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自分の居場所

不意に届いた「ブログ開設一周年」のお知らせに、このブログを2ヶ月以上も更新していないことに気付きました。アメブロはPriernne(天然石ジュエリー)メインにして、そこで書くことのできない深いことを書こうとしてオープンしたのがこちらのブログ、もう少し更新の頻度をあげようと心に誓っております。

書く内容、出来事がないからご無沙汰というわけでなく、ちゃんと「濃い」日々を送っております。ちょうど一年前はコロナの影響でお仕事がほぼ全てキャンセルになり途方に暮れておりました。会社の代表として何をしたらいいんだろう?と考えても答えが出ない・・・完全に力不足・・・と思う日々もありました。ですがそれで終わらないのが私らしさ、ええ、これまでしっかり鍛えられたおかげでしょうか。今では「さあ、今何ができる?今できることをしましょうよ!」とハッパをかけ、「オンナシャチョは強いなあ!」と呆れられるぐらいに強くなりました(笑)
ビジネスの観点から言えば完全にトンネルを抜けたわけではありません。県を越えての移動が制限される状況、一緒に働く人たちのコロナ対策(注意)、イベントのキャンセルなど如何ともし難い外的要因などはありますが、一つ一つを「追い風」と捉えるしたたかさも身につけたようです。

閉塞感の裏では直感がうずうずと動き出すようです。私の場合は「未来を思い描く」ということは得意なのでそれは非常に楽しいのですが、これまでそのイメージは実現せず、「理想は理想でしかないのかなあ・・・」と思っておりました。ですが今はそれすらも覆すたくましさも持ち合わせております。

この数ヶ月で新たに気付いたのは、「理想を実現化する方法を変えてみよう」ということ。これまでの自分は「実現化はなんとしても自分で!」とものすごく「頑張って」おりました。自分でやりたい、やってみたいという気持ち、人に任せられない、自分でやる方が早いし、これは自分のことだから!と思っていたのですね。

ところがHIMEMIYAやフォンテーヌ ・ブローのお仕事では、明らかに「自分だけの力ではどうしようもない」ということばかり。もちろんそれでも「自分でできることを!」と足掻いておりましたが、限界まで走り抜いて倒れる前に気付かせてくれる「采配」がたくさんありました。

パートナーシップを組む「現代の名工」はその代表と言えるでしょう。

「あんたは手を出すな!ワシがやる。」

これは私の行動を阻害しているわけではありません。美辞麗句という言葉が辞書の中に存在しないであろう名工は、私への言葉も直球一本勝負なわけで、これを翻訳すると「あんたの役目、仕事はそれじゃない。」と言ってくれているわけです。

じゃあ、私の役目って何?とストレートに聞いてみましたらこんな答えが返ってきました。

高いところに座って、進む方向だけ指示してくれたらええ。
後のことはワシがやる。

なんと光栄なこと、と嬉しく思う中で、これまで私のまわりにいた方々は、近くにいれば近いほど、ずっと同じことを繰り返して言ってくれていたなと思い出したのです。なのにそれには一切耳を傾けず、自分のやり方を貫き通そうともがいていた自分。決してその人を信じなかったわけではないのに。

「今頃気がついたのか・・・?」

はい。申し訳ございません。。。。

せっかくなのでこのスタイルを確立していこうと思っています。
なかなか切り替えには抵抗も大きいのですが、どんどん「実務」「実行」を手放しして、人にお任せすることで、また新たな発見もあるでしょうし、自分の能力やスキルも磨かれていくと信じています。ひいてはそれがみんなの役に立つことだと自分を勇気付けています。

ちなみにこのスタイルを心がけるようになってから、不思議なご縁が結ばれていくようになりました。例えば通常では入れないような場所に入れていただいたり、触れることも許されないようなものを手にしたり。このことについてはまた別途書いてみたいと思います。

今日もHIMEMIYAのお仕事で、現場に立ち会っておりました。お仕事が一段落してお掃除タイムになったので「これぐらいはお手伝いしよう」とホウキを手にしましたら、若者たちから「やめてください!そんなことしてもらったら僕らが棟梁に怒られます」とストップがかかりました。
ちょっとした小物を運ぼうとしたら、「僕が運びます。」と奪い取られました。

正直、そこまでしなくても・・・と思いますが、これって慣れるととっても気持ち良いものかもしれませんね。いかんせん、「自分で」が染み付いているので、とにかくこれが私の今のチャレンジの一つです。

それに「自分で」と一人でやることだけが「自立」「自律」ではないのだと今更ながら思い知っています。逆にいうと「誰かにお願いすることは依存ではない。」ということにもようやく気付きました。
多くの方々のご縁の中で助けられていること、自分一人では何もなし得ることができないということを知り、だからこそ全てに感謝し、自分のお役目を果たすことに力を注ぐ。

同時にお相手やまわりの方々を尊重することで、彼ら自身のお役目も果たせる(力を発揮する)機会を生み出す。これは自分一人でやるよりはるかに面倒だなとも正直思うこともありますが、この道を進むことをイメージしますとどこか楽しみさえ感じている自分もいます。

皆のもの、あとは良きにはからえ。

近いうちにそんな言葉をスムーズに言えるようになればいいですね。
そんな言葉を発しても違和感のない人徳と品格を身につける、それが目下の課題、焦らずに日々研鑽を重ねてまいりたいと思います。


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