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☆誤報ご注意☆宇都宮低圧室事故は「酸素カプセル」ではないことをお伝えします。

思いがけないトレーニング中の事故で、 
何と申し上げて良いのかも分かりません。心からお悔やみ申し上げます。

高地トレーニング用低圧室の事故について


4月12日宇都宮にあるトレーニング施設で起きた事故が話題となり、
一部では「酸素カプセルの事故」と報じらていた時期があり、
そのニュースに触れた方から、「酸素カプセル・酸素ボックス」について心配とお問い合わせをたくさん受けております。
私も酸素カプセルがウェルビーイングに貢献できるNOTEを展開しているので、改めてお伝えしたいと思います。

事実/ファクト:


実際には「高地トレーニング用の低気圧・低濃度酸素環境を再現する機械」での事故でした。
この違いは重要であり、まして、ニュースが出た当時、各メディアから「酸素カプセルの事故」と報じられたことも事実なので、その後の経過で「低圧室の事故」として訂正されたものの、各メディアのお詫びと訂正コメントは残念ながら、全ての方に到達していない状況を生み出しておりますので、正確な情報を共有することで誤解を解く必要があると考え、ここにNOTEのページをお借りしてお伝えします。

事故の概要

宇都宮市内のトレーニング施設で、競輪選手が意識不明となる事故が発生しました。この事故は、低圧室と呼ばれる設備で起きたもので、酸素カプセルとは異なります。低圧室は、高地のような低酸素状態を作り出すことで、心肺機能の向上を目指すトレーニング機器です。事故の原因は現在も調査中ですが、正しく使用されていれば起こり得ないとされています。

酸素カプセルと低圧室の違い

酸素カプセル:
一般的に高濃度の酸素を供給することでリラクゼーションや健康増進を目的としています。

低圧室:
低気圧・低濃度酸素環境を作り出し、高地トレーニングを模倣するためのものです。

この違いを理解することは、事故に関する誤解を防ぐために不可欠です。

詳細:低圧室(低酸素ルーム)

  • 目的と用途:

    • 低圧室は、高度が高く、酸素濃度が低い地域にいるかのような状態を模倣した部屋や施設です。

    • 酸素濃度を低く保ち、空気圧を下げることで、
      身体が低酸素状態に適応するよう促します。

    • 高地トレーニングとして知られており、
      酸素の少ない環境下での酸素吸収力を高めて持久力を伸ばすために使われます。

    • スポーツ選手や登山家などが利用しています。

  • 効果:

    • 持久力や筋力の向上、運動後の回復速度の向上などが期待されます。


酸素カプセル(高気圧酸素療法)

  • 目的と用途:

    • 酸素カプセルは、一般的に密閉されたカプセル内部に高濃度の酸素を供給し、利用者が呼吸することで全身に酸素を効率よく届けるための装置です。

    • 高濃度酸素療法の一種として知られ、疲労回復、美容効果、健康維持など様々な健康促進が目的で使用されます。

    • スポーツ選手が怪我の回復を早める手段としても利用することがあります。

  • 効果:

    • 肌の健康を促進したり、睡眠の質を向上させたり、認知機能のサポートを提供することが報告されています。


酸素カプセルと低圧室の違い まとめ


低圧室は「低酸素環境」を利用したトレーニングに焦点を当て、
一方で酸素カプセルは「高濃度酸素」を提供して特定の治療や疲労回復を目的として使用されています。

両方とも「酸素」というワードが入っているため混同されることがありますが、まったく真逆の目的や効果を持っています。

(1) 低圧室ってなに?酸素カプセルとは何が違うの?効果や危険性を調査
https://subsc-navi.net/低圧室ってなに?酸素カプセルとは何が違うの?/


(2) 低圧室(低酸素ルーム)と高気圧酸素カプセルの違いについて
https://air-pressueno.com/archives/4418


関連する研究結果


  • 京都大学人間・環境学研究科神経科学研究室の石原昭彦教授による研究では、酸素の濃度も上げるタイプの酸素カプセルでは、神経、遺伝、アレルギーに関係する疾患には効果が認められないものの、糖尿病など生活習慣病では、筋肉などの代謝が低下しているため、酸素を身体に取り込むことで代謝がよくなり、改善効果が確認されていることが報告されています。

このように、低圧室と高気圧酸素カプセルは、それぞれ異なる目的や効果を持っており、適切な状況で使用されるべきです。

(1) 学術研究 | 水素カプセル・酸素カプセル
https://www.aim-airpod.jp/research/

安全性について


低圧室は、適切な操作と管理のもとで使用されるべきです。
メーカーは利用者の持病や体調の問診、監視体制を徹底するよう求めており、これまでに製品を巡る事故は報告されていません。
安全性を確保するためには、利用者と施設の両方に責任があります。

まとめ

この記事では、最近の事故に関する正確な情報と、酸素カプセルと低圧室の違いについて説明しました。安全性に関する注意点も共有し、読者の皆様に正しい知識を持っていただくことを目指しています。

事故に関する最新情報は、引き続き注意深く追いかけていく必要があります。

(1) メーカー関係者「考えられない事故」 宇都宮・低圧室で競輪 .... https://www.shimotsuke.co.jp/articles/-/881202

(2) 宇都宮の低圧室事故、意識不明の競輪選手男性が死亡|県内 .... https://www.shimotsuke.co.jp/articles/-/888430?top

(3) 酸素カプセル事故のニュースについて 競輪選手が意識不明の ....


