったに決まっています。

ゼレンスキー大統領の心の内を直接見ることはできませんが、本人もコメディアンとして人々を楽しませていた頃と今の目の前の状況を比べてしまう瞬間はあるでしょう。自ら選択した人生とはいえ、人の笑顔が見たい33さんとしてはこの現実はあまりにも苦しいと思います。

数秘術の話に戻って、

33=3×11

という関係に注目してみましょう。

3には「破壊を伴う創造」
11
には「溜まったエネルギーの解放」

という性質があります。溜まりに溜まった(多くの人が見て見ぬ振りをしてきた)世界の歪みが、ゼレンスキー大統領という33さんを通して私たちの目の前に突きつけられ、今は地球規模の「ちゃぶ台返し」が行われている真っ只中にいると解釈できそうです。

ひとつの例ですが、原油や天然ガスを買ったお金が戦争に使われていいのか、そうした背景に目を瞑って手に入れたエネルギーのうえに成り立っている生活は本当に豊かと言えるのか、今までなんとなくやり過ごしてきたものを私たちは見直さざるを得なくなっています。

ここからは数秘術師の一人としての筆者の考えになりますが…

33さんは人間の闇の部分(自分を優先してしまう弱いところ)が降り積もって生み出された悲劇から、人々を救う役割を担っているようです。大きな問題を経験したり33さん自身が深く傷つきながらも、最終的には世の中の汚れを洗い流しているように見えます。

それは大統領でなくとも、小さな役割を担っている庶民の33さんでも同じです。自分は何もできないと苦しんでいる33さんも自覚がないだけで自動的にそういったことに関わっているかもしれません。特に、

「なぜこんな巡り合わせなのだろう」
「なぜこんな環境に生まれてきたのだろう」
「なぜこんな目に遭うのだろう」

と失意の迷路を彷徨っている33さんに知っていただきたいのは、本人の意図には関係なく、存在しているだけで周りの人や見知らぬ人の小さな悲劇を救っている、または救う試みをしているということです。

そのやり方が自分の思いに反して荒治療になってしまったり、敵味方を問わず巻き込んでちゃぶ台返しを伴ったりするので自信をなくす人も多いのですが、長い目で見るとそれによって希望が生まれていることがよくあります。

「そんなのはただの慰めの言葉だ」
「きれいごとなんて聞いても意味がない」
「だからってこの人生を我慢しろってことか」

そう言われれば返す言葉はありません。いや、何を隠そう筆者も33の一員です。未だに納得しきれないことは多々あります。消えない恨みもあります。

……多くは語りません。ゼレンスキー大統領の生き様を見ましょう。

どんな人生であれ自分が大事に思う人の幸せのために今を生きる。大統領ともなればそんな美しい話ばかりではないと思いますが、33さん大統領のこれからの動きに注目して学べることがあれば同じ数字を持つ身として吸収したいと思っています。

それに加えて今は、ウクライナの人々と大統領の身の安全を祈り、ロシア国内にも世界中にもいる平和を望む一般市民である私たちに勝利がもたらされることを望みます。