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吉凶がパッと判断できる「梅花心易」の占いかた【その2:象意からの解釈編】

易占いの中でも、あまりメジャーでない「梅花心易」。
その入門記事が、けっこう好評だったので、続きを書くことにしました。

もう少し詳しく占いの解釈ができるよう、前回記事では、まるごと省略させていただいた部分「象意をどう解釈するか」の話について、書いていこうと思います。

象位をみることで、何がどう良くて何がどう悪いのか分かる

前回の記事で、本卦や之卦の上下の卦に五行が配当されていて、その関係を見て吉凶を判断できますよという話をしました。
なので前回の記事で「体が火で、用が水だから状況が良くないな」という判断はできるかと思います。が、主体者が火で環境が水だから悪いのはわかったけど、何がどう悪いのよ? と疑問に思われたのではないかと思います。

例えば、ご自分のお仕事運を占って、水火既済の四爻変だったとしましょう。火が自分(体)、水が周囲の環境(用)となりますね。上卦が坎、下卦が離です。
互卦や之卦も考慮しないといけませんが、もし、お仕事運で周囲が坎、自分が離と来たら単純に「トラブルに巻き込まれそうなとき」と、わたしは判断します。
それぞれの卦の象徴するもの=「象意」が頭の中に入っていますので…。

卦は8種類ありましたよね。
乾・兌・離・震・巽・坎・艮・坤、ですね。
これらにそれぞれ意味があるのです。それが象意です。

この象意の内容自体は、検索すればいくらでも見つかります(笑)。
「乾+象意」とかで検索すれば、たくさん単語が羅列されているページなどが見つかると思います。
でも、今、あなたの目の前に出ている梅花心易の卦に、その象意をどう結び付けていくかについては、どうでしょう。経験が必要だし、慣れていないとパッとはできないと思います。

そんなわけで、今回は象意をどう結び付けていくかについて解説します。
結びつけのコツの話から、象意一覧表も簡単に用意してみました。
(一覧表つくるの、それなりに大変だったんで、有料にしました)

目次
1.まずは事例から
2.象意を結び付けていくコツ 
(※途中から有料)
3.具体的な象意のみかた
◎象意一覧表
4.実際に解釈してみよう 

1.まずは事例から

まずはこちらの卦をご覧ください。こちらの方は現在、具体的なお悩みがあるわけではなく、お仕事のプロジェクトが進む中で、今のご自分の立ち位置を知りたいというものでした。
立てた卦は以下になりました。

全体としては「家人の四爻変、賁に之く」という卦になりました。
ご相談者様は下卦のであり、これが「体」。
周囲の環境が上卦のとなり、これが「用」、今後はに変わっていくという卦になっています。

これをどう解釈するか、ですね。
実際に占う時の順番は、占い師さんそれぞれ違うと思うんですが、ひとまず藤井シクロがどうしているかをご紹介します。

何をどんな順番でみていったかという話です。

①まず本卦と全体の雰囲気を確認します
②体と用を確認します
③互卦を確認します
④もう一度、全体の雰囲気を確認して、対応策をお伝えします

対面でしたら、まず卦で出ている「現在の状況」を説明します。あなたの職場では○○が××でこうなっているようですが、いかがですか? と確認しながら進めていくと、ご相談者さんが心当たりがあるかどうか、現在の状況をお話してくれます。お話しを聞きながら軌道修正をしていきます。
いろいろな分岐点がある前提で、どこの分岐に行くか確認していく形です。

そして、卦の内容とご相談者さんの状況を結び付けていき「今後の対策」をお話ししていくわけです。
この先は、具体的に使えるコツの話をします。

※前回の記事では「梅花心易精義」という本の内容をベースに書いていますが、この記事は実践編として、本で紹介されている占い方法や内容とは少し違い、もう少し汎用性を高めた占い方をしています。ご了承ください。

2.象意を結び付けていくコツ

さて、それでは、実際に出ている卦(8種類)をどう結び付けていくかの話をします。

上卦がで、下卦がで…。さてどういう意味?
と思った時は、まずは具体的なところから積んでいくか、抽象的なところから狭めていくか、どちらかの方向性でいくか決めるといいです。

象意ってこういう構成になっているんですよ。

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