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オンラインロゴ制作プロジェクトについて

こちらの記事は、続きの内容となりますので、ご興味ありましたら前の記事(1000文字程度)から読んでいただけますと幸いです。


まずは、登場人物を紹介します。

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ロゴのデザインを担当してくれたAさん。

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あるボランティア団体の運営メンバーのBさん。

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Bさんが運営としてサポートしているボランティア団体を作り、取りまとめをしているCさん。


この3名が今回のロゴ制作プロジェクトの登場人物となります。


プロジェクトのはじまり

ボランティア団体の運営のBさんは、以前職場で同僚として働いていた自分より少し年下の後輩です。

彼女は、今は実家で暮らしているため、東京とは離れたところで生活をしつつ、あるボランティア団体の運営として、ホームページを作っています。

そのホームページをリニューアルするにあたり、デザインについての相談を受けたのが、このプロジェクトの始まりでした。


リニューアルにあたっての課題

Bさんの話を聞いていると、ホームページをリニューアルするにあたり、大きな課題が2つあるように思われました。

◆コンセプトがいまいちはっきりしていない(ホームページに明示されていない)

◆運営内の世代間ギャップとまとまりに不安がある

デザインの相談を受けつつも、解決するべき課題は、内容やデザインではなく、もっと根本的な部分にあるな、と感じました。

彼女は何か動いてほしくて相談してきたわけではありませんでしたが、

「何か解決策を提示してあげられないかな?」

とぼんやり考えていました。


心に響くnote

Bさんから相談があったのと同じくらいの時期、Aさんのnoteを読みました。

彼女は、クリエーターであり、アーティストです。

そして、ものづくりの面でも可能性を感じるのですが、自分は、彼女の文章がとても好きです。

Aさんは、年齢が20歳近く離れているとても若い方です。

年の差はあるのですが、初めて会った時から、

「違う世界線の自分を見ているようだな。」

という気がして、仲良くなりたいと思いました。

同じ分岐点で、やりたいことをやるために、

何色でも、何度でも、色を重ねて真っ黒になって、そのおかげで何にも染まらずいられることを選んだ自分。

何色にも染まらず、むしろ何度壁に当たっても、白く、もっと白くいようとしているようなAさん。

彼女の文章を読むと、黒くなる前の自分を思い出し、スッとするというか、とても素直な気持ちになれるのです。

長くなりそうなので、この話はまた別に書きます。

Aさんは、年齢が離れている自分ととても仲良くしてくれ(みんなに対してそうなんです。)、PREIのプレ活動にも度々協力してくれていましたし、彼女のイベントにもよく参加していました。

彼女のnoteには、この春まで東京周辺で活動していたのですが、実家に戻り、そちらを拠点に活動をはじめたという内容が書かれていました。

とても素直というかありのままを文章にしているので、とても状況が伝わり、胸がキュッとなりました。

そして、PREIのロゴタイプとロゴマークを彼女に作ってもらったこと、作ってもらった理由を思い出しました。

「ロゴマーク!」

何かが閃きました。

「ロゴマークを作ることで、Bさんの課題が解決されるのでは?」

Aさんは、想いをくみ取ることがとても上手で、それを形にできる才能があります。

そして、若いということも今回のプロジェクトにはとても大切な要素だったので、全てがぴったりでした。


ロゴ制作開始!

まずは、Aさん、Bさん、Cさんに、

◆何をしたいかについて

◆お金の流れについて

を説明し、ご理解いただきました。

説明内容はとてもシンプルに、

「ロゴマークをプレゼントしたい。」

ということを伝えました。

ただ、

オーダーメイドの品をサプライズでプレゼント!