(4) 酸素カプセルに危険性はある?リスクについて解説 .... https://note.com/wni_sanso/n/n396cdcda8abb

~ご参考~
高山トレーニング、または低酸素トレーニングは、特に持久力を必要とするスポーツ選手にとって重要なトレーニング方法です。
以下にその目的と効果を付記します。

  1. 目的:
    高山トレーニングの主な目的は、「酸素摂取関係の機能の強化」です。
    高地(標高が高い場所)に行くと、空気中の酸素量が少なくなります。これは「空気が薄い」状態と言われます1。人間は呼吸によって肺から酸素を取り込み、血管を通して全身に送り、身体活動の動力としています。したがって、空気中の酸素が減ると取り込む酸素の量も減ります。

  2. 順化:
    人間の体は、酸素の薄い環境に徐々に適応する能力を持っています。これを「順化」と呼びます1。順化により、酸素の薄い場所でも生命活動維持に支障が出ないようにするため、血液内のヘモグロビンやミオグロビンが増えます。この順化の能力に目をつけたのが高山トレーニングです。

  3. 効果:
    高山トレーニングにより、体は酸素の薄い環境に適応し、酸素を効率的に利用する能力が向上します。これにより、酸素が豊富な低地でのパフォーマンスが向上すると考えられています。

一方で、コロナ以降常時マスクをされている方が散見します。
真面目な日本人らしい、生活習慣の変化でありますが、
私が学生の時には、マスクをしてエクササイズすることは、
一部の状況で高山トレーニングの一環としていたことがあります。

これは、マスクを着用することで呼吸抵抗が増し、
一種の低酸素状態を模倣することができるからです。

NBAのユタ・ジャズというチームがホームコートで強いことは
1980年代から有名です。

ユタジャズがホームコートで強い理由として、
その本拠地が高地にあることが関係している可能性があります。

  1. 高地の特性:
    ユタジャズの本拠地であるソルトレイクシティは、海抜約1,288メートルの高地に位置しています1。
    高地では、空気が薄く、酸素濃度が低下します
    2

  2. 順化の効果:
    高地で生活することにより、人間の体は酸素の薄い環境に適応します。
    これを「順化」と呼びます。

    順化により、酸素の薄い場所でも生命活動維持に支障が出ないようにするため、血液内のヘモグロビンやミオグロビンが増えます

  3. ホームコートアドバンテージ:
    ユタジャズの選手たちは、高地での生活に順化しているため、
    ホームゲームでは酸素の薄い環境に対応できます。

    しかし、海抜が低い地域から来た対戦相手は、酸素の薄い環境にすぐに適応できない可能性があります。これがユタジャズがホームコートで強い一因と考えられます。

  4. マスクトレーニングとの関連:
    一部のアスリートは、高地トレーニングの効果を模倣するために、
    マスクを着用して運動します。

    マスクは呼吸を制限し、一種の低酸素状態を作り出します。
    しかし、これは高地での生活とは異なり、一時的なものであり、
    長期的な順化効果は得られません。

  5. 注意点:
    高地での生活やトレーニングは、適切な指導と管理が必要です。無理なトレーニングは健康に悪影響を及ぼす可能性があります

以上のように、ユタジャズがホームコートで強い理由として、
高地にあることが一因と考えられます。

しかし、これはあくまで一部の要素であり、
チームの強さは選手の技術、戦略、チームワークなど、
多くの要素によって決まります。


話をマスク着用して行うエクササイズにもどします、
これには注意が必要です。

マスクを着用して運動すると、呼吸が制限され、同一の換気量を得るのに呼吸の仕事が多くなり、呼吸筋をより多く使わなければならない可能性があります。

また、呼気が出にくく、吸気が入りにくいので、酸素が取り込みにくく、二酸化炭素が排泄しにくくなり、血中の二酸化炭素分圧が増加し、酸素分圧が低下する可能性もあります。さらに、マスク内に熱がこもりやすいことや、冷たい空気が入ってきにくく温かい呼気が出にくいことから、体熱の放散が妨げられることも考えられます。

したがって、マスクを着用しての運動は、適切な指導の下、適切な状況で行うべきです。

特に、高温多湿の環境や激しい運動を行う場合には、マスクを着用することで体に負担がかかる可能性があるため、注意が必要です。

適宜マスクを外して休憩することも大切です。

ただし、マスクを外す際には、自身の体調が咳っぽい、風邪かもなどの時にはマスクは一定の役割を果たすと言われています、周囲の人々との距離を保つなど、感染症対策を忘れないようにしましょう。


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