最愛だった人①

自分の婚活が終わったら、いつかまとめて書きたいな、と思っていた。
露頭に迷ってる今だからこそ彼とのことを思い出す良い機会なのかな、と思い少しずつ綴ろうと思う。

私には20代のとき4年間付き合った彼がいた。

彼は同じ会社の同期。第一印象は最悪。
「なんでこの人こんなに上から目線なの?あまり関わりたくない。」と正直思っていた。

同じ部署に配属になって色々と話しをするようになった。「同期」以上でも以下でもない、ただの友だち感覚であった。

当時、私は初めての一人暮らしで慣れないことも多く、ぼそっと「一人の空間に慣れない」と彼に話したことがある。

その時から毎日電話をくれるようになって、職場で会ってるのにも関わらず、毎晩電話をする仲になった。

電話の内容は他愛のないもので、上司や同僚の話、仕事の内容について、家族について…など本当に沢山のことを2ヶ月間毎日話した。

ある日彼からの電話がなかなか来なかった。
そのとき、電話を待ち遠しく思っている自分がいることに気がつき、
「あ、この人のこと気になってるんだ」
と自分の気持ちに気が付いた。

数日後、電話をしてる中で恋愛の話になった。
「気になる人とかいないの?」と言われ「いるけどまだ気持ちに確信がない」と可愛げのない返事をした。

そこから1時間ほど彼からの尋問が続き、結局私の方から「好きだよ」と思いを伝えた。

「俺も好きだよ」
と言われた、あの声は今でも耳に残っている。

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