🕉【聖音】AUM…宇宙の根源の音

ある日、信州の梓川村（今は松本市）に、いきなり、刑事（さん）が尋ねてきた！「旦那がなんかしたんか？」と思ったら、なんと私の方でした…

「オウム真理教の逃亡犯をかくまっていないか？」とのこと！「うちの中を好きなだけ探してください！」と旦那が言ったら、「そういうところには、いないんだよね…」と刑事（さん）が言った…

それでも話が聞きたいとのことで、上がってもらいました。旦那が、お茶を勧めた…私としては、台所から駐車場を見ていたのですが、うちの車の真ん前に、車を横付けにされて、非常に気分を害していました‥

私は、２階の部屋から、手帳を持ってきて、いつからいつまで、クラスに通っていたか、詳しく話しました…

それは1987年、「チベットヨガ」が習える！その嬉しさだけで、学びに行きました。

私は、10回の初級クラスと10回の中級クラス、後は単発のクンダリーニ瞑想のセミナーや、さまざまな浄化法のクラスに参加しました。

ヨガクラスは、他とさほど変わりはなかったのですが、大きな違いは、「クンバカ」を異常に長くすることでした。教える担当は、「Uさん」

一度だけ、中級クラスにA氏がきて、指導して、みんなで「クンバカ」をしたことがありました。あるポーズをして、息を止めるのですが‥

いつもは、みんな１分半とかなのに、その時は、私でさえ、３分息を止めていた…あとは２分を何回か…もちろん、その日以外、３分なんて、1回もできていない…（別に息を長くとめられるのが偉いわけではないですが‥理由があります）

私が一番よかったのは、その頃、インドにいかないと習えない「浄化法」を担当者が身をもって教えてくれたことでした。

①「胃の浄化」は、どんぶりいっぱいに白湯＋塩を入れて、一気に飲み干して、ちょっとお腹をペコペコさせて、一気に吐き出します。

胃の調子が悪かった時に思い出してやったら、吐き出したものに、血が混ざっていて、次の日には良くなったので、びっくり。

今はハーブファスティング があるからいいのですが、年に何回かちょっと変…という時にやっていました。

特にインドに踊りを習いにいってた時には、緊張と疲れで３ヶ月のうち、１回は消化不良になっていたみたいで、お世話になりました。

そんな話を娘にもしていたので、彼女も何回か、フランス留学中に具合が悪くなった時にやったそうです。でも最初は塩を入れ忘れたり、飲む量が少なすぎたり‥うまくいかなかったようです‥やっぱり、目の前でやって見せることが大事だと、反省しました‥

②もう一つ胃の浄化ですが、どんぶりいっぱいのちょっとぬるめのミルクに包帯状の布を浸して、2メートルくらい飲み込んでいって、その後吐き出します。

私は１m半くらいしか飲み込めなかった…これは、喉が気持ち悪かった‥その後、一度もやっていません。一度だけ胃カメラをやったことがありますが、あの気持ち悪さです。

③鼻洗いは、インド製の専用のポットに、ぬるま湯＋塩を入れて、片鼻から入れて、反対鼻から出します。最後に、鼻から入れて喉を通って、口から吐き出します。今はやりやすい器具もできて、とてもいいです。⬇️

それともう一つの鼻通しは、先がちょっとゴムみたいなもので硬くなっている専用のひもを、片鼻から通して、喉からひっぱり出してしごく感じです。

これは、最初、結構粘膜が傷ついて、血だらけ…（ちょっと大げさ）になりますが、鼻のつまりには、塩水を通すより、効きます。専用の紐でないと通りませんが…（引越しで、紛失してもうやっていませんが…）慣れるとこれはいいです。

サンスクリット語で「シャットカルマ」といい、身体の内側をキレイにするハタヨガの方法です。（シャット＝６、カルマ＝行為、業）　ハタヨガプラティピカという経典に書いてあります。

＜6つのハタヨガの浄化法＞シャットカルマ

①ダウティ（内臓の浄化）…大量の塩水を飲んで吐き出す

②バスティ（直腸の浄化）…肛門から薄い塩水を入れて耐えてから出す

③ネーティ（鼻孔の浄化）…専用のポットを使い、塩水で鼻うがい。＜ビュットカルマ…口に含んだ塩水を鼻から出す＞＜スートラネティ…専用のラバーを鼻から口に通す＞

④トラタカ（目の浄化と視力の強化）…ロウソクの炎を涙が出るまで瞬きせずに見る

⑤ナウリ（内臓マッサージ）…内臓を腹の中央に集めて左右に動かす

⑥カパラバーティ（呼吸による脳の浄化）…強制的に吐く息を強くリズミカルにする

その他に、クンダリーニをあげるとかいうクラスでは、えらい目にあいました…自分のせいですが…

そのクラスの日はお腹の状態がいまいちで、どちらかというと、食べ過ぎっぽくて、胃腸がお疲れでした。

そんな時に、また、言われたた通りに、ものすごく真面目に取り組んだせいで、詰まっていた胃あたりで、活性化して、トイレで、吐くは、吐くは…。戻った時には、もうセミナーが半分終わっていた…