という流れではなく、

みなさんに直接やりとりをして作り上げてもらうことにしました。

そのことについても了解を得て、チャットのグループを使ってのロゴ制作がはじまりました。

自分は、スケジュールやお金の面でズレが生じて問題が出ないように、そこだけ意識して介入していました。

無事ロゴが納品され、Bさんのホームページリニューアルもすごいスピードで進み、新しいページが完成しました。

プロジェクトに関わってくださったみなさんが喜んでくれ、今までPREIで行っていたプレイベントでは感じられなかった手応え感じることができました。


本当のプレゼント

自分が本当にプレゼントしたかったものは、ロゴではありません。

ロゴ制作という「時間」です。

これは、PREIでプレイベントを行なっていた際も裏に掲げていたことで、そして結果がイマイチだと感じていたのも、この部分でした。


Bさんの想いのひとつめは、ボランティア団体の会のコンセプトをはっきりさせたい、そしてそれをホームページに明示したいとのことでした。

これは、まず会をつくっているCさんへのヒアリングが重要となります。

BさんがCさんとのオンラインでの打ち合わせに誘ってくれたので、会への想いを語っていただけるような雰囲気をなんとなくつくってみました。

Cさんがお話してくださったコンセプトは、とてもステキなものでした。

ただ、それは明示するような強いものではなく、参加者自身がそれぞれ感じるもののような気がしました。

また、コンセプトについては、参加者だけではなく、Bさん、Cさん以外の運営陣でも共有する必要があると思いましたが、これも会社ではないので、トップがこれだ!というものに従うものではなく、それぞれに想いがあり活動しているものだと思いました。

そこで思いついたのがロゴ制作をみなさんで進めてもらうということでした。

運営には、若いメンバーもいらっしゃって、Bさんはその方達とのコミュニケーションを改善し、もっと運営として会に関わりやすくしたいという想いも抱いていました。

デザインを担当してくれたAさんは、運営の若手の方よりも更に若いです。

ただ、若い感性を持ちながらも、どんな年代の人ともうまく仕事ができます。

なので、Bさんは、Aさんとロゴ制作を進めることで自然と若い世代とのコミュニケーションスキルを上げることができると感じました。

そして、Aさんが手がけたロゴであれば、運営の若手の方にも興味を持っていただけるデザインに仕上がるのではないかと思っていました。

このロゴが、Cさんも含めた運営陣のコミュニケーションツールになればよいな、そんな想いでみなさんのやりとりを見守っていました。

Bさんのとてもよいところは、隠された真実を見抜けるところです。

そしてAさんとはまた違うのですが、Bさんも素直に伝えられる文章を書ける人です。

Aさんがダイレクトに突き刺さるような文章だとすると、Bさんはふんわり柔らかくて優しい文章です。

どちらも包み隠さず、ステキだなと感じます。

なので、Bさんがロゴを作ってもらって本当に嬉しいという気持ちを伝えてくれたら、その言葉は、Aさんを優しい気持ちに包んでくれるのではないかと思いました。

ボランティア団体のホームページには、Aさんの作ってくれたロゴについての紹介ページもあり、Aさんが表現した「想い」がきちんと書かれています。

そして、そのロゴで表現した「想い」こそが、Cさんが胸に秘めている会への想いであり、コンセプトなのです。

この形でのコンセプト提示が、Cさんの抱いている想いやお人柄を一番うまく伝えられる方法で、Bさんはさすがだなと、リニューアルされたページを見て感心しました。


今回のオンラインロゴ制作プロジェクトは、その後の展開なども含め、とても満足のいく取り組みとなりました。

ロゴ制作に携わってくださったみなさま、ほんとうにほんとうにありがとうございました。


Adult Education のモデルケース

ロゴ制作のお話で紹介した、

プレゼントとしての「時間」

こそが、

Adult Education LABO「PREI」として提供したいもので、大人の学び(Adult Education)としているものとなります。

今まで実施したイベントでは、

何がAdult Educationなのか?

何がAdult Education LABOとしてできるのか?

何がPREIとしてしたいのか?

をなかなかうまく説明できなかったのですが、ようやくモデルケースができました。

この経験を次に生かし、さらによい時間の提供ができればと考えております。


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カテゴリ:Adult Education LABO「PREI(プリ)」の活動


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