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コロナで体験したパラレルワールド

昔から多くの有名無名作品で語られてきたパラレルワールド(並行世界)をこんな形で体験するとは思わなかった


5年前、生まれ育った東京から札幌に移住したのだが、東京にも拠点があるのでそこをサロンとして札幌から毎月行き来しながらカウンセラーとして個人セッションを続けている

が、昨今のコロナ禍でご多分に洩れず自粛の身となったのでここ3ヶ月は札幌に引きこもりそれなりにおとなしく過ごしていた

先日全国的に自粛が解除されたので久しぶりに東京に仕事がてら様子を見に行った時に得た気づきを記しておきたい

世間の動きは主にネットのニュースでそれなりに把握してるつもりだが、実際のところ、特にずっと住んでた東京でどれだけコロナ前と後で人々の習慣や世間の空気感に変化が起きているのかを確かめたいと思いながら新千歳空港に向かった

搭乗客はビジネス客を中心にそれなりにいるが浮かれ気分の観光客がいないので皆静かだし出発ロビー階の一年中賑わっているお土産屋がひしめくエリアは閑散とし、北海道の老舗のお菓子屋さんも体力の限界なのか軒並み店を閉じてしまっていて長引く影響を感じずにいられない

まあここまではある程度予想の範疇だったのだが、今回はLCCを利用したので到着地は成田空港第3ターミナルだ


成田空港が受けた深い痛み

ここは凄かった

各航空会社のカウンターから広いコンコースに至るまでほぼ無人、ショップは全て閉まっていて照明は消され、広いイートインエリアもシャッターが並ぶ中、端にある小さなカフェが最低限の飲み物を提供しているようだったが利用客はいない

実質ローソンだけが煌々としたLED照明で不気味なほどに白く浮いていたがそこも客はほぼいなくてふと30年ほど前にアリタリタ航空でイタリアに行った時に中継で降りたモスクワの薄暗い空港を思い出したほど、何かこう居るだけで後ろめたいような気分になる

本来多くの人が行き交う広い公共のスペースに人がいないというのはなんとも言えない恐怖を感じるものであり、頭の中にディストピアという言葉がよぎった

国内線がメインの羽田空港ならここまで極端な状況でもないだろうけどさすがに爆心地とも言える成田、航空業界が受けた深すぎる痛みは計り知れない



一見同じようで少しずつ違う世界

さて本題である

街の景色も人の顔同様、毎日見ていれば少しずつ変化しても気づかなかったりそれほど気に留めないかもしれないが、国を挙げてのコロナ自粛を挟んだ前と後の東京は空気感が想像以上に違っていた

夕刻、東京駅から中央線で新宿に移動したが相変わらず電車は混んでいるし行き交う人の波は以前とさほど変わらない高密度に感じる

そりゃそうだ、三密を避けよと言われてもテレワークにシフトできた人たちなんて私が以前勤めていた超優良会社などのほんの一部にまだ限られている

がしかし、彼らのマスク率の高さは驚異的でほぼ100%、札幌でもマスク率は高いけれどさすがにここまでじゃない

都内のマスク警察がどれほどのものかは知らないが普通のビジネスマンはもちろん、おばちゃんも一見ヤンチャそうな若者もギャルも横柄そうなオヤジも老人も、本当に誰もがちゃんとマスクを着用している

おそらく東京のマスク装着率は下着としてのパンツの着用率と同じかそれ以上なのではないだろうか、マジですごいよ日本人

蒸し暑いせいか中には服はタンクトップに短パンなのにきっちりマスクした角刈りの兄さんとか、もう裸にエプロンみたいな違和感なんだけどそれが何か?くらい都内では新しい生活習慣が根付いているのだ

不安や恐怖ほど人々を統制できるものはない、というのを今この国で見ることになるとは思わなかった

一方で生活自体は以前のように動き出していても、東京ならではの独特のパワーや高揚感は以前のようには感じられないのだ


東京のサロンに着いて早速近所を歩いてみたら予想以上に街は変わっていた

最寄り駅前の商業施設を始め、サロン近隣にある贔屓にしてよく通っていたレストランやちょっと気の利いたものを置いてて便利だった雑貨店が軒並みごっそり閉店してたり閉店が決まってSALE中である

