#日記 01 【蛙化現象というもの】

私は、日記を書くということが苦手だ。

なぜなら、飽きっぽいから。

文章を書くということや、自分の感情を言葉にすること、日々思ったことを人に伝えること自体はとても好きだけれど、それを続けるって難しい。何か綺麗なものを見つけたとき、それを言葉にして綴りたい日もあれば、ただ「きれいだなあ〜」と言って心の中に置きっぱにしたい日だってある。そして、気まぐれな私は、後者の日の方が多い。テレビや映画で過去の日記の文章を引用しているのを見るたびに、この人は日記が続けられてすごいなあ〜と思う。感化されて急に日記を書き始めては、面倒になって1ヶ月経たずに辞めてしまう。それくらい、私は日記に不向きな人間でした。

でも、ここ最近、日記を書きたいなあ、というか、書いた方が良い、と思うようなことがあった。今日はそのことを「日記」として、記録してみようと思う。


私が日記を続けるよりも、世界で一番苦手なことが、「恋愛」だ。

「恋愛」「れんあい」「レンアイ」、、、?どういう風に考えてもわからなかった。

小さい頃、というか最近まで、誰も恋愛してなくても私の世界は楽しくてキラキラしていた。なのに、去年制服を脱ぎ捨ててからというもの、一斉に世界の大半が「れんあい」という意味のわからない単語に支配され始める。「好きな人いる?」と聞かれるたびに、「好きな人とは…?」と思うし、「彼氏欲しい〜」と言われるたびに、「彼氏とは…?」と思ってしまう。本当に私の中でそれらは、「とは?」でしかないのだ。

よくある「蛙化現象」というものが私にはよく起きる。これがよくある人はわかると思うのだけれど、「蛙化現象 原因」と調べたとき出てくるのは「自己肯定感の低さ」というものだけ。そんなはずがなかった。そうやって自分で言ってしまえるくらいには、自分の自己肯定力に自信がある。世界で一番最強なのは自分だと思って生きているし、自分の運の良さとか人に好かれる能力を過信している。

そう考えたとき、自分の蛙化現象の原因に気づく。私の場合、逆に「自己肯定感の高さ」が原因なのではないだろうか。自分のことを一番好きなのは自分だけで十分だし、最高の「私」という存在を「そういう風に」見られることが心底気持ち悪い。可哀想。ポッと出のお前に何がわかる?。そういう気持ちになる。

私のことを何にも知らないはずの他人に「好き」の感情を向けられることが、本当に意味がわからなかった。そいつにわかるはずないし、信用できない。何か裏があって好意を向けられているのだ、と思ってしまう。でも、そう思うのは私に恋愛感情を持っているであろう異性だけで、長い付き合いの友達に感性やセンス、世界観を褒められることは好きだ。それなら信用できるし嬉しい。どうやら、「恋愛感情」というフィルターがかかっているだけで、私はその人限定人間不信になるらしい。


そんな私は最近、ちょっとだけ、恋愛というものに前向きな姿勢で立ち向かってみた。顔も性格もドンピシャで好きで、でも「私のことを好き」ということだけがどうしても気持ち悪くて許せなくて、きっとこの人がだめだったらもう一生無理なんだろうな、と思うような人がいたので、遊びに行くことを断らないでみたし、LINEの返信をグットポーズのスタンプで終わらせなくしてみた。結果、何度か体調不良・生理不順・拒食になったりしたけど、頑張ろうと思えていることにとってもびっくりしている。

LINEの回数もお互い1日2通くらいだし、電話しないし、好きって言われないし、可愛いとかも言われたことない けど、冷めているとかそういうことではなくて。例えば前に一瞬だけした話を覚えていてくれたり、足踏んでごめんねって言ったらにこにこしながらおこ!と言われたり、ふと見たらこっちをめちゃくちゃ愛おしそうに見ていたり。そういう、「好き」っていう言葉ではない、他の形の小さい好きをたくさん与えてくれるので、今までよりも多少は居心地が良い。昔から人との間にぜったい壁を作らなきゃ上手く関われなくなってしまう私には、丁度良い距離感でもあって。そして、人からの好意を素直に受け止められずに不信になってしまう私は、言葉じゃない形の愛ならまだ少し信用できるみたいです。

完全に信用はきっとまだできないけれど、してみても良いかな、と、それで傷ついてみても良いかな、と、小さな覚悟みたいなもの決められたような気がします。正直今この文を書いているだけで、違和感と嫌悪感に包み込まれて死んじゃいそうになっているけれど、少なくとも私だけは、最強な私のその決断を、スーパー全肯定してあげようと思う。すごい!成長した!


なんて、きっと世界にとってはどうでも良い話だろうけれど、私にとって大きな一歩と、新しい感情を、どこかに記録しておきたくて、noteを始めてみました。自己満の日記をここでやっていこうと思います。

とはいってもやっぱり、「毎日」「ちゃんと」文章を書くって、私にとっては超超難しいと思うのです。だから、「書きたくなったら」書く日記、として、たまーにここに感情を記録出来たらいいなあ、と。