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第一志望の会社に入れなかった学生に送る 〜事業への共感と専門性の育み〜

10月1日は内定式でした。今年はコロナの影響もあり初めてのオンライン開催。オンラインで実施してみて良かったのは、チャット機能を活用すること。もしかしたら今までよりも双方向でコミュニケーションを取ることができたので、対面よりも良い面も感じました。と言いつつ本音は、やっぱり早く対面で話をしたいですね。

内定式での自分のメッセージの最初に、学生のみなさんには最後にチャットで質問を受け付けるようにして開始。残念ながら時間内で質問を受けきれなかったので、後日人事に質問を送付してもらうようにしました。

そうした中の1つに、学生から(ちょっと略しますが)「第一志望の企業に残念ながら入ることができなかったが、そんな自分に励ましの言葉が欲しい」というメッセージを受け取りました。確かに内定式の時に自分は、「この会社をファーストキャリアと考えている人もいると思うし、その思いを自分に嘘をついてまで抑える必要はなく、今はそう思っているメンバーにもずっと働きたい会社であるようにすることが経営層の役割であり、できるならみなさんに働きたいと思ってもらえる会社を創る側に回って欲しい」と伝えましたので、これは聞いてもいいのでは?という空気感を作れて良かったと思ってます。

私は運よく自分が入りたいと思った会社に入ることができ、さらにやりたいマーケティングの仕事をすることができました。自分のキャリアは本当に恵まれていたと思っています。それは自分が会社のビジョンに共感し、それを実現する事業にも共感できたこと。そしてやりたかったマーケティングという専門性を育むことができたことでした。この双方が希望通り叶ったことから楽しい思い出がたくさんですし、結果いまは、会社そして一緒に働くメンバーにいろんな形で恩返しをしていきたいと思うようになりました。

会社に入って最初から自分のやりたいことができる人の方が少ないと思います。ただ実際に仕事をしてみて、自分の専門性というか軸のようなものを色々体験した上で決められるということを考えると、あまり学生のうちから、「やりたかった分野の仕事ができないこと」は自分は気にしない方がいいと思いますし、実際に気にしてない人を多く見てきました。これは総合職でも専門職でも同じだと思います。一方で会社のビジョンや事業への共感はそう簡単に変えられないかなと思います。なので、もしこれが合致してない会社なのであれば、それは働き出してからでも考え直した方がいいかもしれないですね。あとは、最初に配属された部署を最低3年やって見て、どうしても合わない時に異動できないようであれば、やっぱりその時もその会社を考え直した方がいいと思いますね。

と、ここまでは「理と情」の「理」の話。

あとは、「情」の話。どうしても業界1位に入りたかったとか、本当は親会社に入りたかったとか・・・特に人と比較しやすいですからね。こればっかりは具体的にかけられる言葉は自分は見つけられなくて、本人がどう思っているかに寄り添って、話を聞いてあげる事くらいしか思いつきません。ああ、無力・・・


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