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年齢によって学びの質を変化させる

学習のやり方って、これから先も中高生になりドンドン変わってくると思いますが、小学6年生までにも成長に伴ってやるべきこと注意すべきことも変化がありました。


今は上手くいっていても続くとは限らない

ブログで情報発信をする方も多く、今の幼児期から低学年の親御さんって、すごく熱心だなと感じています。
一方で、他の家庭の取り組みを知ることができるができるので、「学習がまだまだ足りないんじゃないか? うちの子遅れてないか?」と不安に思う方も少なくないようです。
メッセージをいただくことも多々あり、私も心配になります。
今言えることは
「全然焦る必要はないと思います‼️」
ってこと。
早くからやればやっただけ良い成績をとれるのは、低学年までではないかと感じています。

中学受験の勉強の時期は学びが変化する

中学受験に参戦すれば、やり方を変えないとダメなんだなという局面が何度かありました。
もちろん、最大の変化は大手塾への入塾ですが、
学びの質の大きな変化を5年生の夏に感じました。
暗記ではなんとかならなくなる境界線みたいなものがありました。

低学年から4年生までは、テキストや問題集を何周もまわせば、良い成績を取ることは可能です。
しかし、ここで考えずに根本理解を怠っていると、急に成績が伸び悩むことがあるようです。
5年生の夏以降は、集団塾の授業で一度聴いて、ほとんど理解できるようでなければ、失速は避けられないと思います。
家庭で手取り足取り授業で分からなかったことを教え込むのではなく、理解の仕方をアドバイスすることくらいしかできなくなります。


幼い時期は自分で考えるより暗記が得意

先に先にと年齢に合わない問題を解かせていると、理解が及ばなくなったタイミングで子どもは記憶に頼るようになることがあります。
年齢が低いほど、突き詰めて考えていくということよりも、意味を伴わない丸暗記は非常に得意で楽なようです。
親の方は子どもがそんな状態になっているとは気付きにくいです。
教えた直後に質問するとスラスラと『寿限無』を暗唱したように答えてくれます。
問題を解かせれば、教えた手順で答えを書きます。
でも、その記憶はいつかは消えてしまいます。

小学生はそういう脳力の変革期にあるようで、求められることが違ってくるのだと思います。


思考力をつけるには

考えるということは、その年齢にあった課題があって、懸命にそれに取り組むことでしか、身につかないのかもしれないと考えています。
自分で考えてきたお子さんなら、高学年で成績は面白いように伸びていきます。


この数年、中学入試で求められているもの

中学入試は、12歳に適したものの理解を試され、それでふるいにかけられます。
難関校の入試問題のこの数年の傾向として、力技の暗記による知識量だけでなく、それを土台に考える問題が多いことは既にご存知だと思います。

算数の問題も方程式で解くよりは、算数的なアプローチで解くことの方が素早く解答できるものが意図的にチョイスされているように、私には見えるものもあります。
学習を先に進んでいる子が欲しいならば、こういう出題はないのかなと感じています。

年度毎に別の学校かと思えるように振れ幅が大きくしたり、新傾向の問題を入れ込んできたりとかなり頑張って、大人の考えた対策の影響をできる限り少なくしようとしている学校さえもあります。

こうした傾向は今後もしばらくは続いていくのではないかと思っています。


年齢にあった取組でしっかり考える学習を

4年生以下は、学習習慣をつけとことん考える訓練をしておき思考力を高めるようなものに注力すべきではないかと思います。
そうして、思考力がついたお子さんは、自然にその先のものまで理解しようと学習を進めるかもしれません。
これが本来の『先取り学習』なのかもしれません。
決して、他の子がここまで勉強しているから、わが子も遅れないように頑張らせることではないと思います。

中学受験で難関校に合格する本当に賢い子に育てたいなら、スピードを求めてすぐに答えを教えるような接し方ではなく、見守る勇気を持つことも必要なのかなと今は考えています。



ご注意:
この記事は、私の体験したことをもとに書いています。
必ずしも、全ての方に当てはまるわけではないと思いますし、かなり主観が含まれていますので、時間経過によって、あるいは一般的な観点からは、正確性に欠ける部分もあるかも知れません。
こんな話もあるんだなという程度に読んで頂ければ助かります。
何かの決定に際しては、こちらで書かれた情報は参考程度に考えていただき、自己判断でお願いいたします。
また、お勧めした書籍やグッズを使用する場合は効果についての責任を負えませんのでご容赦ください。
ご質問がある方は、コメントやメッセージをいただけたらと思います。



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