🕉【聖音】AUM …宇宙の根源の音②

　　　　　

ある日、ヨガを教えている友人から、連絡がきました。「公民館のヨガクラスで、＜オーム＞と唱えていたら、警察官がやってきた…と。

なので、彼に、うちには刑事（さん）がやってきた（笑）と言いました。その頃、多くのヨガを教えている友人たちも被害を被りました。

家族にヨガのクラスに行くのをとめられた生徒さん、そして新しい生徒さんの入会は、ほぼその間、無くなりました。ただありがたい事に、昔からやっている生徒さんたちは、違いをはっきりわかってくれていました。

「オーム」はサンスクリット語で、A＋U＋Mという3つの音が連なって、「神聖なる音」と言われます。「ヴェーダ（聖典）に記された「マントラ（聖音）」でもあります。

マントラというのは、マン＝考える、トラ＝道具。ヴェーダの中で、どのマントラも「オーム」が最初に記されています。

ヴェーダの最終章の「ウパニシャッド聖典」の最終的な教えは、何かをする前に「オーム」と言えば、どんな行いも浄化することができるといいいます。

「バガヴァッドギーター」教典では、行いの前に「オーム」と言えば、心がキレイに浄化されるといいます。

「オームAUM」の３音は、全世界に広がる存在という意味もあります

【A】起きている状態→現在の私たちが経験している世界、外向きの意識

【U】夢の世界

【M】深い眠りの状態→無意識、潜在的な状態、思考が停止した状態で深い至福を感じることができる

オーム（OM)には過去、現在、未来その全てが含まれています。「ろ」のような部分の上の曲線は、覚醒状態で、下の長い曲線は、夢の状態を表しています。右側の丸い部分は、深い眠りをあわらしているといいます。

そして、右上の●は超絶状態、言葉で表せないアレ、そのしたの部分は、「マーヤ」で夢や幻、こちらとあちらの境界線とか言われています。

オームを唱えるとこれらの状態から、解放されると言われています。オームは無神格であり、宗教色は皆無です。

4月から、毎朝、ハーブファスティング クラブで「朝ヨガ×禅呼吸&瞑想」を担当させていただいておりますが、その時に最近唱えている「オーム　シャンティ」にも意味があります

１つ目のシャンティ…どうか私たちが守られますように

2つ目のシャンティ…どうか私たちの周りの人々も守られますように

3つ目のシャンティ…どうか全ての人々、生きとし生けるものが守られますように

私たちが誤解なく知識を得て輝かしい生活を送れますように。平和で穏やかな毎日でありますように。

昔「地球交響曲・ガイアシンフォニー第２番」の上映会を見に行きました。フランスの素潜り100メートル記録保持者のジャック・マイヨールさんはヨガや禅など東洋の叡智を学び、人間は心の持ち方一つで常識を超えた能力を発揮しうることを身を以て示しました。

彼が言うには

「私たちはへその緒を切り離された瞬間から、今度は呼吸というへその緒で母なる宇宙とつながる」

「水深100メートルの青い静寂の中で聞こえる音がある。それは音というより、宇宙の大いなる生命の響き、ヨガのマントラ「オーム」に似ている。ラヴェルやブラームスはこの音を知っているかのようだ。」

ということを映画で言っていて、ものすごく感動したのを覚えています。

この２番に弘前の岩木山麓に「森のイスキア」で憩いの場を作ってらした佐藤初女さんも出演していました

「私の祈りは動の祈り。生活そのものが祈りです。毎日毎日の生活の中にこそ祈りがあります」

「自分が喜びに満たされると、人は必ずその喜びを分かち合いたいと思うようになります。霊的な喜びこそ、人間の最大の喜びです。」

同じく２番に出演されていたダライ・ラマ師の言葉

「あらゆる事象は心より生じている」

心＝意識にも様々なレベルがある。普通私たちが自分の心だと思っているものは、もっとも、粗いレベルの心であり、それは肉体の消滅とともに消滅する。しかし、極微のレベルの心は、永遠に消滅することはない。輪廻転生するのはこのレベルの意識である」

今回なんと、半日かけて、書いたnoteのこの回の記事が、パソコンとスマホでやっていて保存を間違ったのか、夜の７時に見直したら一気に全部消えていた〜！

エピソードをたくさん書いたのとオウムのことを書きすぎたせいかなぁ…きっとこれは天のお告げだと思って、気を取り直して、書き直したら、全く違ったものになりました…やっぱりこちらの「オーム」でないといけなかったんですね…

次回から、ガラッと変わって、インド舞踊シリーズ。

（私の師匠からの課題の「過去を振り返って、向き合って、手放して、次に進む！」の過去が長すぎて終わらない…21日までに終えないと。）