オパール難しい・・
身を持って体験したオパール難しい。
今日はオパールの安定性のお話です。
オパールは、天然石の中でも特にデリケートな石です。
かつ、オパール自体もともと水分を多く含むストーンですが。(ストーンというか性質はシリカゲルをご想像下さい。)
エチオピア産オパールは特に水分含有量高く、内部の水分が不安定な性質をもっています。
実は素材として手にしたときにも作品には不向きなハネルースで、毎回軽く実験を行っています。性質を知るための実験ですので、後々遊色効果にも変化があるので皆さんはやらないようにしてくださいね。
まずは本物かどうかの確認。(もちろん信頼のあるところからの買い付けですがメンテナンスなどに影響するところなので入荷したストランドからのハネルースで確認しています。)
水に濡らすと透明になる、ハイドロフェン現象。
(ゆっくりと透明になっていき、最後には水の中でオパールを見つけるのが難しいほどになります。)
そのあと取り出してしばらくすると、全く別物と言っていいくらい真っ白に変化します。(数日、数週間で戻ります。)
これらで制作したエチオピアンオパール。以下私の使用状況です。
ピアス:K18で製作したものなので、かなり大切にしており、使用後軽くですが皮脂を拭い、ジップ袋で保存しております。そのジップ袋をジュエリーボックスに収納。ジュエリーボックスには乾燥剤を忍ばせています。
こちらは使用頻度も高いほうだと思いますが永く美しい輝きを保ったままです。
ネックレス:余った14kgfチェーンがあったので このチェーンを捨てるのもなんだし・・と気軽に、こちらも亀裂の入る販売にはできないエチオピアオパールで製作したためあまり大切に神経質に管理しておらず。
なので、しかも夏場に着用することが多かったものです。。
記憶によると今秋冬は2.3度ほどしか着用しておらず、こちらは軽く皮脂を拭ったあとに乾燥剤など入れていない仕切りのついたジュエリーボックスにそのままつっこんでいたものです・汗
蓋は載せるだけの簡素なジュエリーボックスです。
少し黄色く全体が暗いお色に変化してしまいました。。
直接素肌にオパールが当たるデザインなので、皮脂によるものと、保管状況下での水分不足だと判断し(我が家は冬場はものすごく乾燥致します。)
水(精製水やミネラルウォーターなど)今回私は短時間ミネラルウォーターにつけて輝きを戻しました。
が、完全に戻った状態とはいえず、ましにはなりましたがやはり少し黄色っぽく感じています。(完全に皮脂だと思います。。)
一応また変化があると思うので実験継続します♪
※これより柔らかい綿で包んで、じっくりゆっくり時間をかけて水分を抜く作業をしてみる予定です。
リング:ワイヤーリングで簡素な作りをしたもので、こちらも気軽に使っているものです。
わずか~~に黄色っぽく変化している気もしますが気になる程度ではありません。
着用後は軽く拭いてジップ袋。たまにきちんとジップ閉じてなかったりしているときもあるかもしれません。それを14kgfネックレスと同じ保管状況下で管理しているものです。中間の雑さ?←
たぶん永くは美しく保てず、言い方は悪いですが使い捨て覚悟の予感。。
水分を吸い込みやすい性質ということは、その水分に含まれる不純物なども一緒に吸収してしまうということ。
空気中のホコリなどもあるかと思いますが、私の汗か、汗なのか?
化粧品や洗剤などが原因ということもあるかと思いますが、やはり大分丁寧に扱っていないといけなかったなと反省しています。
もともと亀裂の入ったもので製作したネックレスなので、これまた乾燥に弱い性質から亀裂も大きくなっていたし
”雑”な!使用状況下での深い実験ができたので良しとしましょうか。
オパールは不安定さのある石です。
でもこの性質こそが、オパールの美しさを生み出す要因でもあるかと思います。
・・・。
いやー、でも・・
エチオピアオパールめんどいわぁー←おい
お客様に深く性質を理解してもらわなくてはいけないというハードル、ものすごい高く感じてしまい。鬱。
本当に綺麗だし価値あるものだし憧れでもあるけれど
自分のものだったらそういうものと割り切って、使い捨て覚悟で製作するのはもちろんありなのですけど、、
今後の取り扱いは控えたいなという出来事だったかもしれません。
乾燥に弱く、でも水にも弱く、皮脂にも弱く、熱にも弱い・・(メンテナンスの仕上げにドライヤーは温でも冷でも絶対に使用できません。)
母から譲り受けているファインジュエリー類はそんなことないのですが、トリートメントなどの関係?値段?(産地や品質)
それでも母曰く買った時とはまた模様が異なるとも。
身を持って新しい体験を致しましたので、情報シェアとしてお役に立てましたら幸いです。