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24w0d 退院、出迎えてくれた満開の芍薬

切迫早産の危機は過ぎ去り、母子ともに健康そのもの、無事に退院と相成りました。

久々の自宅。
漫画の中の田舎よろしく広い庭だけが取り柄の我が実家は、1週間そこらの間に花のラインナップが総入れ替えされていた。

眩しい白と、上品なピンク。
2色の芍薬は、作り物と見紛うほど繊細な美しさ。

バラも開き始めている。
この淡いグラデーション、花びらの質感、まるでベイビーの肌みたいじゃない?

入院前にようやく田植えが終わったばかりだった、家の前の田んぼも、もう頼り甲斐のある姿でしっかり伸びてきて、心なしか青さも深まっている。

実際のところ、実家の庭をこうしてじっくり見て歩くのは、人生で初めて。
大学進学で関東へ出て、就職とともに地元へ帰ってきたけれど、会社とアパートの往復ばかりで、田舎の景色なんて素通りしていた。

来年の今頃はベイビーも7〜8ヶ月くらい。
どんな景色を見せてあげられるかというワクワクと、
この子の人生で一度きりの「お腹の季節」を有意義にしてあげたいという気持ちが、
私を庭に向かわせている。

家族にも会社にも心配をかけた、今回の破水疑惑事件。
無事だった今、正直恐縮しきりで、
お騒がせして本当に申し訳ない...と小さくなる自分がいる。

けれど、一歩ずつ確実に季節を歩んでいる庭を見て、
周囲の気遣いにしっかりと感謝しよう、
ベイビーが元気だという幸せな現実を噛み締めよう、
そして少しずつ復帰していこうと、
少し前を向けたのだった。

母になる日は着実に近づいているんだもんなぁ。

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