とうとう60例目になった、鳥インフル

農林水産省の報道発表において、
とうとう60例目の鳥インフルエンザが報道された。

これまでに23道県で発生し、約10,722,480羽が処分されました。

ちなみに、この羽数は、あくまでも農林水産省が管轄するものだけで、
野鳥については、環境省の管轄なので、
野鳥の死亡羽数はカウントしない。


種別の件数と羽数

これだけ見ると、採卵鶏がぶっちぎりの羽数なのだが、
それは大規模な農場が採卵鶏の方がより多いからだろうし、
肉用鶏に比べ、採卵鶏の方がより長く飼養している上、
目的が肉用鶏と採卵鶏では異なることから餌も違うからこそ、
病気などに影響を受けるのではないだろうか。


処理羽数が多い県からソートした発生道県

発生数だけで見ると鹿児島県は12件と最多ではあるが、
羽数としては5位

羽数としては1位の茨城県が最多で、件数だけで見ると、
16位となる。(16位(発生件数3件)は3件ある)


採卵鶏の処理羽数が増えるにつれて、
卵の供給量は大幅に絞られる。

卵の相場は毎日9時に発表されるが、
Mサイズを基準にしたもので、東京の価格で1キロあたり、269円


東京全農M基準ー鶏卵相場(JA全農たまご株式会社)

2023年1月の価格だけが、今の時点でとびぬけている。
(左上の赤丸)
この価格は、鳥インフルエンザによる殺処分だけが原因ではなく、
・2022年からのロシアのウクライナ侵攻による穀物危機
・新型コロナウイルスによる物流の混乱や輸送費の高騰
といった諸事情も含めた相場上昇ではある。

それでも、卵の値段が上昇していることに変わりはない。


殺処分したから、すぐに新しい雛が入れられるわけではなく、
消毒が完了したのかの試験を始めるまで、およそ3ヶ月
1年3ヶ月経ったとしても、完全には戻っていないという話もある。


鶏だけに関わらず、飼養衛生管理基準において、
農場では防疫対策をしているが、それでも被害は出ている。


壁によて密閉して、自然の影響を受けにくくした、
管理がしやすい鶏舎である、ウィンドレス鶏舎を採用する事で、
病気の管理を、ということも考えるのだが、それも難しい。

青森県知事の話として、
「当農場については、かなり徹底した手続きと段取りをして確認した上で
 試験的なことをやったうえでも(鳥インフルが)発生した。
 本当に困惑している」
というインタビューもニュースとなっている。



昨年度である、令和3年度は25例目で終了しているが、
今年は2倍以上の発生件数になっている。
しかも、昨年は、1月に終わったかと思ったら、
2月・3月・4月・5月と発生が続き、非常に驚いた。

昨年は、件数も少なかったので、手書きで記録をつけていたのだが、
件数が多すぎて、記録を電子化する事にした。

平日は朝に確認・更新するようにしている。
一部、移動制限解除の情報に表記ブレがあるが、
大まかには間違っていないと思う。
(表記リソースは、できるだけリンクしている)


公式見解については、農林水産省

厚生労働省

環境省

首相官邸

などから情報収集を行っていただきたい。

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