「"研究のための研究"をするのではなく、もっと社会に意味のある研究を。」 英オックスフォード大卒エンジニアにインタビュー
こんにちは!今回は、プレティアでインターンを経て入社した、オックスフォード大学出身のSaadにインタビューをしました。
変わった大学生活を経て、偶然見つけたプレティアのインターン
ーオックスフォード大学ではどんなことを勉強されていましたか?
理工学について4年間学んでいました。学校のカリキュラムが少し変わっていて、前期の2年間は橋の設計や車のエンジンを調べたりと、今のエンジニアの仕事とは関係ないことも含め工学のあらゆる分野を勉強していました。3年目からは情報工学や生物医学を専門に学んでいましたね。とにかく変わった4年間でした(笑)。
ー学生時代は幅広い分野について学んでこられたんですね!その中でプレティアを知ったきっかけはなんでしたか?
学位取得後にどのようなキャリアを進むか多くの選択肢がある中で、漠然とコンピュータービジョン(※)の分野で働けたらなと考えていたところ、大学のキャリアボードで偶然プレティアの情報を見つけたんです。当時はヨーロッパでの就職を考えていましたし、日本で働くなんて思ってもいませんでした。それこそ、日本がどこにあるかも曖昧で、Googleで調べるほどでした(笑)。中国人の友人に日本特有の仕事に対する姿勢や文化を聞いてみて、特に懸念点もなかったのでとりあえずインターンをしてみようと思ったんです。実際、マイナスの要因があればすぐに辞めようとも考えていましたが、4ヶ月経験してみてその様なことはなかったですし、むしろ会社のカルチャーが素晴らしいと気付きましたね。本当に選んでよかったです。
※ 画像情報をコンピュータに取り入れて処理し、必要な画像情報を取り出す技術
社会に大きな影響を与えられるエンジニアの仕事は、本当に楽しい
ー今はプレティアでなにをされていますか?
今はユーザー体験を向上させるためのリサーチと開発の仕事をしています。具体的には、MappingとRelocalizationにおける課題をどうデバッグするかということを調べています。例えば、スキャナアプリでエラーが発生した際に、正確かつ簡単に状況やエラーについて共有でき、プレティアのサポートチームがユーザーを助けたり、何が起こっているのかを理解できるようにしています。
現時点ではR&Dからは少し離れた仕事をしていますが、ユーザー体験向上の仕事が一通り体系化できたらR&Dに戻るつもりです。具体的には、画像セグメンテーションなどに力を入れる予定ですが、プレティアの将来を考えるととてもワクワクしますね。若いうちからエンジニアとしてこうしたプロジェクトに携われるのは、とてもエキサイティングなことだと思います。
ーエンジニアとして仕事を楽しんでいる様子がとても伝わってきますね!エンジニアという仕事には、どんな魅力があると考えていますか?
一人の人間でも社会に大きな影響を与えるようなことができるのが魅力に感じ、エンジニアを目指すことにしました。実際にエンジニアになってからも本当に楽しいですね。毎日9時から17時までの仕事をするのなら、自分が楽しいと思えることをしたほうがいいと思います。
ー仕事上でこれまでに大変だったことは?
プレティアに入るまでUnityを使ったことがなかったのですが、仕事ではUnityを使ったプロジェクトが多いのでその点は大変ですね。リミットに間に合わせるためにも短期間で多くのことを学ばないといけないので、非常にタフな仕事だと思います。ただ、若い内は時間をかけて学ぶべきだとも思いますし、プレティアでは先輩エンジニアが優しく助けてくれるので、大変でありつつも楽しみながらスキルアップができていますね。近い将来、より快適にUnityを使えるようになっていると思います。
ー挑戦できる環境下で向上心を持って取り組めるのは素敵なことですよね。今後プレティアでやりたいこと、成し遂げたいことは何かありますか?
2023年の目標になりますが、デリバリー(※)の推進に大きな役割を果たしたいです。また、R&Dにおいて重要な役割を持つので目標に掲げていますね。
そして、もし今後新しいエンジニアが入社してきたときは、指導にも力を入れたいと思います。私自身いつも周りのエンジニアに助けられていますし、同じように自分が誰かを助けるというのはとても素晴らしいことだと思うんです。しばらくは教わる側ですが、いつかは人を助けられるようになりたいですね。
(※)ソフトウェアをユーザーへ送り届けるプロセス
ープレティアという組織に対してはどんな印象を持っていますか?
とにかくカルチャーが素晴らしいですね。一緒に働いているR&Dチームのメンバーのことは特に尊敬しています。インターンの時もメンターがついたのですが、質問をした時に快く教えてくれるのはありがたいことですね。シニアエンジニアが後輩を「できないものだ」として指導するというシーンも見かけたことがありますが、プレティアでは人に教えることに喜びを感じ、そこで役に立つことがあればさらに自分の成長に繋げようとする人が多いので、非常に重要な組織の特徴だと思います。
また、ARの分野では、機械学習の適用など、リアルタイムでの変化が激しく、迅速に対応する能力が要求されることも多いです。そのため、迅速に問題に取り組み対処しようとする意識も強いと思います。
研究のための研究じゃない。価値を提供するための研究をしていきたい。
ーカルチャーとして助け合いの精神がある一方で、迅速に対応する能力も求められるような組織ということですね。具体的にどのような人がプレティアにマッチすると思いますか?
ビジネスマインドセット、つまり、研究で生み出した価値を実際にユーザーに届けるというマインドセットが必要だと思います。というのも、研究者の多くは、誰かに価値提供をするというゴールをあまり持っていないんです。その中でも、研究を通じ、何が実現可能なのかを早い段階で見極めることができる人はこの仕事にとても向いていると思います。機械学習モデルを実際に開発し、それをユーザーに提供すること、そしてそのプロセスに興味があると良いと思いますね。
短くいうと、研究のための研究をするのではなく、研究に価値を見出すことが肝心です。もし価値を提供することに関心があるのであれば、プレティアのR&Dチームは環境として素晴らしいですし、上長も自分のアイデアを調査するための十分な裁量権を与えてくれると思います。
実際に、私はモーションパイプラインの構造について興味を持っていたのですが、上長に相談したところ、調査のために時間を使ってもよいと許可してくれました。この時はただ実現可能かどうかを調査しただけですが、それでも、データを集め他の人に説明したり、新しいビジネスアイデアを考えたりするのは、とても刺激的でした。
ー成長しようとしている人には、自主性も重んじながらチャレンジする機会を提供してくれるのですね。そんなプレティアでSaadが活躍できていることはこちらもとても嬉しく思います!
最後に、これからプレティアで働こうと思っている人たちへメッセージがありましたらお願いします!
海外にいる方なら、社風は心配しなくて大丈夫です。全く問題ありません。次に、もしあなたがR&Dチームの一員になりたいのであれば、よりビジネス的なマインドセット、つまり価値を提供するというマインドセットを持ってください。研究のための研究ではない、ということが大事だと思います。
ーありがとうございました!
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