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『課金』についての一考察

SAPIXに通うと、家庭教師や個別指導を追加したり、掛け持ちで算数塾にも通わないとならなくなるという話を最近良く耳にします。
この状態を『課金』と呼ぶようです。

偏差値が年間平均70以上の最上位のアルワン層では、家庭教師や個別指導をつけているという子は、ほとんどいないので、そういう成績帯のお子さんを持つお母さんたちはこの話を『都市伝説』だと認識しているようでした。

皆さん、「そんな子いるの?」と首を傾げます。
塾のカリキュラムをこなすだけでも大変なことになのに、どうして指導方針の違う複数の塾に行くのかとわからないし、塾の授業を聞いてもわからないということになったことがないので、個別や家庭教師の必要性を感じないとのことです。

この塾は最上位のお子さんでもカリキュラムをこなすのが大変だという事も話からわかりました。
みんなそれぞれが辛くても大変でも頑張るというのが中学受験です。

私の知っている限りでは、もしかしたら、そうなのかなと思うお子さんもいたのですが、受験が終わるまでは、あまり話題にしないのがマナーのようになっています。
中学受験が終わり進路が決まってから、どんな勉強をしていたのかという話になると、『ノー課金』が圧倒的に多かったです。
『課金』していた家庭はひとつだけありました。

大手塾の授業料、年間約130万円。
普通のサラリーマン家庭だと、塾代だけでもギリギリです。
これだって立派に課金していますから。

ただ、もう少し下の層の偏差値でいうと60前後のお子さん達(アルファとアルファベットの境界線上)では、家庭教師や個別指導をつけるお子さんが多いのではないかという話もあります。
ギリギリ難関校に届くかどうかの瀬戸際の層ですので、『課金』に走りたくなるのかもしれません。
こんなにお金を掛けたんだがら、親も一生懸命やったよという免罪符にもなります。


実は、課金したからといって、難関校にいけるかどうかは、正直わかりません。

課金しただけで、意味があったのか、なかったのかがわからないこともあります。
まあ、残念な事の方が多いかなとは感じます。
『課金』は誰にでも通用する必勝法という訳では決してありません。

『課金』が出来ないから難関校は無理なんじゃないかという方がいますが、それはちょっと違います。
それよりは、塾に入る前に勉強にたいする基本をしっかりしつけるかどうかで、お金を掛けなくても、難関校へ道を開くことができます。

最難関になると、レベチなので、従来の『課金』で解決できない何かがあるかなとも思います。
大学の実績だけなら、必ずしもここまで到達する必要もありません。
中学受験なんて通過点ですので、現時点で無理なら一旦諦めるという選択肢もあります。


一括りで、家庭教師や個別指導といっても、いろいろとレベルに差があると感じています。
一方的に授業をして終わりのような方もいれば、どのあたりで躓いているかなどの分析ができる方もいます。
料金と実力が、必ずしもリンクしているわけではないようなので、高額な家庭教師に見てもらったからといって、成績が上がる保証もありません。

また、そのお子さんに学習習慣が全くついていなかったり、基本的な生活態度に問題がある場合は、ここを根本から、ただしていかなければならないのです。
家庭教師や個別指導をつけるレベルに達していないので、効果は見込めないです。

このあたりは塾の受験カリキュラムが始まる前に、出来れば低学年までにしっかりと親が身につけさせたいところです。
これが合否を分ける最初の大きな要因のひとつであるようにも思えます。

本人も真面目に一生懸命勉強しているのに、成績が下がる一方で、その原因が親が見ても全くわからないという場合に、原因を分析してくれたり、家庭学習のやり方を改善するアドバイスを的確にできる家庭教師なら、利用価値は大きいと思います。
同じように、親子で塾での勉強の仕方がわからないという場合に、教えを乞う必要もあるかもしれません。

子ども学習状況や志望校の難易度、親の状態、家庭教師個別指導の先生のレベルなど、さまざまな要素が絡まり合うので、全ての『課金』がダメな訳ではありませんが、効果が出るか出ないかは博打のようにも思えます。
リスクを低くするには、まずはきちんとわが子の状況を知り、方向性やゴールを意識し考えて調査してから選択し依頼することをお勧めしたいです。

難関校を目指すお子さんならば、集団塾の授業で理解するようにならないと、その後が続かないかなという気もします。

そもそも、周りの子は集団授業だけで理解できる能力を持っているのに、わざわざお金を掛けて、その能力がない分のフォローを懸命にしているにすぎません。
フェイクやドーピングと言われるゆえんです。
これはお金の掛け方としては間違っているかも知れません。

貧困対策の考え方で、お腹が空いている人に安易に食べ物をあたえるより、食べ物を得る方法を教えた方が良いというのが、今は主流になっているようです。

中学受験の世界は、理解できない子に安易なやり方を提示しちゃっているかもしれません。
自分の頭で考え理解する方法を教えてほしいものです。


ご注意:
この記事は、私の体験したことをもとに書いています。
必ずしも、全ての方に当てはまるわけではないと思いますし、かなり主観が含まれていますので、時間経過によって、あるいは一般的な観点からは、正確性に欠ける部分もあるかも知れません。
こんな話もあるんだなという程度に読んで頂ければ助かります。
何かの決定に際しては、こちらで書かれた情報は参考程度に考えていただき、自己判断でお願いいたします。
また、お勧めした書籍やグッズを使用する場合は効果についての責任を負えませんのでご容赦ください。
ご質問がある方は、コメントやメッセージをいただけたらと思います。

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