弱くても勝つ方法
来年以降、入試を迎える方向けの投稿になります。
受験生を抱えた親の世迷言ですので、今年の受験生は読まずにスルーしてくださいね。
勝つか負けるかの勝負の世界なら、やるからには勝ちたいという思いはあります。
負けたくないので、自分の持っているものや足りないものを全て客観的に把握して戦略を立てていきます。
だから、この本を見たときに衝撃だったわけです。
やっぱり、厳しい戦いに勝った経験がある人が考えることには凄みがあるのかなと思います。
たとえ非常識に思えても、そこに理があるならば、やってみる価値はある。
弱くても勝てる方法があるんです❗️
限られた条件で最大の効果を出すことができるということがわかりやすく書いてあります。
条件を良くすることが可能であれば条件を良くするように努力する。
しかし、それに限界があるというならば、持っているもので上手い戦い方をみつけるというのは理にかなっていると思います。
中学受験や教育になると、どうしても条件をよくすること能力を高めることに目が行き過ぎてしまうことがあると思います。
正直なところ、中学受験という時間制限がある中では、子どもを観察していると、これはちょっと無理かも知れないし、間に合わないかも知れないなという部分を発見することがあります。
それを無理に強化することよりも、視点をちょっと変えて、それを他の方法で補えることも多いような気がします。
加熱する中学受験というフレーズを耳にしますが、みんなが同じような算数特化型の戦略を取りすぎることの弊害かもしれないと考えています。
教育ビジネスにおいては、その特殊性から一番お金になるのは算数だと思われます。
親が教えられないと一番最初に音を上げる教科で、答えがひとつなので、その教え方が多少ポンコツでも答えが当たっていれば保護者から崇拝されて財布の紐が緩くなりがちなので……。
算数ってどの教科よりも教える人が多いような気がします。
算数の高いレベルで戦うためには、ある種の才能が必要になる部分があることを否定しません。
どんなに頑張っても無理な領域があります。
そういう神レベルの子が必ずしも成績最優秀者であるかと言われたら、バランス型で全てそこそこ高いレベルで4教科仕上げる子に最優秀の地位を取られている現状があります。
算数はできない問題があると気になりがちですが、私はそこまでの高みを目指す必要はないかなと思っています。
算数の偏差値が難関塾で65位の平均があれば、最難関でも十分戦えると感じています。
65位までなら塾の授業をきちんと受けて復習をすることでなんとかなります。
特に算数の個別指導や家庭教師をお願いしてまで偏差値70に無理矢理引き上げる必要はありません。
その時間をほかの3教科に回して偏差値70を目指したほうが遥かにラクだと思われます。
3教科は偏差値70でも、塾の授業をきちんと受けて家庭で復習することで到達できるレベルです。
塾のみで、十分完結できると思われます。
算数65以上の偏差値を上げるコスト(時間と金)が、他の3教科のコストよりもダントツに高いのではないでしょうか。
私はそのように考えて、現在の受験戦略を考えました。
今、算数だけが本来は必要でない高レベルまでの範囲で試験が行われてしまっているのが現状ではないかと思います。
それを「ステモン」と呼びます。
残りの科目でステモンというのは、国語のある種の抜き出し問題くらいかと思いますが、ステモンしなければならない程のレベルの問題にはほとんど出会ったことはありません。
とある小学校の教師から、現状の小学校ではその子の能力がどの程度あるか高難易度の問題を出すにまで至っていないので正直あるレベル以上は測ることができないということを教えていただいたことがありました。
本当の実力を測るにはある程度高い難易度が必要になると言いますが、なぜか入試では特に算数だけその傾向が強いかなと感じています。
作問をしやすい上に実力にばらつきがあるからでしょうか……。
難易度高い問題をだすなら、全ての教科でレベル感を揃えてもらえるといいなというように考えています。
2021年入試は、コロナ禍の影響もあるのですが、算数が少し易しくなっているかなという印象もあります。
それでも4科目(3科目)で、差がきちんとついて合否がわかれました。
こちらの方が大学合格実績的には、あと伸びする学生を集めやすいかも知れないと予測していますが、あくまで予測です。
人間みんな平等に24時間で、この条件だけは同じです。
となれば何に時間をかけるかという戦略が重要になってきます。
ここは経験値の少ない小学生にはきっとわからないと思います。
中学受験で親ので最大の出番は戦略立案と経済に支えることかなと思います。
大手塾にプラスして○○塾に行かないとダメだとかこの教材をやらなければ無理だとかということは絶対的にはないと思います。
信頼ができる塾を選んだのなら、そのカリキュラムを信じて全てやり尽くすことができればそれで合格なのだと思います。
そもそも、塾のカリキュラムを全てやり切れる塾生は、そんなに多くないとのことです。
まずは余計なことをプラスせずに、私たちを信じて欲しいのにという嘆きを塾の先生方からは聞こえてきます。
塾選びは慎重に、でも一度入塾したらしっかり指示に従ってやり切ることも大切ですよ。
あれもこれも手を広げて上手くいったお子さんを私も知りません。
さて、中学受験を終えて、進学した学校でそこでどう頑張るかということで、先につながりますので、中学受験を通過点と捉えることも大切だと思っています。
多少の進学実績で見劣りするとしても、最悪予備校や塾の力を利用することで難関大学も目指せます。
難関大学だって人生の通過点かもしれませんが、理系で進学する方で、希望する学部がそこにある方は難関国立大学が研究費や設備面ではオススメです。
ご注意:
この記事は、私の体験したことをもとに書いています。
必ずしも、全ての方に当てはまるわけではないと思いますし、かなり主観が含まれていますので、時間経過によって、あるいは一般的な観点からは、正確性に欠ける部分もあるかも知れません。
こんな話もあるんだなという程度に読んで頂ければ助かります。
何かの決定に際しては、こちらで書かれた情報は参考程度に考えていただき、自己判断でお願いいたします。
また、お勧めした書籍やグッズを使用する場合は効果についての責任を負えませんのでご容赦ください。
ご質問がある方は、コメントやメッセージをいただけたらと思います。
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