全国的にもそうだろうけど以前と変わらず営業再開している店もレイアウトが大きく変わり、売っているものの数や種類、席数が減っている

みんな色々大変だっただろうなと想像しながら近所にあるいい感じの美味しいトラットリアに久しぶりにランチをしに行ったのだが、ここで東京に着いてからずっと感じてた大きな違和感の正体が分かった

目的の店は確かにその店の場所にあったのだが何か佇まいが違うのだ

はて、こんな店だったっけ?と思いながら店の扉を開けるとその違和感は増し、案内された席に着いたらそれは決定的になった

どうにも以前と様子が違う

それは知ってる店がちょっとコロナでレイアウト変更しました、という程度のものではなく、どちらかというと前の店は閉店して居抜きでまた別のトラットリアが入りました、というほどの違和感だった

以前とはメニューの雰囲気も変っていたが、落ち着かないままパスタを注文して食べ、店を出る時にはもう違う店に入れ替わったんだ、と確信していたので会計しながら聞いてみた

「お店変わりましたよね?」

「はい、2年前からやってます」

何かちぐはぐなやり取りになった


少なくとも半年以内に私はこの店に来ているのだが、その時とは違う店にしか思えない

その割になぜか店名までは覚えてなかったのだが、一見同じ店に見えなくもないのに少しずつ色んなことが違っていて、この違和感はどこかで知ってる感じがした

はて何だっけ?

・・・

・・・

・・・

仁 -JIN- だ!

あの、大ヒットしたドラマの仁-JIN-である

コロナ禍で医療従事者の大変さがクローズアップされる中で再放送されたこともあり古いドラマなのに記憶に新しい

あのドラマで最後に仁先生が現代に戻ってくると周りの様子はタイムトラベル以前と一見同じように見えて少しずつ色んなことが変わっているのだが、それを当たり前のように皆普通に過ごしていて仁先生だけが違いに気づいて戸惑っている、という描写に酷似しているのだ

ドラマでは彼が過去に行って存在したことで何かしら波紋のように周りに影響し、現代に戻ったら少しずつ状況が変わったいた

つまり、無意識のうちに関わった人々のすべての選択に影響が出て少し違う未来に移行したところ(現代)に仁先生が戻ってきた、ということでパラレルワールドを見せている

今回私はタイムトラベルはしていないけれど、世界の激動時にきっちり3ヶ月という時間を置いて慣れ親しんだ東京という街のビフォーアフターを見たことで、人々の選択が変わった後の移行した世界を鮮明に体感することとなった

これが自粛当時の混乱期も東京にいたら全体の流れで見てしまうのだが、そこを全く見ていないからこそ「一見同じなのに違う世界」がパラレルワールドとして明確なのである

ドラマでは仁先生がきっかけだが、本来存在しなかったものが現れた影響という意味では、ここでは仁先生の役がコロナウイルスである



人生は死ぬまで選択の繰り返し

今回、コロナ禍で一斉に皆がこれまでと違う選択をせざるを得ないことになり全員で少し違う世界に移行したのだが、自然界の万物はフラクタル構造なのだから、程度の差はあれ今回皆がした体験を個人レベルに落とし込んでいけば自分の世界は自分で変えられる、ということを多くの人が肚に落とせるようになり、自分を生きることができるだろう

具体的な方法は簡単だ

すべて自分の本音に従って日常を選択していくだけである

それが自分自身とつながることであり、スピリチュアル業界ではアセンション(次元上昇)などと言って怪しさが先行するのだが、個人レベルでこれまでと違う世界、パラレルワールドに移行しましょう、というのは決して大そうなことではなく、店のレイアウトを変更するように今すぐ小さなことから始められるはずなのだ


これまでは主に心理カウンセラーとしてアメブロに記事を書いてきたので良かったらそちらもどうぞ

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