今でも、ハーブファスティング をやっているときに、たまに思い出してしまいます。こんな怪しいセミナーの前には、絶対ファスティングです。（というか、そんな危ないもの受けるなよ…とセミナー前に、旦那に言われましたが…）

そんな感じでしたが、一つやらなければよかったと思うのは、A氏の個人セッションの「シャクティパット」

あの頃は、みんな受けていたので、私も普通に受けたのですが…

セッションの時、「アナハタチャクラが大きすぎて、非常にバランスが悪い」と言われました。

その頃、家族をとても大事にしていて、というより、家族愛が大きすぎるというか…自分では普通に家族が大事…と思っていたのですが。

そして、「そのせいで喉が詰まっていて、言いたいことが言えないでいる」と指摘されて、その通りで驚いていると、なんかパッと手を当てて調節してくれた…「喉に変化が出るかもしれないが、好転反応だから。」と言われた。

なんと次の日、一日中、声が出なくなりました。その次の日には、声が出るようになったのですが…

これには旦那も驚いていました。喋ることができなくなったのは、後にも先にもあの１日だけです。本当にどんなに頑張っても全く声が出なかったです‥

そして、この年の末に「10泊11日の狂気の合宿」というのがあって、「死んでも責任取らない」みたいな誓約書にサインして、参加しました。「旦那にアホか？」と言われつつも、牡羊座は興味があったら、とめられない…

当日新宿からバス３台くらいで、秩父の山の中に行きました。体育館が3つあったかな。人数がすごかった。（アホな人たちがこんなにいるのかと驚きましたが‥）

その人数をどういうふうに分けたかというと、ヨガの「肩立ち」というポーズがあるのですが、そのまま3時間やるかやらないか…

私は一応やる方の体育館に行きましたが…

それは、「夜寝る前に、床に寝袋を敷いておいて、肩立ち3時間終わったら、そのままその寝袋の上に体を戻していき、スタッフが、包み込んでくれて（なんせもう動けない）、そのままシャバアーサナのまま、肩立ちのポーズをした3時間の倍の時間の6時間だけ睡眠をとる」が毎晩！

1回目が辛くて、途中グラグラしてたら、隣でやっていた、N氏が励ましてくれた。すごく優しい人だったのに…洗脳は本当に怖い。

日中のヨガのポーズや呼吸法も結構きつく、初心者の人たちの体育館の方は、日に日に人が減っていった。

着替えはできるがシャワーなしなので、共同の大きい水飲み場で女性たちで協力して、３日に1回は水だけで洗髪しました。１日２食で、最後の頃は１食だったというか、食べたくなくなる‥

後から、聞いた話だと、６日目くらいに旦那の夢枕に立ったらしく、時間を聞くと、ちょうど「肩立ち3時間」の時間で、やりながら、気を失ってた頃合いでした…「やばいかと思ったけど、守られてるから大丈夫かと思って…」

「肩立ちのポーズ」は首肩頭がスッキリするポーズなので、そのすっきり感が3時間だから、半端なくて、自宅に帰ってから、3時間やろうとしたけど、一度も最後までできなかった…

それからしばらくして、中級クラスも終了した頃、「竜宮の宴」という外部の人向けのコンサートと講話？があり、大勢の中のひとりで出ました。

でもそのおかげで、内部を見ることができて、アレっと思うことが、多々あって、疑心暗鬼になりました。

その後、多くの会員に「出家」を進める面談がありました。私は、その時はもう結婚していたので、断りましたが…

全財産を教団に寄付して、入る人もいました。特に何も寄付するものがない若い人たちは入りやすかった…衣食住を握られたら、ますます深みにハマってしまいます‥

その辺りから、もう空気感が変わってきました。私は、また誘われたら嫌なので、退会届を出して、キチンとやめました。

こういう名簿が残っていて、もう8年くらいはすぎていたのに、刑事（さん）がわざわざうちまで来た‥

でもよく考えると、うちは、たまたまあのサリン事件の松本市に20分でした…

(1回で書ききれませんでしたので、続く…)