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半端

自分はすべてにおいて中途半端だな、と思う。


勉強はできたが、それも中学まで。

高校からは普通から落ちこぼれの間くらいに在籍していた。

とはいえ進学校だったので、そこそこの私立大学に入ることができた。


運動は、壊滅的に球技ができなかった。

けど足はまぁ遅くなかったし、何よりバレエをやっていて体は柔らかかった。

とはいえバレエ教室の中では別に上手でも下手でもない、普通の人。

憧れの先輩!というわけでは決してなかった。


絵を描く、編み物をする、などは本当にできない。

下手の極みだ。


料理は割と好きだし上手いと思うが、オシャレな盛り付けはできないし、変わったものを作ることもできない。


読書は好きだが「何よく読むんですか?」と聞かれれば「湊かなえですね~」と一般的な回答をするレベルだし。

マンガも好きだけど幅が狭い。


オシャレに関するこだわりもない。

メイクもするが、上手ではない。


周囲には私がパソコンが得意だと思っている勘違い野郎もいるが、私がパソコンの中で得意なのはネットサーフィンとブラインドタッチだけであり、パソコンの知識はほぼ皆無。


大学院まで行って学んだ日本語学は、日本語学校という現場では生かされていたが、今現在ライターとして文章力、表現力、語彙力、発想力がどのくらいあるのかといえば、おそらく「素人の中では割といい方」なだけであり、決してプロのライターになれるレベルではない。


何をやっても中途半端。

私はそんな人間だ。


しかし、だ。

時折ポジティブな自分が顔をのぞかせて「いやそれって逆に苦手なことがないってことじゃね?」と訳のわからんことを言い出す。

いやいやいや。


球技も、絵も、裁縫も、苦手や言うてますやん。

なんなら英語も数学も苦手だし、パソコンに慣れているからペンを握ると漢字も出てこない。

どんどんポンコツになっていく。

そんな雰囲気しかない。


とはいえ今更苦手な部分をどうにかしようとも思わない。

今から数学を学んで、絵画を学んで、お金がもらえるなら、確実に職業としてお金になるなら、もしかしたら学ぶかもしれない(いや学ばない)。

仕事で必要だから中国語や英語を、と言われたら、ギリギリ学ぶとは思うが、よっぽど駅前留学費用を負担してくれるとか、すごくいいお賃金が頂けるとかでない限り、「じゃあ辞退します」という可能性も高い。

料理の盛り付けが下手だって別に死なないし、編み物ができなければできる人にお金を払えばいいのだ。


とはいえ、すべてにおいて中途半端な自分からは脱したい気持ちも、ある。

だったら何をすべきなのか。

今持っている「得意」を磨くしかないのではないだろうか。


どうやって?

それがわからない。


自分が胸をはって得意!と言えるのは何だろうか。

それがないから困っているのだけど。

じゃあそこそこ得意かな?と思えるもの…。


ライティング

暗記

ものを読む


やはりここらへんなのではないだろうか。

うーん。

私ってばゴリゴリの文系。


色々な本を読んで知識を得る。

その中でより大事なことについては暗記をする。

ついでにその中でいいなと思うことは自分のものにして書くときに生かす。


あ~やっぱりこれか。

そういえば。


声が大きいのも、割と人と比べて自慢になるのかもしれない(別にならないとも思うけど)。

ならば声の大きさを生かして、日本語学校で喋り捲るしかないのだろうか。

中途半端な元日本語教員を脱して、プロ非常勤講師になって、それを生かしてまた得意を増やす。などと。


思うのは簡単、やるのは大変。

それでも先のことを考えるのは楽しい。

子どもが大きくなると、手がかからなくなる。

その分お金がかかるから、どうやってたくさん稼ごうかな、そんなことを考える。

それはつまり、自分のスキルをどう生かすか、どう伸ばすかということだから、すごく楽しい。


こうやって考えて、行動していくうちに、中途半端からも抜け出せているといいのだけど。

別に自分の子どもが中途半端でも、友達が中途半端でも、性格が良ければいいとも思うし。

まぁひとまず今日も、明日も、自分の中でオッケ~と思える1日になればいいかな。

頑張ろう。

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