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映画「セバーグ」はいろいろな「つながり」によって、できていると言っても過言ではない

2019年製作/アメリカ/監督ベネディクト・アンドリューズ


フランス、ヌーヴェルヴァーグの代表的な女優ジーン・セバーグ

公民権運動を支援した女優ジーン・セバーグが、FBIに監視された日々を描く。ゴダールの『勝手にしやがれ』でヌーヴェルヴァーグのアイコンとなったジーン・セバーグ。公民権運動や反戦運動に傾倒し、社会意識の強い俳優として知られる彼女の1960年代後半の日々を綴った伝記映画。

<あらすじ>
1968年、パリに住む女優のジーン・セバーグは、仕事をするため家族に別れを告げ、アメリカへ向かう機内にいた。そこへ黒人男性が、客室乗務員から差別を受けたと怒鳴り込んでくる。その男性はマルコムXの従兄弟であり活動家のジャマルだった。ジーンは降り立った空港で、記者に囲まれるジャマルの横で抗議の“拳”を振り上げた。その後、彼のアジトを訪れ一夜を過ごしたジーンだったが、その様子はFBIに盗聴されていた。


その半生を描いた今作は様々な「つながり」が描かれています。

それはセバーグと米国社会、セバーグとブラックパンサー、セバーグとFBI、セバーグと家族、セバーグと盗聴器とヘッドフォンとFBI捜査官、セバーグと電話線、セバーグとドアに貼られたテープ、セバーグと授かった新しい命、セバーグとフランス映画界、セバーグと新しい時代


映画は火刑に処されるジャンヌダルク演じるジーン・セバーグの映像から始まります。なんと絶望的な始まり、これから起こるすべてを物語っているかのようです。


ジーンセバーグは映画の撮影のためアメリカに渡ります。飛行機の離陸前、マネージャーと次回作の話になりますが、ジーンセバーグは浮かない表情。追い打ちをかけるように「ギャラはいいよ」と言うマネージャーに
西部劇のミュージカルよ?今の時代に?変化を生みたいの、と応じます。

そこへ言い争う声が。
黒人活動家のジャマルとキャビンアテンダントの女性が席をめぐって口論をしています。
黒人という理由でファーストクラスに乗せてもらえない、と訴えます。それを見たセバーグは、自分の席を譲ると申し出ます。

ここでジャマルとの「つながり」ができます。
さらに到着後すぐに記者たちの取材を受けるジャマルたちのもとへセバーグは近寄り、連携する姿勢を写真に撮らせるのです。



セバーグたちが降り立った空港のロビーからジャマルたちの動向を注視する二人組がいます。彼らはFBI捜査官。
この映画のもう一つの視点は、FBI捜査官のジャック。

ジャックは同僚のカールとともにジャマルの家を監視するだけでなく、盗聴もしていました。
そこへ一台の高級車がやってきます。
セバーグが


と、ここまで書いて1年くらいが経過したので
この先何を書こうとしていたのか忘れてしまいました

ジーンセバーグと言えば「勝手にしやがれ」、「悲しみよこんにちは」に出演していたことくらいしか知らなかったし、その死についても謎が多いというのは知っていました。なぜ彼女が若くして死ななければいけなかったのかを思うとやり切れません。
しかし、彼女の芝居は名作映画のフィルムには刻まれており、この先も世界中で上映されていくことはとても素晴らしいことだと思います。

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